仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

お能「高砂」

国立能楽堂お能高砂」を見ました。女性能楽師による、と銘打った企画で、シテとツレが女性、でも他は男性で、やはり全員女性というわけにはゆかないようだ。笛と小鼓は女性。
前場は住吉の松を尉、高砂の松を姥に人格化。ウトウトしていたら二人が舞台上に現れていて驚く。あひおいの夫婦ということでおめでたい場面。高砂上代万葉集、住吉は当代の古今集という趣向は実感しにくい。「それ草木心なしとは申せども花実の時を違えず 陽春の徳を備へて南枝花初めて開く しかれどもこの松は その景色とこしなへにして花葉時を分かず」。
後シテは住吉の神で、舞は若々しく力強い。「神と君との道直に 都の春に行くべくは それぞ還城楽の舞」。ひたすらめでたい。

2018年3月の講演

東京近辺で2018年3月に開かれる講演・講座をメモします。開催日順。詳細は各主催者または会場にお尋ねください。(3/2更新)



  • 禅をきく会
     日時:3/7 13:00
     会場:大宮ソニックシティ大ホール
     講師:岸見一郎「幸福に生きる」
        盛田正孝「いのちを生きる」
     主催:曹洞宗詳細





  • 仏教カルチャー・セミナー
     日時:3/17 13:30
     会場:中野サンプラザ研修室
     講師:阿満利麿
     演題:教行信証信の巻
     主催:日本仏教鑽仰会(03-3967-3288)


  • 青松護持会講座「仏教歳時記」
     日時:3/17 13:30
     会場:青松寺観音聖堂
     講師:金子真介
     主催:青松寺



  • 仏教聖典を生活に活かす会
     日時:3/22 13:30
     会場:仏教伝道センタービル7F
     講師:田中ケネス
     主催:仏教伝道協会




  • 土曜講座「仏教入門」6
     日時:3/24 10:40
     会場:東洋大学白山キャンパス
     講師:竹村牧男
     演題:華厳の世界観
     主催:東洋大学 詳細



  • いのちを見つめる集い
     日時:3/29 13:30
     会場:新宿区・大龍寺
     講師:飯島尚之
     演題:ハワイのお寺と日系人・信仰とは何だろう
     主催:仏教情報センター



2018年2月の講演

東京近辺で2018年2月に開かれる講演・講座をメモします。開催日順。詳細は各主催者または会場にお尋ねください。(2/1更新)




  • 在家仏教講演会
     日時:2/10 10:00
     会場:中野サンプラザ研修室
     講師:峯岸正典
     演題:死者は生きている 日本仏教の特徴
     主催:在家仏教協会


  • 東大寺東京講座
     日時:2/10 14:00
     会場:青松寺観音聖堂
     講師:平岡昇修
     演題:お水取りのひみつ
     主催:東大寺


  • 心を磨く正眼セミナー in 東京
     日時:2/12 14:00
     会場:龍雲寺
     講師:竹貫元勝「時代の転換期と禅」
        山川宗玄「今ここより!!」
     主催:東京禅センター




  • 仏教カルチャー・セミナー
     日時:2/17 13:30
     会場:中野サンプラザ研修室
     講師:阿満利麿
     演題:教行信証信の巻
     主催:日本仏教鑽仰会(03-3967-3288)


  • 青松護持会講座「仏教歳時記」
     日時:2/17 13:30
     会場:青松寺観音聖堂
     講師:金子真介
     主催:青松寺




  • 第598回日曜講演会
     日時:2/18 10:00
     会場:武蔵野大学雪頂講堂
     講師:西本照真
     演題:世界の幸せをカタチにする
     主催:武蔵野大学


  • 第747回仏教文化講座
     日時:2/19 14:00
     会場:丸の内マイプラザ4階ホール
     講師:為末大「禅とハードル」
        佐久間留理子「ヒマラヤの国・ネパールの観音信仰」
     主催:浅草寺


  • 第31回愛宕薬師フォーラム
     日時:2/19 14:00
     会場:別院真福寺地下講堂
     講師:山崎亮
     演題:幸せなまちづくりとは 人・まち・コミュニティ・お寺
     主催:智山教化センター



