仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

(2)2003.1〜2003.8

《仏報》の過去の〈更新履歴〉をまとめて貼りつけておきます。【2/全5回】


 


8/28

 8月28日から9月1日まで、当サイトの更新ができなくなります。お世話になっておりますホームページサービス提供会社さん側の都合ですので、いたしかたありません。

 

8/27


 『般若心経』の中に「咒」という字が出てきますが、「呪」とこの字とには、何か意味の違いがあるのですか? (Q2016)

 これは、大修館書店HP「燕館」別館の漢字文化資料館の中の「漢字Q&Aコーナー」にある質問です。答えはどうぞ同サイトで直接でお確かめください。

 さすがは諸橋『大漢和』の版元とあって説得力は抜群、しかもユーモアのある解説で読み応えあります。

 仏教がらみでは、ほかにもこんな質問が。

 「利益」には、「リエキ」と「リヤク」の2つの読み方があって、意味も違うようですが、どうしてそんなことになっているのですか? (Q2010)

 これは伝来の時期による呉音と漢音の違い。古い呉音を使い続けたお坊さんたちは「留学経験のある若者を向こうに回して、日本語なまりの英語をしゃべりつづけるおじさんたちのイメージ」だそうです。なるほど。

 

8/23

 当サイトは9月1日からアドレスが変わります。新しいURLは http://members.at.infoseek.co.jp/buppo/ です。この移行は、現在利用しているホームページサービス提供会社の統合によるもので、移行後しばらくは古いURLからも自動的に転送(リダイレクト)されます。

 このシステム改定に伴うサービス提供元のメンテナンスのため、8月28日から9月1日まで、当サイトの更新ができなくなります。

 

8/18

 「電気自動車で八十八カ所巡り」を〈話題〉欄に追加。毎日新聞の記事に具体的な企業名はありません。が、「ドライバー・藤井啓之介さん」という記述があり、このお名前を検索してみたら、EVメルテックの社長さんであることがわかりました。同社が開発した電気自動車の名は「京しずか」です。

 

8/17

 〈話題〉欄に就任ニュース2件を追加。お寺というのは世間離れした珍しい時期に人事異動を公表するものだと思います。

 ご参考までに、妙法院天台宗門跡寺院の一つで、三十三間堂の本坊です。

 薬師寺は、公式ページ(奈良薬師寺ドットコム)がずいぶん長い間「ご迷惑おかけします。ただ今工事中です」のまま。一方、同寺東京別院のホームページはまめに更新されているようで、新管主による「いっぷん法話」が毎月拝読できます。

 

8/13

 ふだんは最長でも2週間先までしか発表されていないNHKラジオ第1「ラジオ深夜便」の番組表が、現在は3週間先まで、終了分を合わせると約1カ月分が掲載されています。

 なぜか? 方針が変わったのでしょうか、それとも単にお盆休みを挟むためしばらく更新できないということでしょうか。

 情報開示は歓迎。でも太っ腹に公表しておきながら、あとでこそっと修正、ってのがいちばん困るのです。

 

8/10

 産経新聞(Web)で8/6付、8/9付と立て続けに四天王寺の話題を報じています。

 聖徳太子ゆかりのお寺だけに、8月9日夜の盆踊りのニュースは、見出しが〈「輪」をもって貴しとなす〉でした。

 

8/8

 当サイトのスペース提供先である「Tripod」が、いよいよあと1カ月でサービスを停止します。

 お知らせによれば、9月1日に自動的に「isweb」の新URLに転送されます。

 懸案の広告表示については、9月1日以降統合完了まで(一体いつだ?)の期間は、現在のまま。統合完了後には完全に「isweb」と同じく、上下埋め込み型バナーとポップアップバナーの3カ所になります。

 で、このポップアップ広告がイヤなので、別の引っ越し先を物色しております。ところがどうも、メジャーどころは今ひとつ決め手に欠けます。

 名の知れた「Yahoo!ジオシティーズ」は、まず分野を選ばなくてはならないのですが、このコミュニティリストの中のどこに「仏教に関する最新情報」がふさわしいのか、まったく見当がつきません。

 本命だった「COOL ONLINE」は、実は「重要」なシステム改定があって、8月8日17:00に無料会員登録が停止になるそうです。雲行きが怪しく、こりゃ見送るのが賢明でしょう。

 じゃあ「AAA!CAFE」はどうかな? それとも「FC2WEB」……。

 もうしばらく悩んでみます。

 

2003/8/3

 〈予定〉欄に、お盆の思い出を描いた絵画募集を追加。ただし対象は子供たちです。

 大人向けには、こんなのはどう?

募集「奈良の朝」〜12/26

 奈良県観光連盟が、「私のおすすめ“奈良の朝”」を募集しています。12月26日(金)まで。応募フォーム

 主催者情報:〈あなたが大好きな、みんなに教えたい、おすすめの“奈良の朝”を大募集します。観光スポットに限らず、行催事、食事、花、音など“奈良の朝”の魅力を教えてください! “奈良の朝”を体験した方ならどなたでも応募いただけます。〉

 ほかにも、「一休とんち大賞」(京田辺市観光協会)とか、「奈良のシカ写真コンクール」(奈良の鹿愛護会)なんてのがあったのですが、残念、
すでに7月31日で応募締切でした。

 

7/31

 4000万人と400万人。

京都市の観光客が2年連続で過去最多

 朝日新聞(7/31付Web)によれば、2002年の1年間に京都市を訪れた観光客が過去最多の4217万4000人に上ったことがわかりました。同市のまとめによると前年を約85万人上回り、2年連続で過去最多を更新。観光客の消費総額は0.2%増の4447億円でしたが、一人当たりにすると1万544円で4年連続の減少です。

奈文研飛鳥資料館の入場者が400万人突破

 毎日新聞(7/29付Web)によれば、奈良県明日香村の奈良文化財研究所飛鳥資料館の入場者数が400万人を突破しました。75年3月の開館以来28年目に達成。400万人目となったのは社会学習のため訪れた親子連れで、学芸室長から記念品として高松塚古墳のDVDと資料館の図録が手渡されました。

