《山口組が延暦寺で歴代組長の法要》のニュースは、法要が開かれた1カ月後になって降って湧いたように一般紙が報道した印象がありますが、実は専門紙では直後から報じられていました。
中外日報4/27付9面「中外雑記」欄に〈今後は慎重に対応〉の見出しで第1報が載っています。
同記事は、4月21日に営まれた追善法要を『週刊実話』4/25発売号が写真付きで2ページにわたり掲載したのを受け、同新聞社が延暦寺総務部長に事実関係を確認した上で、同部長のコメントを記載し、最後に〈むろん、個人が仏に帰依し物故者を弔う気持は尊重されねばならないが、結果的に組織ぐるみの法要を受け入れてしまったのは配慮に欠けていたきらいがある〉と結んでいます。
その後も全日本仏教会とやりとりをした続報などがありますが、これが5月16日になって大々的に報道されることになったのは、〈香典として数千万円が山口組に上納された疑い〉（朝日5/16付）があり、資金集めに利用されたことが分かってきたからだと思われます。
ちなみに中外日報5/18付によると、〈一般紙では十六日付の読売新聞夕刊が五段抜き見出しの記事で口火を切ったことで、各紙やＮＨＫが一斉に報じた〉そうです。
その後は一般紙報道のとおり同寺代表役員が引責辞任、そして昨日は全日本仏教会が「遺憾」を表明する文書を発表しました。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200606010043.html
以上、当サイトのアクセス履歴を見ているとこの話題を追い求めて検索している人が多いようなので、ご参考までに記しておきます。別に当方が独自に取材したわけではありませんので、これ以上のことは聞かないでください。「上納」もお断りします。