  • 仏教聖典を生活に活かす会
     日時:2/22 13:30
     会場:仏教伝道センタービル7F
     講師:一島正真
     主催:仏教伝道協会


  • いのちを見つめる集い
     日時:2/22 13:30
     会場:新宿区・大龍寺
     講師:飯島惠道
     演題:悲しみにあたたかい社会の実現を 共感都市をめざして
     主催:仏教情報センター




2017年12月の展覧会

2017年12月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


和泉市久保惣記念美術館「中国の神々と神獣-拓本と青銅鏡-」12/16〜1/28
美術館が所蔵する戦国時代(紀元前475年〜紀元前221年)から後漢時代(西暦25年〜220年)の作品を中心に、神や神獣の図像を表した画像石の拓本や青銅鏡を陳列します。古代において尊崇されていた天上の神々や龍などの神獣の図像は、壁画に彫刻されたり工芸品の装飾に取り入れたりなど、高貴な意義をもつ意匠として多用され、古代の中国美術を見る上で欠かすことのできない豊富な内容を持っています。
http://www.ikm-art.jp/tenrankai/index.html

京都文化博物館「至宝をうつす-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ-」12/16〜1/28
明治20年(1887)に京都の地で創業した便利堂が手掛けてきた文化財の複製を展示し、連綿と受け継がれてきた複製による保存と活用、文化財撮影の歴史をたどります。また、熟練の職人技と最新の技術を駆使した現在の複製制作や、今後に向けた取組みを紹介します。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/benrido/

大分県立歴史博物館「豊の経塚 込められた祈り」12/22〜2/25
 経典を埋納した経塚の造営は、全国的にみても畿内周辺とともに、北部九州においても大流行しました。なかでも、仏教文化の花開いた英彦山求菩提山をはじめとした豊前国の山稜部や山岳寺院、国東半島一帯の六郷山寺院において、経塚に関係する遺物が数多く残されています。その背景には、宇佐宮境内の弥勒寺が弥勒仏を本尊とする末法対策の国家的道場に位置付けられたことにより、北部九州の寺社は宇佐宮・弥勒寺の傘下に入り、ここを活動の舞台とした天台僧が盛んに埋経活動を行ったためであると考えられています。本展では社会不安に端を発した仏にすがる思いを経塚を通じて紹介します。
http://www.pref.oita.jp/site/rekishihakubutsukan/toyonokyouduka.html

2017年11月の展覧会

2017年11月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


酒田市美術館「興福寺中金堂再建・法相柱柱絵完成記念 興福寺の寺宝と畠中光享展」11/18〜12/24

泉屋博古館分館「典雅と奇想-明末清初の中国名画展」11/3〜12/10

出光美術館「書の流儀Ⅱ ―美の継承と創意」11/11〜12/17
書を芸術として愛してきたわが国の伝統は、中国を模範として学んだのち独自の世界観を育みました。各時代の知識人たちは「書く」ことに親しみつつも数々のルールを定めましたが、一方では巧みさや個性を競うこともありました。こうした慣習は今なお変わらず、多様な美を認め、様々な流儀を派生させています。古来、書とはいかに受け継がれ、また各々の理想はどのように追求されてきたのか。素朴な疑問とともに書表現の鑑賞方法を日本・中国の優品よりたずねます。
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/schedule/

神奈川県立金沢文庫「唐物 KARA-MONO―中世鎌倉文化を彩る海の恩恵―」11/3〜1/8
大陸との交易は、中世都市鎌倉に陶磁器や書物、経典、墨などさまざまな「唐物」をもたらし、国際色豊かな文化を形成しました。「唐物」の受容は同時代に輸入された文物にとどまりません。北条実時は、入唐僧・恵萼(えがく)が平安時代に請来した『白氏文集』を写して創設した金沢文庫に収めました。また、中国の国際貿易都市・寧波(ニンポー)沖の普陀山は、恵萼ゆかりの観音菩薩像を祀ります。この普陀山観音は海上の守護として東アジア諸国で信仰され、鎌倉地方にも仏像や仏画が伝えられています。本展では、鎌倉文化の基層にある大陸への憧憬を国宝、重要文化財など約100点から探ります。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenjiyokoku.html

