仏報ウォッチリスト

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 七不思議と仏教

日本国内ではもっぱら清水寺が落選した話題でもちきりの「新・世界の七不思議」でありますが、AFP通信(フランスの通信社)が配信するWebニュースの日本語訳には、清水寺の文字はありませんでした。

最終候補まで残りながら落選したのは、ギリシャアテネアクロポリス(Acropolis)、パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)、イースター島(Easter Island)のモアイ(Moai)像、英国のストーンヘンジ(Stonehenge)、スペインのアルハンブラ宮殿(Alhambra palace)、カンボジアアンコールワット(Angkor Wat)、ニューヨークの自由の女神(The Statue of Liberty)。
 ――ユネスコが「新世界七不思議」を批判(AFP 7/9)

それよりも、当ニュースと仏教との接点としては、この企画の発端にバーミヤーン仏があったということを、いちおう記しておきたいと思います。

今回の投票を最初に提案したのはスイスの映画監督で博物館学芸員のバーナード・ウェーバー(Bernard Weber)氏。アフガニスタンバーミヤーン(Bamiyan)で2001年、当時のタリバン(Taliban)政権が仏像を破壊した事実に衝撃を受け、新世界七不思議の選定を思い立ったという。7日に行われた発表式典の収益金の一部は、このバーミヤン仏像の再建に充てる予定だ。
 ――同上

もっとも、その再建にユネスコの関係者は反対を表明している、というのがこの記事の主旨となっています。