仏報ウォッチリスト

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 ミシュランが選ぶ像

朝日新聞7/27付朝刊に『ミシュランが見たジャポン』という文章が載っています。本記事ではなくて、アスパラクラブという会員サービスのページ内にある読み物です。入会すればサイト上でも読めるようですが、残念ながら私は非会員。
当文は〈日仏の価値観の違いを探る〉連載(仏はフランスです。念のため)で、その最終回として「像」をとりあげています。タイトルは〈大仏さまは「飽食の大男」〉。それによると、ミシュラン社の日本旅行ガイド『ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』が「三つ星の像」に選んだのは次の通りだそうです。

併記されているアスパラ会員の投票順位は省略。そちらで1位だった東大寺大仏は、上記のタイトルにあるような理由で星一つ。逆に仏人記者(くどいけど、仏はフランス)は、仏像史ではあまり注目されない善光寺びんずる尊者の「古色と摩耗」を絶賛しているそうです。
本文では、感覚の違いをセンセーショナルにあぶりだしつつも、〈文化が違えば、評価も違う。彼我の差に一喜すれども一憂せず……〉と手堅くまとめています。
いや、あんがい真っ当なんじゃないかというのが私の感想。ここに秘仏とかが出てきたらおかしい。善光寺は観光がらみ。東大寺の大仏はこれと等身仏とを同視できる日本人のほうが変にも思えてきます。
きっと日本人によるルーブル作品の評価なども、現地で話題にされているのかもしれません。