岡崎市美術博物館三河の秋葉信仰-火伏の神の系譜-」11/25〜1/14
秋葉山(浜松市)は火伏の霊験あらたかとして、江戸時代に三河遠江を中心に広く信仰を集めました。庶民は参詣するための仲間である講を結成し、その様子は広重・暁斎らの浮世絵にも描かれています。またこの地域に現存する多数の常夜灯は、秋葉信仰が暮らしの中に深く根付いていたことだけでなく、岡崎の石の産地としての特質を示しています。本展を通して、三河の人々の心に息づく秋葉の信仰とその歴史を紐解いていきます。
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/exhibition/index.html

名古屋市博物館「北斎だるせん!」11/18〜12/17
 「冨嶽三十六景」でおなじみの江戸の浮世絵師、葛飾北斎。彼が一時期名古屋に住んでいたのをご存じですか?今からちょうど200年前、北斎は縦18mの大だるまを即興で描くイベントを名古屋で開催しました。そして「だるせん(だるま先生の略)」というあだ名が生まれるほど話題をさらったのです。意外にも北斎と名古屋の関わりは深く、『北斎漫画』も名古屋で誕生した本です。本展覧会では大だるまイベントを巡る熱狂を中心に、北斎と名古屋の関わりを紹介します。
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji170901.html

和文華館「書の美術-経典・古筆切・手紙-」11/17〜12/24
一文字一文字に祈りが込められ厳かに飾られた装飾経。連綿としたためられた和歌に流麗な美しさが見られる古筆切。個性的な文字や内容に人柄がにじみ出る公家や武家、僧侶の手紙。多様な書は人々の美意識を味わうことが出来ます。大和文華館のコレクションを中心に特別出陳作品を交え、平安から江戸時代に至る書の数々をご紹介します。
http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/

広島県立美術館ブータン しあわせに生きるためのヒント」11/2〜12/24
「幸せの国」として知られる、ヒマラヤ山脈南側に位置するブータン王国。日本・ブータン外交関係樹立30周年を記念し、ブータン王国から日本初公開の美術作品・文化資料約140点が出品される本展を通じ、ブータンの伝統や文化、その世界観や価値観を紹介します。
http://www.hpam.jp/

2017年10月の展覧会

2017年10月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


川越市立博物館「徳川家康天海大僧正-家康の神格化と天海-」10/14〜12/3
http://museum.city.kawagoe.saitama.jp/

國學院大學博物館「神道の形成と古代祭祀」10/14〜12/10
5・6世紀頃、古墳時代祭りの場では、石や土で作った祭り用の素朴な模造品だけでなく、貴重な鉄や様々な木製品を供え使用して、後の「祭祀」の原形となるような祭りが行われていたと推定できるようになってきました。今回の展示では、このような研究の成果に基づき、主に東国の資料から古代祭祀の実態と神道の起源に迫ります。
http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2017_kodai_saishi.html

早稲田大学會津八一記念博物館「禅書画のたのしみ」10/5〜11/25
臨済宗の古月禅材や白隠慧鶴、曹洞宗の月舟宗胡や面山瑞方、黄檗宗隠元隆琦とその弟子木庵性瑫など三つの禅宗の書画を取り混ぜて展示
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2017/08/01/1799/

五島美術館「光彩の巧み-瑠璃・玻璃・七宝-」10/21〜12/3
金属に嵌めこまれた貴石やガラス、そして色鮮やかな釉薬を溶着した七宝の技法は、半透明の奥深い耀きとともに人々の心を魅了してきました。その霊性を帯びた光彩は豊かな精神文化を形成し、古代の副葬品から机上を彩る文房具まで多様な宝物を生み出しています。日本・東洋で育まれた七宝かざりの軌跡を、室内調度や茶道具ほか約100点の名品でたどります。
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/next.html

そごう美術館「平山郁夫 シルクロードコレクション展 夫妻の視点が織りなす、人類への遺産」10/27〜12/3
日本画壇の巨星、平山郁夫が描いた絵画約40点に加え、平山郁夫シルクロード美術館所蔵の工芸品や織物約170点を展示
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/17/hirayama_ikuo/index.html

鎌倉国宝館「鎌倉公方足利基氏 ―新たなる東国の王とゆかりの寺社」10/21〜12/3
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.html