 いいんです。飛鳥はこれで。別に競う必要はありません。

 入館料が大人260円(子供半額)ですから、仮に入館者の半数を子供として単純に計算すると28年で7億8000万円。かたや1年で4447億円。いえ、比べるつもりは毛頭ありません。

 ちなみに、奈文研飛鳥資料館のウェブサイトでは、間近に迫った77万7777人目の訪問者に「DVD高松塚」がプレゼントされるそうです。いまカウンターは約76万。実際の入館者と同じぐらいだとすれば、28年で400万人だから年間14万人、1日に約390人。いや待てよ。サイトは「SINCE 1995」で76万人なんだから……。

 電卓片手に皮算用は続く。

 

7/26

 朝日新聞(本紙)文化面に、仏教関連の記事がめじろ押しです。

 トップニュースではなく、4〜5本の記事があるうち中間あたりの扱いという感じ。当サイト〈記事〉欄にメモしたのは、7/16夕刊、7/17夕刊、7/22朝刊、7/24朝刊、7/24夕刊、7/26夕刊。文化面以外でも7/17朝刊、7/19別刷に大きな記事がありました。

 きっとこれらは、『仏教を歩く』への布石なのでしょう。

 

7/23

 今秋開催される正倉院展の〈話題〉、まず主催者発表の当日に日本経済新聞(Web)で知りました。それは日程についてなどの短い第一報でしたので、詳しい続報を待っておりました。

 なかなか出ないなと思っていたら実は、奈良新聞の考古学関連Newsで既に報じられてました。すっかり見逃していました。なにしろ見出しが「羅道場幡など初出陣7件−奈良博」だったもので。

 「出陣(しゅつじん)」じゃないでしょ、「出陳(しゅっちん)」でしょ。戦いに行っちゃあいけません。

 あたかもOCR(光学式文字読み取り装置)の能力の限界をみるようです。

 

7/21

 〈予定〉欄にデパートの催しを2つ追加。どちらも日本橋店。東京の「ニホンバシ」です。

 日本橋は大阪にもありますが、あちらは「ニッポンバシ」だそうです。電器街として有名。残念ながら仏教関連の情報は見あたりません。

 

7/17

 このところ何だか「賽銭」をテーマに新コーナーが作れそうな勢いです。

 興福寺の賽銭箱にサファイアの指輪??〈話題〉7/16付

 周防国分寺にロッカー経由でお賽銭??〈話題〉6/18付

 興福寺で僧侶が賽銭泥棒を捕まえる??〈話題〉6/07付

 値札が付いたままの指輪をおはらいしてくれだなんて、これはただことではありません。その裏にロマンスのかけらがほとばしるのを見るか、それともきな臭い犯罪の匂いをかぎつけるか。舞台は梅雨空の古都奈良。そのまんまドラマにでもなりそうです。

 サファイアから泥棒まで、次から次へと呼び寄せずにはおかない、賽銭箱ってのは不思議な容れ物です。

 

7/12

 遷都以来のにぎわい?

イトーヨーカドー奈良店が開店

 奈良新聞(7/11付Web)によれば、奈良市二条大路南1丁目の旧奈良そごう跡地に7月10日、イトーヨーカドー奈良店が開店しました。この開店日は古都奈良へ遷都が行われた710年にちなんだもの。県内1号店となる同店舗には開店時におよそ3000人の列ができ、ヨーカ堂広報室は初日の来店者数を10万人以上と発表しました。

 10万人が訪れたってのはすごいですねえ。奈良市の人口は7月1日現在36万7446人、世帯数が14万2765世帯ですから、仮に10万人がすべて奈良市民だとすれば4人に1人以上、よほど遠方を除いて1世帯から1人が来店した計算になります。

 ためしに10万人が訪れるにぎわいというものがどれほどか調べてみると、東京都港区の六本木ヒルズが今年4月オープン当初に見込んだ来訪者数が1日10万人だったとか。一方、東京の丸の内に昨年9月に新装オープンした通称丸ビルには3カ月間で710万人が来場したそうで、これを1日にならすと8万人弱となります。

 うーむ、イトーヨーカドー恐るべし。だって平日ですよ。オープン祝いか遷都記念日とかで休日だったのか。まさかね。

 

7/8

 お墓のニュースを2題。

■お墓が都心へ

 朝日新聞(7/7付Web「社会」欄)によれば、お墓が東京23区内に増えています。地価下落で求めやすい価格になったためだそうです。

 港区の霊園大増寺ひじり苑では、増設した区画の半数弱が面積0.4平方メートル前後で100万円程度。少子化核家族化で1カ所に納骨する人数が減ったため、狭くして価格を抑えているといいます。

 文京区・興安寺の本郷陵苑は屋内型で、参拝者がカードを差し込むと銘板と遺骨が奥の方から自動的に運ばれてくる仕組み。地上5階・地下1階のビルに約6200区画を設け、1区画70万円。月100区画のペースで売れているそうです。

■ネットで追悼

 毎日新聞(7/7付Web「DIGITALトゥデイ」欄)によれば、お葬式を巡るさまざまな習わしがIT化しつつあります。

 故人の経歴やメッセージ、写真や絵、音声などを保管するウェブサイトは、欧米でサイバーストーンと呼ばれています。米国のフォーエバー・ネットワークでは、現在1万人を超える死亡者の経歴を登録。中国の思念は、故人の名前を検索するとその経歴や写真が現れ、追悼の言葉を送るサービスがあります。

 日本でも功徳院が6年前に寺院として初めてウェブサイト上にサイバーストーンを設置。葬儀社アイキャンでは、将来はお参りすると花が咲き、線香の香りが漂い、故人の声で返事が聞けるような電脳墓を作りたいとしているそうです。

 以上は言うまでもなくお盆をにらんだ季節ネタです。べつに〈話題〉欄に載せるほどホットな話題とも思えず、間口の広い本欄にこうして主意のみ引用とあいなりました。

 この2記事、一方は都心回帰、もう一方はウェブ展開と、方向性はまったく違いますが、「墓を身近に」という点では奇妙に一致しています。

 

