仏報ウォッチリスト

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 延長すべからず

某所でシンポジウムを聴講してきました。基調講演とシンポジストのお話は他で聞けない興味深いものでしたが、いかんせん進行がルーズで閉口しました。
時間が押していますと司会者が繰り返していながら、途中休憩はしっかり15分もとる。喋りっぱなしの人はいないし、舞台転換もないのだから続行すればいいのにと思う。それで休憩が明けて突然、30分ほど延長すると告げられる。え? 4時までと予告されていたから次の予定を入れていたのに。
人の話のさなかに中座するのは非礼だと私は日頃から思っているので、じっと待ちましたさ。でも頭の中では終了後の移動方法を急いで組み替えていて、話など耳に入りません。
で4時30分が近づいたら、あろうことか、遅れて到着したという重鎮が登壇し、それまでの展開を一切知らないままマイクを持つ。さらに、閉会の辞を述べるためだけに駆けつけた人の話がまた長い。私の焦りは憎悪に変わっていました。
けっきょく4時45分に会場を出た時点で、次の用件は断念することに。
これは非難ではありません。教訓です。よく講演会などで時間内に話がまとまらず「あと5分ください」みたいな場面、ありますよね。話している本人は言いたいことを言い尽くせば気分がいいでしょうが、そわそわしだした聴衆の耳にはもう届かないのですよ。次の用事があったり、腹が減っていたりすればなおさら。これは話の内容が濃いとか議論が盛りあがっているとかとは別次元の問題です。そういう意味でこの大正大学の催しは(あ、言っちゃった)たいへん勉強になりました。