鎌倉彫資料館「鎌倉彫の仏具-こめられた想い 受け継がれる形-」10/17〜12/17

鎌倉歴史文化交流館「甦る永福寺-史跡永福寺跡整備記念-」10/19〜12/9
本展では、今年度に史跡永福寺跡の大規模な整備工事が終了したことを記念して、永福寺の出土品や関連資料を一堂に展覧し、現代に甦った永福寺の姿をご覧いただきます。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/youfukuji-ten.html

山梨県立博物館甲府徳川家」10/7〜12/4
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_17tokubetsu002.html

白山市立博物館「白山下山仏と加賀禅定道」10/21〜11/26
http://www.city.hakusan.lg.jp/kankoubunkabu/hakubutsukan/hakubutukanfolda/hakubutukan.html

福井県立歴史博物館「泰澄-白山信仰における意義を探る-」10/21〜11/26
泰澄がはじめて白山に登頂して1300年にちなみ白山開山の祖師として慕われる僧・泰澄をとりあげてみたいと思います。「泰澄」をキーワードに白山信仰について改めて考えてゆきたいと思います。
http://www.pref.fukui.jp/muse/Cul-Hist/kikaku/index.html#kikaku_1705

茶道資料館「仏教儀礼と茶-仙薬からはじまった-」10/3〜12/3
本展では一般に飲料として普及する以前の、仏教文化と深く結びついた茶のあり方を、儀礼にまつわる美術を通して紹介します。儀礼を形作る北斗曼荼羅図や羅漢図、天台大師像などの仏教絵画、供養具、文献史料の数々によって、知られざる茶の世界をご覧いただきます。
http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/tenjinext/tenji.html

大谷大学博物館「東本願寺徳川幕府」10/13〜11/28

京都国立博物館「国宝」10/3〜11/26

佛教大学宗教文化ミュージアム「近世京都商人 恵比須屋荘兵衛-前川五郎左衛門家の記録と什物-」10/28〜12/9

細見美術館末法/Apocalypse-失われた夢石庵コレクションを求めて-」10/17〜12/24
荒廃した世に生きた人々の希望であった仏像や絵画、経典、鏡像など。
http://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex056/index.html

花園大学歴史博物館「白隠とその弟子たち」10/9〜12/9
http://www.hanazono.ac.jp/event/museum-2

大津市歴史博物館「大津の都と白鳳寺院」10/7〜11/19
天智天皇6年(667)、大津に都が置かれました。本年は遷都1350年の節目の年になります。それを記念して、宮殿内に仏殿があったことで知られる近江大津宮にちなみ、仏像や瓦など、7〜8世紀の様々な仏教に関わる文化財を展示し、華やかだった仏教文化の香りを紹介したいと思います。
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/event/kikakuten.html#KIKAKU74

野洲市歴史民俗博物館「近江の古社 御上神社の歴史と文化-遷座1300年記念-」10/7〜11/19
http://www.city.yasu.lg.jp/soshiki/rekishiminzoku/event/1497403929277.html

有田市郷土資料館「念仏行者徳本」10/14〜12/10
徳本行者と有田市において、深い関係が認められ、特別展を開催する運びとなりました。苦行最後の地となる岩室山以前の紀伊国での修行を見つめ直します。徳本行者の信仰を形成した紀中の各地に伝わる資料を一堂に集め、紀中での徳本行者のすがたを浮き彫りにできれば、幸いです。
https://www.city.arida.lg.jp/kyouiku/Special_exhibition.html

和歌山県立博物館「道成寺日高川道成寺縁起と流域の宗教文化-」10/14〜11/26
大宝元年(701)創建と伝える道成寺は、蛇身となって追いかける清姫と逃げる安珍のスリリングなストーリーで著名な道成寺縁起で広く知られます。このたび修理完成した道成寺縁起絵巻(重要文化財)の全巻を公開し、あわせて日高川流域の宗教文化を紐解きながら道成寺の歴史と美術を紹介します。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