2003/7/3

 〈記事〉欄に加えた雑誌「Pen」は当サイト初登場です。

 「ざっしパーク」の紹介文によると、同誌は〈大人の男のベーシックを語るリアルライフマガジン。モード、インテリア、デザイン、車など「ペン」が選んだ海外情報が満載〉だそうです。そのリアルライフ誌が何でまた奈良の特集を? 何かヒントがないか探ってみると、「Pen」はこの号から版元がTBSブリタニカから阪急コミュニケーションズに移行したばかりだったことがわかりました。

 なるほど、それでか!と安易に結論づけていいものか。それとも素直に、奈良が「大人の男のベーシック」云々のお眼鏡にかなったと取るべきか……。

 

6/29

 「騙されるな!これは仏教書じゃない」シリーズその5。

「京都呪い寺殺人事件」木谷恭介=著 徳間書店 文庫 552円 4月刊

〈呪いを解かねば無残なことが起きる・・・京都の一条戻橋で安倍晴明の生まれ変わりと名乗る行者が残したなぞの言葉。その夜に・・・!? 多額の生命保険金をめぐる卑劣な殺人に宮之原の怒りが!ごぞんじ、宮之原警部シリーズ。〉

阿弥陀ケ滝の雪密室」黒田研二=著 光文社 800円 5月刊

〈教祖殺人事件の謎を追い、岐阜にある氷瀑・阿弥陀ケ滝を訪れた友梨だが、そこには“雪の密室”が待ち受けていた! 二重三重に仕掛けられた謎また謎! “本格”と“トラベル”を見事に融合させた書下ろしシリーズ第二弾!〉

「魚籃観音記」筒井康隆=著 新潮社 文庫 400円 5月刊

〈童貞歴一千年の孫悟空が、神と畜生の垣根を乗り越えて、観音様と禁断の関係に踏み込むポルノ版西遊記「魚籃観音記」など全10編を収録。ポルノ、スラップスティック、ホラー、ジャズと筒井ワールド満載の絶品短編集。〉

「ぢぞうはみんな知っている」群ようこ=著 新潮社 1200円 6月刊

〈娘のお金を勝手に使いまくる母、友達になった美男麻雀プロ、家出がちな飼い猫。天涯孤独に生きているのに! 穏やかそうな毎日なのに! 思わぬところに落とし穴。抱腹絶倒、怒髪天衝きエッセイ。〉

「乱れ菩薩 闇斬り竜四郎」谷恒生=著 祥伝社 文庫 562円 6月刊

〈“稲妻の竜”と恐がられる抜刀田宮流の影月竜四郎は、その光景に慄然とした。小柄で、女と見まごうばかりの色若衆が、陰流の達人を一刀のもとに斬り伏せたのだ。官能と撃剣凄まじい時代活劇の第三弾。〉

 まあこれらの本が間違って書店の宗教の棚に並ぶことはまずないでしょうけど。

 

6/24

 JR東海が会員向けに京都の観光情報を提供していた「KYOTO・CLUB」が、今年の9月でサービスを終了するそうです。

 手元に届いた案内によれば、平安遷都1200年を記念して発足以来、今年で10年目を迎えたということで、ここで一応の区切りをつけるということなのでしょう。

 登録者に対してはメンバー特典満載のメンバーズブックと会員証を毎年無料で発行し、季節ごとにイベント案内やおすすめ情報を送付してくれていました。いただいた詳細な京都市内バス路線図がたいへん重宝した覚えがあります。

 サービス自体が全く消え去るわけではなく、「新しく生まれ変わることになり」「目下、新しい計画が着々と進んでいます」ということですので、乞う御期待。

 

6/20

 このところめっきりと〈話題〉が減っています。梅雨時ですからね。仏教界全体が雨安居ってわけでしょうか。

 

6/16

 ここ数カ月間の新刊の中で、版元のサイトが見つからないものをここに掲載します。情報源は、法蔵館書店ニュースのほか、新聞広告などいろいろです。


『日本人 魂のデザイナー 親鸞道元日蓮

  本間俊太郎=著/心泉社/1400円

『佛教と芸能 親鸞聖人伝・妙好人伝・文楽

  土井順一=著/永田文昌堂/7500円

『六要鈔ノート』

  山口聖典研究会=編/永田文昌堂/2700円

『おかげさまの妙味』

  都河普鉦=著/教育新潮社/1000円

『近世法華経談義聞書』

  冠賢一=編/平楽寺書店/8000円

法然浄土教の宗教思想』

  藤本淨彦=著/平楽寺書店/12000円

歎異抄論究』

  伊藤益=著/北樹出版/3200円

『インド仏教はなぜ亡んだのか』

  保坂俊司=著/北樹出版/2100円

『ディーガニカーヤ戒蘊篇』

  片山一良=訳/大蔵出版/8500円

『仏性とはなにか 「涅槃経」を解き明かす』

  田上太秀著/大蔵出版/2700円

正信偈に学ぶ(三)』

  都呂須孝文著/百華苑/1500円

『世界の公教育と宗教』

  江原武一=編/東信堂/5429円
 インターネット上を表舞台とする当サイトでは、そこからはみだす情報はこうしてくくるしかありません。あしからずご容赦ください。

 

6/11

 インフォシークのホームページがいつの間にやらリニューアルされていて、「おすすめリンク集」から「仏教」が消えました。

 以前は確かに「くらしの情報 > 宗教 > 仏教」がありました。その「くらしの情報」から「宗教」のカテゴリーがなくなっていて、キーワード検索してみましたら、「カルチャー&ホビー?> 文化と芸術」の中に移動していました。

 その「宗教」の下には「キリスト教」「ヒンドゥー教」「イスラム教」があるのに、なぜか「仏教」がないのです。

 あるのは「寺院」(6サイト)。ほかに「神社」(10)、「ニューエイジ」(2)、そして「教会」(20)。

 あらあら「キリスト教」と「教会」は別カテゴリーなのに、「寺院」と「仏教」の情報は一緒くた? 一体どういうわけなんでしょう。

 

