4月に開始する展覧会から宗教関連のものをピックアップします。引用文は各館サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 特集陳列「平安時代の考古遺物 源氏物語の時代」
京都国立博物館 平常展示館
4/2〜6/29
〈展示の主役は藤原道長が寛弘四年(1007)に大和国の金峯山に参詣して埋納したひかり輝く金銅製の経筒です。道長が金峯山の蔵王権現に捧げた願意がその表面に五百字余り刻まれています。日本最古の埋納用経筒です。あわせて道長造営の法成寺の軒瓦や京都周辺出土の経塚遺物などを展示します。〉
- 「祈りのかたち アジアの美術と仏教」
福岡アジア美術館 アジアギャラリーA
4/3〜7/1
〈タイやネパールの現代仏画、破壊されたバーミヤン遺跡に取材した絵画、ミャンマーの僧侶や仏塔を描いた絵画など、アジアの各地で人々の信仰をあつめる「仏教」をテーマにした作品を紹介します。時代や国によって表現は異なりますが、人々の祈りに支えらた作品は、観る人の心を静めてくれるでしょう。新収蔵の絵画を中心に約15点を紹介します。〉
- 特別展「天馬 シルクロードを翔けた夢の馬」
奈良国立博物館 東・西新館
4/5〜6/1
〈本展覧会は、翼を付けた夢の馬、天馬の伝説に焦点をあて、ギリシア・ローマから西アジア、中国、日本へとシルクロードでつながる古代文化から、優れた考古遺品・美術品を選び、一堂のもとに紹介するものです。〉
- 「生誕290年 木喰展 庶民の信仰 微笑仏」
山梨県立博物館
4/5〜5/6
〈木喰は、享保3年(1718)、甲斐国丸畑に生まれました。木喰仏の魅力を世に知らしめた柳宗悦が木喰仏との運命的な出会いを果たしたのもまた、木喰の故郷・山梨においてでした。本展では、木彫仏をはじめ書画資料およそ170点から、木喰の生涯をご紹介します。〉
- 「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」
福岡アジア美術館 企画ギャラリー
4/10〜5/18
〈本展は質量ともにパキスタンに次ぐ日本のコレクションから、優品約160点を選りすぐり、ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡を体系的に紹介するものです。あわせてバーミヤンの文化財保護活動にも尽力している日本画家・平山郁夫氏の水彩画、新彊や敦煌からの大谷探検隊の収集品も展覧します。〉
- 特別展「曼荼羅 つどうほとけたち」
神奈川県立金沢文庫
4/18〜5/25
〈本展では、近隣寺院に伝わる巨大な曼荼羅や、美しい彩色のされた曼荼羅、珍しいほとけを本尊とした曼荼羅をはじめ、曼荼羅について記された称名寺聖教類なども展示し、曼荼羅のさまざまな姿を紹介します。また本展に合わせ、横浜市・弘明寺に伝わる、十一面観音立像の特別公開を行います。〉
- 特別企画展「三河念仏の源流 高田専修寺と初期真宗」
岡崎市美術博物館
4/26〜5/25
〈三河真宗のはじまりに重要な役割を果たした真佛と顕智は親鸞の高弟であり、今年は真佛750年忌及び顕智700年忌にあたります。本展では三河初公開となる真佛・顕智坐像をはじめ、真宗高田派の本山、専修寺や東海地方の真宗寺院に伝わる至宝の数々を一堂に公開し、三河初期真宗の高僧たちの事跡と三河真宗の源流を探ります。〉
- 特別展「源氏物語千年紀展 恋、千年の時空をこえて」
京都文化博物館
4/26〜6/8
〈本展では、千年の長きにわたり愛されてきた源氏物語の世界、その主要な登場人物や名場面を優れた絵画作品によって紹介するとともに、源氏物語の背景となった平安時代の文化や、源氏物語をめぐって現代まで積み重ねられてきた様々な営みも展観します。〉
- 特別展「西村公朝 たどり来し道」
吹田市立博物館
4/26〜6/22
〈平成17年度秋季特別展「西村公朝 祈りの造形」に引き続き、この春再び西村公朝の作品を展観する「西村公朝 たどり来し道」を開催します。今回は彫刻作品を中心に、美術院時代の仏像修理ノート、著書の原稿やイラストなど、多彩な作品と資料で、西村公朝の生涯の歩みをたどっていきます。〉
- 特別展「田辺・高山寺の文化財」
和歌山県立博物館
4/26〜6/1
〈田辺市にある高山寺には、真言宗の寺院として伝来する文化財だけではなく、田辺地域で活躍した人々ゆかりの資料も多く残されています。境内で発見された高山寺貝塚の資料なども合わせて、高山寺所蔵の文化財を、初めて総合的に紹介します。〉
- 特別展「聖徳太子ゆかりの名宝 河内三太子:叡福寺・野中寺・大聖将軍寺」
大阪市立美術館
4/26〜6/8
〈本展では、聖徳太子ゆかりの叡福寺、野中寺、大聖勝軍寺に伝わる宝物約110件を展示します。なかでも叡福寺の「聖徳太子絵伝」7幅は、南北朝〜室町時代に制作された色鮮やかな大画面で、太子の生涯にわたる重要な出来事を描いた名品です。本年この太子絵伝の本格的な修復が完成しました。〉