帝塚山大学附属博物館「仏教美術のススメⅠ〜仏像のひみつ〜」10/2〜11/3
第11回企画展示では、本学が所蔵する仏教美術の中で仏像を取り上げて、仏像に込められた願いや作風の特徴などを紹介し、仏教美術に対して興味や関心を持つきっかけに繋げたいと考える。 第11回企画展示では、本学が所蔵する仏教美術の中で仏像を取り上げて、仏像に込められた願いや作風の特徴などを紹介し、仏教美術に対して興味や関心を持つきっかけに繋げたいと考える。また仏像の多くは篤い信仰の元に修理されてきた歴史があり、その歴史を学ぶことにより文化財を守り伝える心を涵養したいと思う。
http://www.tezukayama-u.ac.jp/museum/temporary/2017/05/31/11_1.html

奈良国立博物館「第69回 正倉院展」10/28〜11/13
本年の正倉院展には、北倉10件、中倉25件、南倉20件、聖語蔵3件の、合わせて58件の宝物が出陳されます。そのうち初出陳を含むものは10件です。正倉院宝物の全貌が概観される内容となっておりますが、仏・菩薩(ぼさつ)への献物(けんもつ)と考えられる品々を含めた仏具(ぶつぐ)類の充実や、佩飾品(はいしょくひん)や帯などの腰回りを飾った品々が多く出陳される点が特色となっております。また、宮内庁正倉院事務所による最新の整理、調査の成果を反映した宝物が数多く出陳されることも特筆されます。
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2017toku/shosoin/2017shosoin_index.html

奈良県立万葉文化館「日本文化の源流-いまに続く芸能-」10/28〜12/10
日本の伝統芸能である能楽は、大和に起源を持つとされています。本展では、伎楽、舞楽能楽などの日本の芸能の世界を、延岡市内藤記念館所蔵の能面などを通して紹介します。
http://www.manyo.jp/

竹中大工道具館「千年の甍 古代瓦を葺く」10/14〜12/3

斎宮歴史博物館「災いはモノノケとともに-病気から天変地異まで-」10/7〜11/12

四日市市立博物館「阿弥陀さまと極楽の世界」10/21〜12/3
http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/museum.html

岡山県立博物館「つながる縁・つづく縁-岡山県鳥取県-」10/20〜11/26
http://www.pref.okayama.jp/kyoiku/kenhaku/hakubu.htm

山口県立美術館「奈良 西大寺展-叡尊と一門の名宝-」10/20〜12/10

島根県立古代出雲歴史博物館「島根の仏像-平安時代のほとけ・人・祈り-」10/20〜12/4
つて島根にはどのような仏教的な意味があり、それは仏像の姿にどのように表れているのでしょうか。本展では、なかでも特に個性的な仏像が多く造られた平安時代に着目し、仏像の魅力を改めてご紹介するとともに、仏像に込められた意味を考え、それをめぐる人々の営みに迫りたいと思います。
http://www.izm.ed.jp/cms/cms.php?mode=v&id=323

香川県ミュージアム「讃岐びと、時代を動かす-地方豪族が見た古代世界-」10/7〜11/26

高知県立歴史民俗資料館「今を生きる禅文化-伝播から維新を越えて-」10/14〜11/26
本展は、京都をはじめ県内外の禅宗寺院の珠玉の名宝約100点を集め、臨済宗を中心とした禅宗の歴史を大観し、明治維新期の廃仏毀釈という苦難を越えてなお、現代に息づく禅文化を紹介します。
http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~rekimin/ishinhaku.html#zenten

九州国立博物館「新・桃山展-大航海時代の日本美術-」10/14〜11/26
鉄砲伝来(1543年頃)から鎖国完成(1639年)までの約1世紀に、日本がアジアやヨーロッパとくり広げた交流の歴史を、華やかな美術とともに紹介します。織田信長豊臣秀吉など、天下人たちが愛した狩野永徳長谷川等伯安土桃山時代の巨匠の傑作も登場。激動の100年を新たな視点から見つめなおす「新・桃山展」をお見逃しなく。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_schedule.html

大分県立歴史博物館「聖なる山-六郷満山と仁聞-」10/20〜12/3
東半島の六郷満山は、養老2年(718)に八幡神の化身とされる仁聞が開いたという寺院群です。本展では開山1300年を記念し、各地にのこる仁聞伝承を柱として、六郷満山と宇佐国東を中心に広がる神と仏の文化を紹介します。
http://kyouiku.oita-ed.jp/rekisihakubutukan-b/index.html

