仏報ウォッチリスト

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 音楽博物館へ行った

東京・代々木上原の古賀政男音楽博物館をご存じでしょうか。音楽や出版業に関わる人々にとっては、JASRAC本部ビルの隣と言ったほうが分かりがいいかも。
なにをかくそう、ここは私の職場から歩いて5分くらいなのです。いま企画展示で「日本の喜劇と大衆音楽(3)クレイジーキャッツとその時代」を開催している(7/31まで)と聞きましたもので、昼休みにぶらりと行ってきました。
お目当ての企画展示室は館内の小部屋で、展示物はクレイジーキャッツのEP盤ジャケット十数点と映画ポスターが何枚か。ちょっと期待はずれの規模でしたが、それでもヒット曲の数々がエンドレスで流れて(著作権使用料の手配は抜かりないことでしょう)、これはこれで贅沢な空間でした。会場で配布されているパンフレット(A4判8頁)が主要曲の解説をしてくれていて、貴重な内容です。
私はクレイジーキャッツの往年のテレビ番組はまったく知らない世代ですけど、映画は公開から数十年遅れて代表作を映画館で見ることができました。大井武蔵野館で満場の観客とともに笑いころげた『大冒険』、面白かったなあ。
あのー、なぜ当ブログでこの話題なのかをいちおう補足しておきますと、クレイジーキャッツのギター&ボーカル担当の植木等さんの生家が浄土真宗のお寺だったということで。
その植木等さんが亡くなったのが今年3/27で、当展が始まったのは4/1。もともと追悼の企画ではないため、訃報についてはとくに触れられていませんが、ジャケット写真を見ていると、やはり植木さんがバンドの顔だったことがよく分かります。
なお、同博物館は常設展示も整然として見応えがあります。古賀政男氏の遺品のなかでとくに便箋2枚の《死の2日前に書いたメモ》は必見。心にしみるお言葉のあと、般若心経からの抜粋と普回向で締めくくられています。