この秋に報道された仏像・仏塔関係のニュースを整理します。まずはその（1）仏像編。
- 《発 見》快慶作阿弥陀如来立像
場 所：知恩寺（京都市左京区）
詳 細：ヒノキの一木造りで高さ98.9センチ。金泥、切金文様。
12月1日から7日まで同寺で公開。
ソース：朝日新聞11/16付Web「快慶作とみられる阿弥陀仏像」
- 《開 眼》大釈迦如来石像
場 所：壷阪寺（奈良県高市郡）
詳 細：総高15メートル、重量400トンで日本最大級。
インド産の花崗岩を現地で39個に分割して制作。
ソース：奈良新聞11/13付Web「日本最大級の大仏完成」
- 《修 復》楽山大仏
場 所：楽山（中国・四川省）
詳 細：高さ71メートル、唐代の713年に着工、90年後に完成。
長年にわたる風化や酸性雨によって劣化のため補修中。
ソース：AFP通信11/7付Web「楽山大仏、化粧直しへ」
- 《修 復》不動明王像と童子像
場 所：真木大堂（大分県豊後高田市）
詳 細：平安時代後期の製作で、塗料がはがれて一部は素地が見える。
収蔵庫も改修。仏像は大分県立歴史博物館で展示。
ソース：日刊スポーツ11/6付Web「仏像、九州国立博物館で修復」
- 《公 開》上智大発掘の仏像
場 所：シハヌーク・イオン博物館（カンボジア・シエムレアプ）
詳 細：上智大学調査団がアンコールワットで発掘した274体を展示。
同館はイオングループ各社の1％クラブからの寄付で完成。
ソース：中日新聞11/2付Web「アンコール遺跡に博物館」
- 《発 見》拝火教と関わる仏像の型
場 所：カレ・コファルニホン遺跡（タジキスタン）
詳 細：龍谷大ほかが調査。工房跡（7−8世紀）を確認。
ゾロアスター教の交わりを端的に示している。
ソース：京都新聞11/1付Web「拝火壇に手を差し伸べる仏像の型」
- 《発 見》木造十一面観世音立像
場 所：宝積寺（岐阜県美濃加茂市）
詳 細：鎌倉時代制作の寄木造り、高さ約82センチで県重要文化財。
週末のみ住職が訪れており、厨子の鍵が壊されていた。
ソース：朝日新聞11/1付Web「お宝仏像盗難」
- 《修 復》国宝釈迦如来坐像
場 所：蟹満寺（京都府木津川市）
詳 細：本堂建て替えに伴う修理のため境内の修理所へ移動。
寺院創建以来約1300年間、動かされていないとされる。
ソース：産経新聞10/31付Web「1300年不動の国宝、動く」
- 《発 見》7世紀前半の金銅仏
場 所：周防国府跡（山口県防府市）
詳 細：高さ3.3センチ、重さ7.3グラム。2005年に河川跡から出土。
山口県内最古の仏像である可能性が高い。
ソース：西日本新聞10/31付Web「周防国府跡出土の金銅仏」
- 《発 見》捨てられた観音像
場 所：内灘海岸（石川県河北郡）
詳 細：木彫りで高さ約30センチ、足元に「望月」の文字。
回収、保管している内灘町は困惑。
ソース：北國新聞10/30付Web「仏像、内灘海岸に投棄」