2017年9月の展覧会

2017年9月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


東北歴史博物館「狼と熊-畏れ、獲る-」9/16〜11/19

岩手県立博物館「中世の南部氏と糠部」9/23〜11/26
中世に糠部と呼ばれた地域や南部氏に関する資料、写真パネルの展示を通して、地域の特質や歴史的変遷をご紹介します。また、中世の当地における歴史が後世の資料ではどのように描かれているのか、歴史の描かれ方という点にも光を当てつつ、歴史研究の実状や可能性についても探っていきます。
http://www5.pref.iwate.jp/~hp0910/cgi-bin/them.cgi?f1=1490744636&f2=staff

北上市立博物館「国見山廃寺と周辺の寺院跡-先平泉文化の謎を探る-」9/22〜11/26
国見山廃寺の発展が最も大きくなった千年前、中尊寺より150年も前になぜ塔を持つ巨大な国見山廃寺ができたのでしょうか。今回の展示では、国見山廃寺と周辺の寺院などから見つかった貴重な仏具を多数展示しその謎について考えます。
http://www.city.kitakami.iwate.jp/docs/2017091600048/

山形県立博物館「GAGAKU-やまがたに息づく宮廷音楽-」9/23〜12/3

国立歴史民俗博物館「年号と朝廷」9/12〜10/12

台東区書道博物館「あの人、こんな字!-歴史上の人物たち《中国編》」9/22〜12/17
≪中国編≫では、歴代皇帝の書を紹介する特別コーナー、また、歴史上重要な人物が登場する写本として、当館の重要文化財三国志」を期間限定で特別公開するコーナーを設けます。
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/kannai/schedule/

東京国立博物館「運慶」9/26〜11/26
本展は、運慶とゆかりの深い興福寺をはじめ各地から名品を集めて、その生涯の事績を通覧します。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1861

永青文庫重要文化財 長谷川等伯障壁画展 南禅寺天授庵と細川幽斎」9/30〜11/26
天授庵方丈障壁画を細川家ゆかりの永青文庫にて全場面公開することで、天授庵と幽斎との関わりを改めて紹介。日通筆「等伯画説」、長谷川等伯「玉甫紹琮像」を特別に展覧
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html#autumn

根津美術館「ほとけを支える-蓮華・霊獣・天部・邪鬼-」9/14〜10/22
仏教の多種多様なほとけを、支えるものという視点から見てみようという趣向の展覧会です。仏教を象徴する蓮の花(蓮華)は、ほとけを支える台座(蓮台)として最もポピュラーです。文殊菩薩は獅子、普賢菩薩は白象の背にこの蓮台を乗せています。一方、甲冑に身を包んだ四天王は邪鬼を踏み、優美な女神の弁財天は蓮の葉の上に坐しています。そして密教の世界になると、ほとけや台座の種類はさらに多様になります。「金剛界八十一尊曼荼羅」、「善光寺縁起絵」「愛染明王像」(いずれも重要文化財)など、根津美術館コレクションより選りすぐった優品約40件を通して、仏教美術のシンボリズムや豊かな表現をご覧いただきます。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html

東京藝術大学大学美術館「素心伝心 -クローン文化財 失われた刻の再生-」9/23〜10/26
2001年に爆破されたバーミヤン東大仏天井壁画、流出後に第二次大戦の戦火で失われたキジル石窟航海者窟壁画、保存のため一般公開が困難な敦煌莫高窟第57窟、模写作業中に焼損した法隆寺金堂壁画など、この度、再現する作品はいずれも唯一無二の歴史的・芸術的価値が認められながら、惜しくも失われていたり、実物を鑑賞することが難しい作品ばかりです。クローン文化財の制作にあたっては、オリジナルの精細な画像データを取得し、三次元計測や科学分析を行って、空間・形状・素材・質感・色を忠実に再現します。また、クローン文化財に加えて、生涯にわたりシルクロードを歩き、撮り続けた並河万里の写真や、本展のために現地で撮影した映像、臨場感のある音など、五感でシルクロードの世界を体感いただけます。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/sosin/sosin_ja.htm