6/9

 よりによって「インフォシーク」に戻るはめになるとは。

 当サイトは無料ホームページサービスを利用して公開しています。そのサービス提供元を、これまで「グ−」を振り出しに「フープス」「インフォシーク」「トライポッド」と渡り歩いて来ました。1年あまりでこれほど頻繁に移動したのは、インターネット業界の栄枯盛衰に翻弄された結果です。

 望みもしない引っ越しが大半でしたが、唯一みずからの意志で飛び出したのが、くだんの「インフォシーク」でした。ここのホームページは、アクセスすると必然的に別ウインドウのポップアップ広告が開くのです。それがイヤさに別のサービスへ乗り換えたのが昨秋。ところが、どうしても逃げおおせることができません。

 怨憎会苦を地で行くようです。

 

2003/6/4

 ライコスジャパンが、インフォシークと統合することになりました。

 ライコスジャパンは、いま当サイトが間借りしているトライポッドのサービス提供元。そしてインフォシークは、当サイトが現住所へ移る前にしばらく軒を借りていた古巣です。


楽天グループ、インフォシークライコスを統合

 japan.internet.com(6/3付Web)によれば、楽天グループ傘下の株式会社インフォシークが6月3日、同グループのライコスジャパン株式会社ポータルサイトLycos Japan」のサービスを「infoseek」に統合すると発表しました。統合は2003年9月1日。統合後のすべてのサービスは「infoseek」ドメインで行われることになります。
 やれやれ、また引っ越しですか……。

 成長期の業界ゆえ、離合集散はやむを得ません。しかしなんとも不思議なのは、合併があるたびに、当サイトは決まって弱いほう、つまり吸収される側に属していることです。利用していたサービスが滅びるのはこれで3回目。よっぽど見る目がないんですねえ。よくもこれで最新情報を提供するサイトの運営なんてやっていられるわ。

 

5/30

 テレビ東京系列で5月27日に放送された番組「開運!なんでも鑑定団」の中の《私のお宝売ります》というコーナーで、高村光雲の日蓮上人像が売り出されていました。

 北海道の鑑定依頼人は、5年前まで日蓮宗のお坊さんでしたが、心臓を患って代を息子さんに譲ったそうです。依頼品は、父親が40年程前に知り合った女性から、僧侶にこそ相応しいとして譲り受けたもの。本人評価額は500万円。

 鑑定士は「お宝は、間違いなく光雲の本物。素材は桜、いい仕上がりになっている」として、決定売却価格は400万円以上ということで、オークションが開始されました。

 締切は6月27日。入札はホームページから申し込むか郵便で。急げ!

 

5/25

 当サイトのトップページにあった展覧会の〈予定〉のうち、本日5月25日をもって一挙に7つが終了。来週6月1日にはさらに5つが終わって、同欄も寂しくなります。

 では次を補充、と探してはいるのですが、これがなかなか思い通りにはゆかず。どこの展覧会も夏をすっ飛ばして10月頃からの企画ばかりなのです。やっぱ仏さまは、お盆からお彼岸まで本業がお忙しいんでしょう。

 

5/21

 職業別の信頼度を調査した結果が報告されていました。


信頼度50%以上は消防士と看護師

 毎日新聞(5/19付Web)によれば、経営コンサルトの日本リテイル研究所が行った「職業信頼度調査」で、1位が消防士、2位以下が看護師、技術者、裁判官、薬剤師、弁護士、医師という結果が出ました。この調査は同研究所が48職種について駅前で約1000人に尋ねたもので、「非常に高く」「高く信頼している」の回答を合計して50%を超えた職業は、消防士と看護師だけでした。
 信頼度の平均は23.4%、この数字は過去5回の調査で最も高いそうです。ところで、調査項目に「僧侶」があったのかどうかは不明です。

 

5/17

 先日〈話題〉欄に鎌倉・建長寺の鐘のニュースを掲載した際、同寺のホームページが見当たりませんでした。そのためとりあえず Google で「建長寺」を検索して最上位に表示された江ノ電の観光情報内の建長寺紹介ページをリンクしておいたのですが、このたび公式サイトが判明しましたので、リンク先を訂正しました。

 建長寺サイトの冒頭には、「現在鋭意製作中です」と書かれているので、まだ公開したばかりなのかもしれません。それにしても、ウインドウに表示されるタイトルに「巨福山建長興国禅寺」と一般にはなじみの薄い正式名称を記しているせいで、かえってロボット検索に引っ掛かりにくくなり、損をしているんじゃないでしょうかね。

 

5/12

 いまやすっかり当欄の常連となった(ということはつまり、仏教情報サイトとして気にはなるのだけれども本編に加えるのは気が引ける)、奈良の鹿の最新情報です。


白毛の雄鹿が奈良公園に復帰

 毎日新聞(5/10付Web)によれば、奈良の鹿愛護会に保護されていた白毛の雄鹿(8歳)が、6月にも奈良公園に戻される予定です。この白鹿は94年に東大寺南大門付近で誕生し、96年春に交通事故に遭い骨折しました。白毛は突然変異です。同公園の鹿約1200頭はいずれも茶毛で、白鹿の復帰は7年ぶりとなります。
 ほほえましい話題ではありますが、時期が良くありません。電磁波を避けるため白装束に身を包んだ集団が世間を騒がせているこのさなかに、「白」はどうも……。

 

5/8

 〈話題〉欄に掲載した「GWの人出最多は善光寺御開帳」の補足。

 211万人の人出は、予想を40万人近く超えたそうです。これは「天候に恵まれたことや、海外への旅行者が大幅に減ったことが原因」(読売新聞記事)という全国的な人出増加の傾向に沿ったものとみられます。

 211万人という数字は、前年比181万人増。御開帳は7年に1度の催しですからこの大幅な増加は当然ですが、引き算してみると御開帳ではない年でも30万もの人が訪れているんですね。

