仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 9月後半の展覧会

9月後半に開始の展覧会をピックアップします。
(引用文は各館サイトからの抜粋です。情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)

〈本展観はこの親鸞聖人750回大遠忌をひかえた記念事業の一環として開催されるもので、数ある本願寺ゆかりの文化遺産と美の中から、国宝4件、重要文化財24件を含む約130件が一堂に会します。開祖親鸞聖人および歴代門主の肖像・絵伝や、浄土真宗の教義を体系的に表し、後々の布教に大きな役割を果たした根本経典である「教行信証」など、また「国宝本願寺本三十六人家集」に代表される雅やかな古筆、堂宇・書院の室内を飾る荘厳華麗な障壁画群など、さらに西域仏教文化資料と大谷探検隊の足跡をご紹介します。〉

鎌倉幕府の公式の歴史書「吾妻鏡」に、「源氏ゆかりの寺院」として浅草寺なみの格式を誇ったことが記されていながら、幻のように姿を消してしまった真慈悲寺。この真慈悲寺は、現在の京王百草園付近からその東方の丘陵に展開する大寺院であることが、有力視されています。昨年、市民・企業・市などで設立した「幻の真慈悲寺調査推進プロジェクト」が調査活動を進めてきましたが、この活動で明らかになっている事実を紹介し、真慈悲寺の謎の一端に迫ります。〉

〈この展覧会では、漱石の生い立ちから文学者としての歩みを、東京にはじめて里帰りする東北大学漱石文庫」の漱石の旧蔵品をはじめ、 自筆の書・絵画、後世に名を残した美術家たちによる初版本のデザイン稿、さらに漱石が暮らした当時の東京の様子を伝える地図、版画、写真などの関連資料も併せた、計800点あまりというかつてない規模でたどります。〉

善徳寺の宝物調査は、今年の3ヵ年目で完了します。明治29年からはじまった虫干法会では洽姫・貞子姫の嫁入り道具が一際輝いています。宗教は女性によって広められるようです。勝如尼から始まり大谷婦人会の設立、そして今日まで女性による伝導啓蒙の浸透は絶大な影響力をもっています。伝えられた生活遺品の数々から婚礼や女性の役割、手仕事、趣味などそのくらしぶりを垣間見ます。〉

松本市は今年、市制100周年を迎えました。節目の年の祝いとして、その永い歴史を見守ってきた松本平の仏像・神像「100体」を参集させて頂き、市民の皆さまと対面して頂く場を作りたい、と本展を企画しました。同時に本展の意図をさらに確かなものにするために、日本画家・千住博の絵画作品「滝」を展示し、そこから生ずる静けさに耳を傾けるような空間を創出したいと念じ、構成しました。〉

〈大応国師は、鎌倉時代、この福岡において長く子弟の教化に努め、日本の禅宗を確立しました。その弟子たちが法をついで、今日の臨済宗の禅僧の多くを占めます。展覧会ではその中心寺院であった崇福寺ほか福岡の寺院を中心に、大徳寺建長寺などの絵画、彫刻、工芸品により国師の七百回忌を記念して、その文化を顕彰します。〉