古代オリエント博物館「古代オリエント カミとヒトのものがたり」9/16〜11/12

大田原市なす風土記の丘湯津上資料館「那須の人々の心とほとけ-古代から中世初期の仏教をたどる-」9/16〜11/19

栃木県立博物館「中世宇都宮氏-頼朝・尊氏・秀吉を支えた名族-」9/16〜10/29
017年9月16日(土曜日)〜2017年10月29日(日曜日)
平安末から戦国までの400年以上にわたって下野を治めた名族宇都宮氏、 全国に残るゆかりの文化財をもとに紹介します。
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/plan.html

松戸市立博物館「本土寺と戦国の社会」9/23〜11/12
http://www.city.matsudo.chiba.jp/m_muse/index.html

神奈川県立金沢文庫「横浜の元祖 宝生寺-宝生寺聖教横浜市文化財指定記念-」9/1〜10/29
横浜市南区にある寶生寺は、市内には珍しく天然林の残る真言宗の古刹です。寶生寺は、中世初期に当地の開発領主・石河氏が開創した寺院で、「横浜」の地名の初見である古文書をはじめ、学問所としての繁栄を偲ばせる聖教や絵画が数多く残されています。昨年、1900点に及ぶ寶生寺聖教が一括して横浜市有形文化財に指定されたのを記念して、中世横浜の歴史と仏教文化を浮かび上がらせます。あわせて、特集陳列「金沢文庫×縄文―金沢文庫所蔵の縄文遺物―」も同時開催いたします。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html

岐阜県博物館「壬申の乱の時代-美濃国飛騨国の誕生に迫る-」9/15〜11/19
本特別展では美濃が大きな存在感を示した壬申の乱を紹介するとともに、県内を代表する古墳時代から奈良時代の遺跡の出土品を中心とする関連資料をもとに「美濃国」「飛驒国」の誕生に迫ります。
http://www.gifu-kenpaku.jp/kikakuten/zinsin/

富士山かぐや姫ミュージアム「「地頭」と呼ばれた寺院-東泉院領に生きる“神領百姓”の江戸時代-」9/9〜10/22

安城市歴史博物館「陰陽道 安倍晴明」9/23〜11/5
今回の展覧会では、晴明の実像に迫るとともに、晴明の没後に形作られた、稀代の陰陽師としてのイメージ像形成の過程を追います。また、晴明以後の安倍家・土御門家の変遷と三河万歳との関わりを史料から紹介します。
http://ansyobunka.jp/rekihaku/exhibition/index-exhibition.html

新潟市新津美術館「興福寺中金堂再建・法相柱柱絵完成記念 興福寺の寺宝と畠中光享展」9/9〜10/15

富山県[立山博物館]「布橋灌頂会開催記念展 布橋灌頂会がわかる!!」9/5〜10/9

石川県立歴史博物館「禅の心とかたち-総持寺の至宝-」9/16〜11/5
瑩山・峨山両禅師の遠忌を記念して、およそ50年ぶりに總持寺の至宝が里帰りします。祖院・永光寺の寺宝も併せて出品し、石川で育まれた總持寺の歴史と文化をご紹介します。
http://ishikawa-rekihaku.jp/special/special_top.php?cd=2017080401

小松市立博物館「白山信仰と那谷寺」9/30〜11/26
http://www.kcm.gr.jp/

福井県立若狭歴史博物館「知られざるみほとけ-中世若狭の仏像-」9/30〜10/29
若狭に伝わった仏像のうち、鎌倉時代から室町時代にかけて作られた仏像を特集してご紹介します。この時代の仏像は、生き生きとした表情や、現実感がある姿が特徴です。明通寺の十二神将立像をはじめ、若狭におけるこの時代の仏像の展開と魅力に迫ります。
http://wakahaku.pref.fukui.lg.jp/exhibition/detail/post-367.php

MIHO MUSEUM桃源郷はここ-I.M.ペイMIHO MUSEUMの軌跡-」9/16〜12/17
全展示室を使ってMIHOコレクションの名品を展示します。北館では、日本美術を中心に、グランド・オープン以降現在までに新たに収蔵された作品やお披露目された作品に始まり、徐々に展示替えを行いながら、会期後半にはグランド・オープン時の展示内容を再現し、当時を振り返ります。南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域など、世界の様々な地域、文明から選りすぐった古代美術を紹介します。
http://www.miho.or.jp/exhibition/20th/