 人出を比べているわけですが、首位になった「善光寺御開帳」はゴールデンウイーク10日間の参拝者数の総計であるのに対し、2位の「博多どんたく」はたった2日間の開催日の見物客数です。これを比較するというのは、どだい無理じゃないでしょうか。……別に博多の肩を持つ義理はないのですけど。

 ご参考までに、人出の3位は「弘前さくらまつり」、4位「2003ひろしまフラワーフェスティバル」、5位「第100回有田陶器市」でした。

 

5/5

 カテゴリー別に整理中。メールマガジンと大手一般誌の〈記事〉、それからテレビ番組の〈予定〉をまとめて更新して、ゴールデンウイークはひとまずここまで。

 あとは〈新刊〉が残りました。これは気長にやりましょう。

 

2003/5/3

 昨日は「お遍路」の記事を3件、今日は「お散歩」の記事と新刊を2件ずつ追加。春ですねえ。

 実はこのところ、特に〈記事〉と〈新刊〉に関して、当方の処理能力以上の情報が流入していて、なかなか更新が追いつきません。これは決して春だからというわけではないと思いますが。

 そんなわけで、さばききれず手元に停滞しているネタの中から、上記のようなテーマ別に拾い集めて更新してみました。

 

4/29

 〈話題〉欄に掲載した「北京で開催予定の日本名宝展が肺炎流行で中止」というニュースは、実は数日前から伝えられていました(産経新聞4/24Web、奈良新聞4/25Web)。しかしこれまでの報道は、文物を出展する奈良国立博物館の発表によるもので、あくまで「延期」という表現でした。今回のニュースは、日本の「文化庁」が「中止」を宣言したというわけです。

 この展覧会に出展されるはずだったのは、「埴輪武装男子立像、日本書紀巻十など国宝6件、重要文化財26件をはじめ、奈良博や東京国立博など所蔵の美術品計約100件」(産経)だそうです。

 会場であった中国国家博物館のサイトには、まだ同展の予告が掲載されていました。正式な展覧会名は「扶桑之旅−日本文物精品展」。幻の出展物のうち、写真付きで紹介されている仏教関連の品は次の通りです。


  釈迦如来銅立像 白鳳時代 高さ26センチ

  地蔵菩薩立像 鎌倉時代 高さ36.6センチ

  尊勝曼荼羅 鎌倉時代 縦133.8センチ

  百万塔 奈良時代 高さ約21センチ

  鍍金火焔宝珠形銅舎利器 鎌倉時代 高さ34センチ

  鍍金五鈷杵 鎌倉時代 高さ19.9センチ

  鬼面紋瓦 奈良時代 高さ50.5センチ

  銅製経筒・石製外筒 平安時代 高さ41.3センチ

 

4/27

 当サイトでは、情報源をインターネット上で確認できることを原則としております。したがって〈記事〉欄や〈新刊〉欄では、ウェブサイトを持たない版元の情報は掲載しておりません。

 しかし、記しておきたい例外はどうしても現れます。例えば次のような特集記事。新聞広告より。


  國文学5月号 學燈社 1100円

    宗教のエッジを行く

      インド思想の中心問題 業・輪廻・解脱/前田專學

      仏教??その読みかえの精神史/竹村牧男

      天神信仰梵天帝釈天信仰/竹居明男

      熊野信仰と庶民浄土教/渡邊昭五

      中世の尼寺とその周辺/牛山佳幸

      平安時代密教浄土教/苫米地誠一

      アジャンタ壁画の善事太子の本生話/伊東照司

        ほか


 日本文学関係の専門出版社である同社はホームページを持たないようですが、大事な内容なのであえてここに記載しました。

 このように、原則を貫くことでこぼれ落ちてしまうものの中でも、「これは!」という情報は、この〈履歴〉欄でフォローしてゆきます。

 ついでに、「これは?」や「これは…」も。

 

4/23

 朝日新聞(4/23付Web)文化芸能欄によれば、河瀬直美監督の映画「沙羅双樹(しゃらそうじゅ)」が、5月14日に開幕する第56回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の上映作品に選ばれました。

 公式サイトにある宣伝コピーによると、この作品は「奈良で生きる人々を力強く描く、感動の《ふるさと物語》」です。

 奈良新聞(4/19付Web)社会欄によれば、4月23日に「沙羅双樹」特別披露上映会が奈良国立博物館の講堂で開かれます。国立博物館で映画の上映会が催されるのは史上初めてだそうです。

 

4/20

 NHKテレビ番組表で「こころの時代」から連続テレビ小説「こころ」へと飛ぶ仕掛けが施されていた件(4/13付本欄参照)ですが、次週4月27日(日)では残念ながらリンクが解除されています。

 このドラマは、あらすじによれば浅草が舞台だそうで、みどころというページの写真でヒロインが拝んでいるのはおそらく浅草寺の観音さまでしょう。ですからあながち関係がないわけでもないのですが。

 ご参考までに、タイトルの「こころ」というのはこの物語の主人公の役名です。

 

4/17

 「京都まで行って、食べて寝るだけ」(本欄4/11付)などと書いたそばから、女性誌で今度はこんな特集が。


  ドマーニプレシャス増刊春号(小学館

    春爛漫、今宵最上の宿で

    上級者のための春の京都宿泊指南


  バイラ5月号(集英社

    1泊2日でほんものに巡り合う

    週末京都おしゃれ旅・おいしい旅


 ふーん。「上級者」かあ。「ほんもの」かあ。

 

4/13

 NHK教育テレビの4月20日(日)番組表を開くと、「こころの時代−宗教・人生−」の番組名にリンクが張ってあります。おや、番組のホームページが出来たのかな?と思ってクリックしてみたら、連続テレビ小説の紹介ページが開きました。

 こりゃ「こころ」違いです。

 

4/11

 京都に関連する情報を昨日〈予定〉欄に1件、〈新刊〉欄に2件追加しました。

 ところで、月刊女性誌クレア5月号(文藝春秋刊)の特集は「今すぐ行きたい東京&京都」で、

 「誰にも教えたくない京の隠れ宿全25軒」

 「自腹で行くなら、このお店!京都篇」

 「京の美食弁当原色図鑑」

などの見出しが並びます。

 もうひとつ、阪急電鉄の出版部門が刊行したケイキューブ Vol.10は「大人の京都」で、内容は、

 「たおやか女将のなごみの店と宿」

 「京おんなの味自慢おばんざい8選」

ほか。

 京都まで行って、食べて寝るだけ。

 世のオトナたちは、ほんとにそれでいいの?

