4月になり、博物館・美術館のホームページでは一斉に新年度の展示スケジュールを公表しています。このすべてをメモできればよいのですが、それは日頃より敬服しております観仏三昧さんの更新作業にお願いするとしまして、当ブログでは寺社の名を冠した展覧会を拾い上げてみました。
寺社名を見出しにして、なるべく開催日順に並べます。内容紹介文は主催者情報から抜粋。目についたものだけなので漏れもあると思います。あらかじめご容赦を。
- 薬師寺
東京国立博物館
特別展「国宝 薬師寺展」3/25〜6/8
〈本展覧会は、平城遷都1300年を記念して開催するもので、金堂の日光・月光菩薩立像がそろって寺外ではじめて公開されます。また、聖観音菩薩立像、慈恩大師像、吉祥天像などの仏像、絵画の至宝に加えて、神像の名品として名高い八幡三神坐像や草創期の寺の姿をたどる考古遺物など。〉
- 本願寺
広島県立美術館
「親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展」4/18〜5/25
〈本展覧会は親鸞聖人750回大遠忌をひかえた記念事業の一環として開催され、親鸞聖人と歴代門主の肖像や絵巻物、浄土真宗の教えを記した『教行信証』等の典籍類をはじめ、「国宝・三十六人家集」に代表される雅やかな古筆、堂宇・書院の壮麗な障壁画等、国宝5件、重要文化財27件を含む約150件で構成されます。〉
- 専修寺
岡崎市美術博物館
特別企画展「三河念仏の源流 高田専修寺と初期真宗」4/26〜5/25
〈三河真宗のはじまりに重要な役割を果たした真佛と顕智は、親鸞の高弟であり、今年は真佛750年忌及び顕智700年忌にあたります。本展では三河初公開となる真佛・顕智坐像をはじめ、親鸞を開祖とする真宗高田派の本山、専修寺や東海地方の真宗寺院に伝わる至宝の数々を一堂に公開します。〉
- 高山寺
和歌山県立博物館
特別展「田辺・高山寺の文化財」4/26〜6/1
〈田辺市稲成町に位置する高山寺には真言宗御室派の寺院として仏教美術に関わる文化財が伝来していますが、境内には有名な高山寺貝塚があり、近世・近現代においては様々な芸術作品・学術資料などが次々と収蔵されました。田辺地域の文化財が集積する拠点として、高山寺所蔵の資料を初めて総合的に紹介します。〉
- 法隆寺
奈良国立博物館
特別展「国宝 法隆寺金堂展」6/14〜7/21
〈このたび金堂の須弥壇が修理の運びとなり、この機会に、すでに当館に寄託されている作品と合わせ、金堂内の諸尊像を広く一般に公開する展覧会を開催いたします。なかでも須弥壇四隅に安置されて本尊守護の役割をになう木造四天王立像(国宝)が、四体そろって寺外で公開されるのは初めてのことです。〉
- 西国三十三所
奈良国立博物館
特別展「西国三十三所 観音霊場の祈りと美」8/1〜9/28
〈本展覧会では、花山法皇の遺徳を偲ぶとともに、歴史ある各霊場に伝えられた宝物の数々を開陳し、三十三所の歴史と信仰の遺産、信仰に基づく美の世界を展示し、観音霊場に捧げられた人々の祈りの軌跡を描き出します。また広く観音信仰に関わる遺宝を会し、造形を通じて理解を深めていただきたいと思います。〉
- 太宰府天満宮
九州国立博物館
「国宝 天神さま 菅原道真の時代と天満宮の至宝」9/23〜11/30
〈開館3周年を記念し、「天神信仰のふるさと」ともいえる太宰府で、天神さまの展覧会を開催する。本展覧会は、天神信仰の美術だけでなく、菅原道真が生きた時代と天神信仰のひろがりを総合的に紹介する。〉
- 本願寺
徳島市立徳島城博物館
「親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展」10/4〜11/16
- 三井寺
大阪市立美術館
特別展「智証大師帰朝1150年 国宝 三井寺展」11/1〜12/14
〈天台密教の神髄を伝えた円珍が唐から帰朝して1150年を記念して三井寺の名宝を一堂に集めた展覧会を開催します。修行中の円珍の前に出現した金色の不動を描かせたという「黄不動尊」や、円珍と三井寺の守護神としてまつられる神像「新羅明神坐像」、円珍の彫像「御骨大師・中尊大師」など。〉
- 妙心寺
東京国立博物館
特別展「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺」09/1/20〜3/1
〈妙心寺開山関山慧玄の650年遠諱にちなみ、本山および塔頭の名宝を中心に、各時代に花開いた禅文化をご覧いただきます。〉
- 根来寺
和歌山県立博物館
企画展「根来寺の“内”と“外”」09/1/31〜3/8
〈根来寺は、近年の発掘調査の成果により、その実態が次第に明らかになってきました。この展示では、寺院内外における宗教・経済活動の双方に光を当て、中世根来寺の全体像に迫ります。和歌山大学紀州経済史文化史研究所「フィールドミュージアム根来」との合同企画。〉
- 妙心寺
京都国立博物館
特別展覧会「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺」09/3/24〜5/1
〈京都市右京区花園にひときわ壮大な伽藍をかまえる妙心寺は、本年、開山である無相大師が示寂して650年の遠諱をむかえます。この展覧会では、妙心寺の開創から今にいたるまでの歴史や育まれた文化を、山内にのこるさまざまな美術工芸品を中心にして、これまでにない規模で紹介します。〉
見つけたらまた書き足します。