湯木美術館「湯木コレクション選 古筆と茶陶 名品をすべてご覧いただきます その1」9/1〜12/10

大谷大学博物館「大谷大学博物館の逸品 重要文化財三教指帰注集』『高野雑筆集』」9/5〜9/23
http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/

大阪府立狭山池博物館「行基伝承―受け継がれた記憶―」9/30〜10/29
今回は「行基伝承」をメインテーマとした展示を行うもので、大阪狭山市とその周辺地域に残された行基伝承を中心として、行基の生涯の事跡と、行基伝承の基となった中世の行基信仰を合わせて紹介するものです。
http://www.sayamaikehaku.osakasayama.osaka.jp/_opsm/

正木美術館「神仏と祈り」9/16〜12/10
当館の平成29年度の秋季展は館蔵作品の中から、神と仏への信仰にまつわる作品を中心に約50点を展示いたします。「梵字文殊図」(景徐周麟賛、室町時代)や「半跏思惟像」(飛鳥時代)などの仏の姿を表現した作品や、神仏習合思想に根ざして描かれた「春日社寺曼荼羅」(鎌倉時代)、密教の尊格を描いた「不動明王図」(妙澤筆、鎌倉時代)のほかに、社寺より伝わった什宝や、古代の信仰の中でつくられた埴輪などをあわせてご紹介いたします。
http://masaki-art-museum.jp/event/

和歌山県立博物館「西行明恵」9/9〜10/5
平安時代の終わりごろから鎌倉時代にかけて、日本の歴史を彩った西行明恵。二人とも紀伊国出身の武士の家に生まれ、出家して寺僧として活動し、大きな足跡を残しています。この企画展では、西行明恵の足跡を関連する県内の故地とともに振り返ってみたいと思います。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

天理大学附属天理参考館「天理図書館 古典の至宝- 新善本叢書刊行記念-」9/16〜11/27

岡山県立美術館「慈愛の人 良寛-その生涯と書」9/29〜11/5
良寛(1758-1831)は詩歌・書に優れた托鉢僧で、越後(新潟県出雲崎生まれ。同地を訪れた備中(岡山県)玉島円通寺の国仙和尚に従って同寺に入り、10年余りの修行ののち諸国を行脚して帰郷。生涯寺を持たず、名利にとらわれぬ生活を送り、清貧の中ですべての生けるものへの愛を失わず、子供と戯れ、友と語り、和歌を、漢詩を詠み、書に興じた人でした。本展では日本有数の良寛コレクター秘蔵の作品およそ120点からその魅力に迫ります。
http://okayama-kenbi.info/schedule-h29.html

九州国立博物館「神と仏と鬼の郷-国東宇佐六郷満山-」9/13〜11/5
大分県の国東半島や宇佐地域では、宇佐神宮を発祥とする八幡信仰と国東半島全域(六郷満山)で発展した山岳信仰が古くから結びつき、神仏習合による独特な仏教文化が形成されました。平成30年に六郷満山が開かれて1300年となることを記念し、この地域で育まれた有形・無形の豊かな仏教文化を紹介します。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_schedule.html

熊本県立美術館「京都細見美術館 伊藤若冲と京の美術」9/16〜11/12

鹿児島県歴史資料センター黎明館「かごしまの仏たち-守り伝える祈りの造形-」9/28〜11/5
鹿児島では,明治期の廃仏毀釈などによって,仏像は全て失われたかのように考えられ,遠い存在と思われてきました。今回,鹿児島県内の多くの市町教育委員会や博物館・美術館などの協力を得て,仏像調査を行ったところ,それぞれの地域で守り続けられている仏像が,予想以上に多く残っていることが分かり,鹿児島の仏像を集めた本格的な展覧会を初めて開催できることになりました。
https://www.pref.kagoshima.jp/ab23/reimeikan/kouza/jisyukikaku/kikaku_tokubetutenji/event_kagoshimano-hotoketachi.html