 

4/6

 信州の善光寺で6年に1度の御開帳が始まりました。報道によれば、4月6日から5月31日まで56日間の開催期間中に、600万人の人出が予想されるそうです。

 インターネット上には善光寺独自のサイトとは別に、

  善光寺御開帳公式ホームページ

というサイトがあります。ゴカイチョー・ドットコムです。主催は善光寺御開帳奉賛会と信濃毎日新聞社

 そのほか、目についた関連サイトは次の通り。

  善光寺御開帳のページ(みすずかる信濃

  善光寺ミニ事典(Pancho)

  全国善光寺会(近江新善光寺

 

2003/4/4

 4月を迎え、美術館・博物館のウェブサイトで新年度の展覧会スケジュールが次々と発表されています。各館のトップページの目次から「年間予定」ですとか「今後のスケジュール」といったボタンをクリックするのは、わくわくしていいもんです。

 東京国立博物館は「アレクサンドロス大王」のお出ましです。京都国立博物館には、なんと「スターウォーズ」がやって来ます!

 独立行政法人となって丸2年、国立博物館の快進撃が始まったもようです。

 

3/31

 NHKづくしの更新です。NHKオンラインはトップページをリニューアルしたらしいのですが、相変わらずゴチャゴチャして新着情報がどこなのか見当がつかないので、4月新開講番組に関してはテキストを刊行するNHK出版の新刊情報を参照しました。

 

3/27

 私的な都合により、3月31日までサイトの更新ができません。あしからず。

 

3/26

 新刊ラッシュが続いています。更新がまるで追いつきません。

 これほど立て続けに生まれて来るのも、はなまつりが近いせいでしょうか……そんなわけないですね。年度末の駆け込み出版なのでしょう。

 

3/24

 朝日新聞本紙東京本社版月曜夕刊の〈こころ〉面は、3/24付の回をもって「終わり」だそうです。「ご愛読、ありがとうございました」だそうです。

 これで宗教情報の定期掲載ページが消えるのか、それとも新年度から装いも新たに再開するのかは不明です。

 

3/20

 市販誌の「桜」特集、紹介第2弾。


  サライ6号 「一本桜を探す・撮る・愛でる」

  和楽4月号 「夜桜、恋し」

  文藝春秋3月臨時増刊号 「桜 日本人の心の花」

  じゃらん4月1日号 「桜&温泉 脱定番の花見教えます」

  4月号 「鉄道桜紀行」

  るるぶじゃぱん4月号 「桜とグルメのはなまる旅」

  おとなの旅時間春号 「癒しの桜」

  旅の手帖4月号 「桜と人の物語」

  Hanako WEST4月号 「春、桜の京都へ」


 これでほぼ咲き揃いましたでしょうか。

 

3/16

 わが通信環境が高速化して、数週間が過ぎました。

 回線の速度が計測上は今までの数百倍に進化したはずなのですが、さてそれで当サイトの内容がそのぶん充実したかというと、たいへん心もとない限りです。

 ブロードバンドを導入したからといって、革命は起きません。すくなくともコンテンツの質が飛躍的に向上するようなことは決してありません。

 インターネット速きがゆえに貴からず、であります。

 

3/12

 JR東海、今春の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンは、二条城の桜です。


  二条城 桜花舞う、400年の秀麗美


 復習。

  そうだ 京都、行こう 春の歴代作品

  いま、奈良に います 春の歴代作品

 

3/9

 桜の続報をお送りする予定でしたが、メールマガジン日刊なら情報!』Vol.1074(2003.3.6発行)で、「大和三銘椿」というのを知りましたので、急遽こちらをお伝えします。同誌の記事によれば、その三つとは、


  「糊こぼし椿」東大寺開山堂

  「散り椿」伝香寺

  「五色椿」白毫寺


 だそうです。開花時期はいずれも3月下旬から4月にかけてだといいますから、ちょうど桜と同じ頃でしょう。

 

3/5

 〈記事〉欄でおなじみの雑誌たちに、早くも桜前線が到達しました。


  家庭画報4月号 「さくら好き日本人」

  オブラ4月号  「桜づくし 日本の春は、花下遊楽」

  一個人4月号  「全国縦断!桜の名所案内100選」

  ナトラ4月号  「桜旅 美しい日本の春に会いに行く」


 この項続く。たぶん。

 

2003/3/1

 3月です。お水取りです。

 新聞各紙が一斉に「二月堂修二会本行入り」を報じています。これは毎年恒例行事ですから、どうということありません。

 そのすぐ下にあった記事が目を引きました。


「永遠」の平和願いハト「10羽」飛ばす

 産経新聞(3/1付Web)によれば、名古屋市昭和区カトリック南山教会で3月1日、キリスト教イスラム教信者らが白いハトを飛ばし、米国のイラク攻撃回避を願いました。ジョン・レノンの「イマジン」が流れる中、主催したカトリックの神父フィリップ・マシューさんら参加者約30人は、半球型のかごから「永久(とわ)」の平和を願い、ハト「10羽」ずつ3回に分けてハトを放ちました。
 はるか遠いかの国まで、日本語の駄洒落にこめた祈りがどうか届きますように。

 

2/26

 きょう〈新刊〉欄に加えた5冊は、手元にメモしておきながら掲載のタイミングを逸していたものです。したがって発行から日にちが経過してしまっている本もあります。古いと言っても昨秋くらいだと思いますが。

 

2/23

 わがインターネット環境が光ファイバー通信(FTTH)になりました。これまではISDN(サービス総合デジタル網)による接続でしたので、通信速度が1000倍以上速くなりました。

