7月14日開始の展覧会から、宗教関連のものをピックアップします。夏休み中の集客を当て込み、その一週間前の土曜日スタートがこうして重なったわけですね。
(東から順に西へ。引用文は各館サイトからの抜粋です。情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 旅順博物館展
青森県立美術館 7/14〜8/26
〈展示は西域出土の文物が中心となります。仏教絵画や塑像、工芸品といった展示品は、悠久の歴史ロマンを余すところなく伝えます。中でも年代の入った仏典写本としては、世界最古となる約1700年前書写の「諸仏要集経」の一部と推測される断片が展示されます。仏教伝来の貴重な足跡であり、国内外を通じて初公開となります。また中国の国宝に当たる一級文物は初公開5点を含む15点が入ります。〉
- 若松寺の歴史と遺宝 若松観音1300年のあゆみ
山形県立博物館 7/14〜10/7
〈鈴立山若松寺は最上三十三観音一番札所として知られ、「若松観音」「若松さま」として庶民の信仰を集めてきました。開山1300年という節目の時期に、これまで一堂に公開する機会のなかった若松寺と一山寺院に残された資料を、可能な限り集めて体系的に展示し、そのあゆみを振り返るとともに、若松寺に寄せられた信仰・尊崇のあり方について探ります。〉
- いにしえのほほえみ 地中海から東アジア・日本まで
MIHO MUSEUM 7/14〜8/19
〈古代オリエント、地中海世界から、中央アジア、南アジア、東アジア、日本まで、「ほほえみ」をテーマに、古代の神像、仏像、人物像など約100件を展観し、いにしえのやさしい心に触れます。〉
- 美術の遊びとこころ「旅」 国宝「一遍聖絵」から参詣図・名所絵、西行・芭蕉の旅まで
三井記念美術館 7/14〜9/30
〈「美術の遊びとこころ」シリーズの第2回は、「旅」をテーマに、先人が「旅」のなかで培ってきた日本の文化と「旅」に寄せてきた様々な思いを、「小さな旅」、「霊場と名所への旅」、「イメージへの旅−詩歌と文芸−」、「鳥の目の旅−上空からの視点−」、「大日本五道中図から海外へ」の5つの小テーマに分け、絵画・書跡・工芸品の名品・優品約60点で紹介いたします。〉
- 親と子のギャラリー 探検! 仏さまの彩り
奈良国立博物館 7/14〜8/19
〈人々は古くから、季節の移り変わりが映し出すさまざまな色を感じ取り、自らもいろいろな素材や技法をもちいて色を表現し、生活や信仰の場を彩ってきました。今年の親と子のギャラリーは、仏像や仏画、経典などを文字通り美しく彩っている「色」に注目します。昨年に引き続いて、今回もデジタル映像を駆使しながら、色にまつわる表現の細部にも迫ります。作品と映像をあわせて、鮮やかな色彩の世界をお楽しみ下さい。〉
- 河内六寺の輝き
柏原市立歴史資料館 7/14〜9/9
〈『続日本紀』天平勝宝八歳(756)に、「天皇幸智識、山下、大里、三宅、家原、鳥坂等六寺礼仏」と記録されています。これは孝謙天皇が平城宮から難波宮への行幸の途中に、智識寺南行宮に宿泊し、六ヶ所の寺院を参拝されたというものです。この六ヶ寺のことを河内六寺とよんでいます。それ以前の天平12(740)年には、聖武天皇が難波宮行幸の途中に智識寺に立ち寄られ、盧舎那仏を礼拝して感動します。聖武と孝謙天皇に愛された智識寺、そして河内六寺。それらが山麓部に甍を並べていた姿を想像してみて下さい。〉