 けれども、それはあくまで数値上のお話。感覚的に「うわ、はえーーっ」と思ったのは、最初の3クリックくらいでしたかね。1分もしたら、もうこの速度に何の驚きもなくなりました。慣れってのは恐ろしいものです。

 むしろここまで進歩すると、後はマシンの性能の問題なのでしょう。せっかく光速を得ても、機械の表示速度がついてゆけないみたい……。

 まあいずれにせよ、当サイトのような純テキストページでは、どうでもよい次元の事柄です。

 

2/19

 「infoseek」にあった〈仏報〉旧サイトを削除しました。

 昨年10月末に現サイト(「Tripod」内)へ引っ越してきた際、空き家にしておくのももったいないと、最新版のURLを案内した上でトップページを残しておきました(Googleに保存されているキャッシュを参照)。ところが、検索サイトの〈ディレクトリ〉ではいつまで経ってもリンク先を新サイトに切り替えてくれません。ロボット検索ですから、文面を理解して意を酌んではくれないわけです。

 そこでやむなく今回の措置となりました。「Google」や「goo」の今後の動向が注目されます。

 

2/15

 「仏教がらみのあやしい新刊」シリーズその4。


 「鬼子母像」泡坂妻夫=著 光文社 文庫 533円 2月刊

 〈離婚経験のあるタウン誌編集長の奥山美知子は、十五歳下のアルバイト・西木総一と愛人関係にある。ある日、二人は取材で訪れた寺の住職から、子を思う鬼子母神の由来を聞く。事故で母親を亡くしたばかりの総一は、いつしか美知子の中に母の面影を求めるが……。〉


 「大盗禅師」司馬遼太郎=著 文藝春秋 文庫 648円 2月刊

 〈徳川幕府の転覆と明帝国の再興を策して、怪僧と浪人たちが暗躍する。〉


 「増上寺刃傷」松本清張=著 講談社 文庫 619円 1月刊

 〈将軍家光の死に際し、殉死しなかった祖父と、遊里で横死した兄。この二つの屈辱感を払拭するため、永井尚長は傲慢にふるまっていたのだが……。〉

 今回はビッグネームが揃いました。

 

2/10

 〈予定〉欄に掲載するテレビ番組情報は、たちまち腐ってゆきます。情報を得るのが放送直前である場合が多いせいです。こうめまぐるしくってはかないません。

 テレビ局がどれだけ先のスケジュールをウェブ上で公表しているかというと、NHKが番組表を日付別に一週間先まで。東京の民放は、日本テレビTBSフジテレビ、そしてテレビ東京がやはり一週間。このうちフジは週間一覧表、テレビ東京は時間帯別です。

 テレビ朝日だけは「あさって」の2日先までしか番組表を載せておらず、なんだか出し惜しみしている感じです。

 各局の番組を一望できる、つまり新聞のテレビ欄と同様に眺められるのがTVガイドのサイト。地域別に一週間分のタイムテーブルが表示されて便利です。

 これで「仏教」とかテーマを絞って番組を検索できたら……などというのは、さすがに贅沢を望みすぎでしょうね。CoCoon じゃあるまいし。

 

2/6

 引き続きテレビの話題です。

 2月1日、埼玉県川口市に映像活用施設「NHKアーカイブス」がオープンしました。この施設では、NHKが放送に使用した映像・音声ソフトが、映像資産の継承を目的に管理されています。保有番組のうち約2000本は、訪問者が視聴できます。

 公開ライブラリーで見られる番組名はインターネット上で検索することができます。公開番組のキーワード検索というページで試しに〈仏〉を検索しましたら、NHK特集「シルクロード 絲綢之道」(1980)や、同「ブッダ 大いなる旅路」(98)、ことばの歳時記「鳳来寺山の仏法僧中継」(90)など39件が現れました。

 次に〈寺〉をキーワードにしますと、NHK特集「永平寺」(77)、同「比叡山千日回峰」(79)、新日本紀行「明日香・吉野」(66)ほか計155件がヒット。この検索に引っ掛かったなかには、なぜか大河ドラマ連続テレビ小説が多数含まれていました。不審に思って詳細を調べたところ、どうやら出演者の姓名に〈寺〉が入っているせいのようです。

 

2003/2/2

 日本でテレビ放送が始まって今月で50年なのだそうです。NHKでは関連イベントが盛りだくさん。これを祝して(?)当サイトの〈予定〉欄にも、仏教関連の番組の放送予定をたっぷり加えました。

 

1/28

 地元はたいへんな騒ぎのようです。


もんじゅ設置許可は無効、住民勝訴

 毎日新聞(1/27付Web)によれば、95年に火災事故を起こした福井県敦賀市高速増殖炉原型炉「もんじゅ」を巡り、名古屋高裁金沢支部で1月27日、83年の原子炉設置許可を無効とする判決が出ました。この裁判は周辺住民32人が国を相手取り起こした行政訴訟控訴審で、1審の請求棄却を取り消す住民側の完全勝訴となりました。住民側が原発訴訟で勝訴したのはこれが初めてです。

 係争の是非はともかくも、お願いですからもうこれ以上、文殊・普賢のイメージを悪化させないで欲しいものです。そして、「とうとうおシャカか」などとからかわれませんように。

 

1/26

 新聞記事は、当サイトの分類のうち「話題」欄で紹介すべきか、それとも「記事」欄が良いのか?

 おおざっぱに言えば速報性の高いニュースは「話題」欄で、読み物的な要素の強い報道は「記事」欄で扱っています。「話題」欄は内容を要約して載せているのに対し、「記事」欄は見出しの抜粋です。

 新聞報道のなかには、いつ掲載してもいいようにストックされていたとおぼしい記事が時々あります。例えば「記事」欄1/26付に載せた〈アジャンタ石窟「1万年保存」日本も支援〉。興味深い内容ですが、なぜ今日この日に報じられたのかは不明。掲載写真は昨年12月の撮影です。きっとほかにたいしたニュースがなかったせいで登場したのでしょう。

 逆に、タイミングを逃すとまたたく間に鮮度の落ちる報道があります。発見、発覚、発掘、初公開など。「話題」欄1/26付の〈東京駅展示の大仏の手から賽銭盗難〉なんて、被害額の少なさからすれば、旬なうちに扱うことだけが存在理由といえます。

 あるいは、内容うんぬんよりも、覚え書きとしての性格が強い記事があります。その例が「話題」欄1/26付の〈法隆寺文化財防火デー放水訓練〉。このニュースの肝は文化財防火デーのいわれなわけですから、見出しの紹介だけでは意味をなさないでしょう。

 このように「話題」か「記事」かはケースバイケースで判断しています。実際にはなかなかすっぱり割り切れるものではありません。

 

1/21

 こりゃ「朝三暮"誌"」だ、とかつて本欄で名付けた週刊のビジュアルマガジン(または分冊百科)は、今年も健在なようです。

 つい先日、週刊『鉄道の旅』全50巻(講談社)が創刊されました。来月には週刊『ゴルフレッスン』全25冊(朝日新聞社)が発行されます。さらには、隔週刊・CD付きの『ふるさとの民話』全25巻(世界文化社)が先月から刊行されています。

 これらはさすがに当サイトとは関連ないだろうと思っていたら、とんでもない。毎号2路線の紀行を特集する『鉄道の旅』は、次回配本の第2号が「嵯峨野観光鉄道叡山電鉄」で、24号が「近鉄南大阪吉野線/南海高野線」だそうです。うーむ、なおしばらくは目が離せません。

 

1/17

 奈良のシカ受難のニュース2題。


世界遺産の原始林をシカが荒らす

 毎日新聞(1/3付Web)によれば、奈良市春日山原始林で、国の天然記念物のニホンジカが樹木の皮を食べる「樹皮はぎ」が深刻化していることが、奈良佐保短期大の前迫ゆり助教授(植物生態学)の調査で明らかになりました。同原始林は広さ約300ヘクタール、カシやシイなど常緑広葉樹の森で、国の特別天然記念物ユネスコ世界遺産に登録されています。春日山奈良公園周辺のシカの適正個体数は約1000頭とされていますが、ここ10年は1200〜1300頭に増加。小船武司奈良の鹿愛護会元事務局長は「原始林との共存のためにはシカを減らすしかないだろう」と話しています。

若草山の山焼きで高齢のシカ焼死

 産経新聞(1/14付Web)によれば、1月12日に奈良市内で行われた若草山の山焼きで、逃げ遅れたシカ1頭が焼け死んでいたことが分かりました。推定年齢13歳くらいの高齢の雌。通常は火を怖がって逃げますが、このシカは体重が平均の約半分で、かなり衰弱していたとみられます。奈良の鹿愛護会は「1947年の会設立以来、初めてでは」としています。
 

合掌。
 

1/14

 シリーズ「仏教がらみのフィクションはどうしてこういかがわしくなっちゃうのか?」珍品新刊紹介その3。


 「蛇目孫四郎斬人帖 桃色寺」峰隆一郎=著 双葉社 双葉文庫 12月刊

 〈四谷鮫ヶ谷下の空き地で、ふたつの死体が発見された。睾丸を潰され頭を砕かれた浪人と、孕んでいる商家の女房。主の中野石翁の興を満たすべく、孫四郎は事件に乗り出す。〉


 「京都除夜の鐘殺人事件」木谷恭介=著 双葉社 双葉文庫 12月刊

 〈京都にいる恋人の平瀬玻奈子から、除夜の鐘を一緒に撞こうと誘われた宮之原警部は、大晦日、京都へ向かった。しかし、撞くはずの鐘は何者かに盗まれ、住職も殺された。〉


 「京都 銀閣寺の死線 18番ホームの夜行列車」津村秀介=著 光文社 光文社文庫 1月刊

 〈京都五山送り火の翌夜、マンションの一室で男が刺殺された。数時間後、哲学の道では女の服毒死体。男と女はそれぞれ銀閣寺の写真と護符を所持。護符には謎の言葉が…。〉


 「聖護院の仇討 足引き寺閻魔帳」澤田ふじ子=著 徳間書店 徳間文庫 1月刊

 〈坊主の宗徳、女絵師・お琳、羅宇屋の与惣次、奉行所同心・蓮根左仲の四人と柴犬の豪たち闇の仕事師が悪に挑む、おなじみの時代連作集。〉

 時代小説と推理小説。犯罪と死の匂い……。やれやれ。

 なお、このシリーズその2は本欄11/16付に、その1は9/4付に掲載しました。

 

1/9

 〈予定〉欄の「京の冬の旅」キャンペーンの主催は社団法人京都市観光協会、後援が社団法人日本観光協会と、財団法人京都市文化観光資源保護財団です。すると、東寺の景観をTVコマーシャルで流しているJR東海は、一体どういう役回りなのでしょうか。同社のニュースリリースを読むと「京都市京都市観光協会などと共同で…開催」とあるので、どうやら共催のようですが、京都市観光協会のサイトにはそういう文言がありません。単に便乗? まさかね。

  JR東海冬の京都めぐり……「住職の寺院案内」ほか

 

1/7

 〈話題〉欄に「転換炉ふげん3月29日に運転停止」を掲載したのは、ただネーミングが菩薩名に由来しているという以外に他意はございません。詳しくは核燃料サイクル開発機構のサイトの「ふげん」命名をご覧ください。

 一方、同サイトに高速増殖原型炉「もんじゅ」のほうの命名の説明は見当たりません。が、設計・建設・試運転の軌跡というページに彫刻家片岸一利作・文殊菩薩像の写真が載っています。

 

2003/1/5

 年の瀬からお正月にかけて、〈話題〉欄はゆるやかな更新となりました。決してニュースサイトで仏教関連の報道がなかったわけじゃないんです。でも、年末はすす払いにお身ぬぐい、年始は初詣でとご開帳……有名寺の年中行事に関しては、すべて掲載を見送りました。

 そういえば、年明け早々には〈寝袋に妻の遺体、「仏像」と偽り便利屋呼び、捨てる〉(読売新聞1/1付Web)という物騒なニュースがありましたが、これも無視。

 

 

【つづく】