仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 10月前半の展覧会

10月に始まる展覧会から宗教関連と思われるものをピックアップします。まずは10月前半分。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


  • シルクロード発掘70年 雲岡石窟からガンダーラまで」
     京都大学総合博物館
     10/1〜12/27
    京都大学では、人文科学研究所を中心に、仏教文化の源流を求めて、シルクロードの東西に位置する雲岡石窟とガンダーラ寺院址を70年にわたって調査してまいりました。日本の海外調査をリードしてきた70年をふりかえるとともに、調査で収集してきた文物をはじめて一般に公開いたします。〉



  • 「特別展 釈迦追慕 称名寺釈迦如来像造立七〇〇年記念」
     神奈川県立金沢文庫
     10/3〜12/7
    〈第一部では、南都(奈良)やその影響を受けた鎌倉の舎利・釈迦信仰について、清凉寺式釈迦如来像への信仰を中心に検討します。第二部では、実時、顕時、貞顕の金沢北条氏三代に縁のある、称名寺釈迦如来立像の造像背景を、関連作品から探ります。第三部では、釈迦・舎利信仰が、未来仏である弥勒菩薩への信仰へと展開することを、新発見の光明院所蔵・弥勒菩薩坐像を中心に展示します。〉



  • 「はじまりの物語 縁起絵巻に描かれた古のとっとり」
     鳥取県立博物館
     10/4〜11/9
    〈大山寺、三佛寺宇倍神社因幡堂など、県内及び鳥取ゆかりの県外寺社の創建や地域の「はじまり」を伝える縁起と、絵巻、仏像、古文書などの関連資料を通じて、古代・中世の鳥取を紹介します。〉



  • 「みほとけたちの貌 入江泰吉と工藤利三郎がとらえた仏像の美」
     奈良市写真美術館
     10/4〜12/23
    入江泰吉が約半世紀にわたって出会いとらえてきた大和の仏像をはじめ、京都や大阪などのみほとけの美を約100点で展示構成します。また、あわせて当写真美術館所蔵の写真師・工藤利三郎が約100年前にとらえられた仏像作品約30点で、写真の記録性と仏像の歴史を紹介します。〉



  • 「ふるさとの御仏 斐川・出雲を中心に」
     荒神谷博物館
     10/4〜11/24
    〈出雲地方の重要文化財の仏像3体の他、県指定の仏像と神像7体など、斐川町内の平安時代や鎌倉時代、そして江戸時代の仏像の他、出雲地方の優れた仏像約20体を展示し、地元の仏師の技量をみていただきます。〉


  • 「仏の形 心の姿 東アジアの仏教美術
     泉屋博古館
     10/4〜12/7
    仏教美術を下記の5つのコーナーに分けて展示します。1.中国・朝鮮の金銅仏 2.中国・朝鮮・日本の仏具・工芸美術 3.仏舎利容器と仏塔 4.日本、平安から南北朝の木彫仏 5.僧侶の持物。展示品は約50点、館蔵品の他に奈良国立博物館所蔵品も特別に出品して東アジアで興隆した仏教美術の神髄に迫ります。〉


  • 聖徳太子と信仰の道 太子道斑鳩と磯長を結ぶ道」
     二上山博物館
     10/4〜11/30
    〈「太子道」(磯長ルート)をキーワードに道沿いの各地域を結び、それぞれの歴史・文化財を紹介しつつ、その背景にある太子信仰について考えます。〉


  • 「輝く美のせん仏」
     葛城市歴史博物館
     10/4〜11/24
    〈葛城地域の資料を中心にせん仏の展示会を実施いたします。数年前に注目を集めた二光寺廃寺のせん仏に加え、三重県名張市にある夏見廃寺の資料もあわせて展示いたします。〉(「せん」の漢字は土偏に專)


  • 「宮都 飛鳥」
     奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
     10/4〜11/30
    〈今年、当研究所は創立70周年という節目の年を迎えました。これまで数多くの調査研究を実施してきましたが、その中心的な柱のひとつが飛鳥京跡の調査です。展示では、当研究所による発掘調査を概観し、その成果を紹介します。〉


  • 「神につかえ 仏にいのる」
     斎宮歴史博物館
     10/4〜11/9
    聖武天皇には二人の娘がいました。一人は、斎王として伊勢神宮に仕えた井上内親王。もう一人は、天皇に即位して父・聖武の仏教政策を継いだ阿倍内親王孝謙称徳天皇)です。この展覧会では、一方は神に仕え、一方は仏教政策を進めるという異なる道を進むこととなった二人の娘の姿を通して、当時の社会状況をご紹介します。〉



  • 「第22回長楽寺展 曼荼羅と法具」
     東毛歴史資料館
     10/4〜11/9
    〈長楽寺に伝わる様々な曼荼羅や法具を中心に、近隣寺院所蔵の資料も併せて紹介し、それらの中に表された宇宙観や神秘性といったものに触れていただくとともに、この地域の歴史における仏教との関わりについて理解を深めていただく企画といたしました。〉


  • 「鎌倉時代の喫茶文化」
     茶道資料館
     10/7〜12/7
    〈鎌倉時代の文化を喫茶の側面から見ていくとともに、唐物文化の受容や飲茶が多様化されていく様子を展示していきたいと考えておリます。〉



  • 「鎌倉の精華 鎌倉国宝館開館八十周年記念」
     鎌倉国宝館
     10/10〜11/24
    〈昭和3年4月開館当時の展示風景を再現するとともに、これまで当館の展示場を華やかに彩ってきた作品や、鎌倉にゆかりの深い美術工芸の名品の数々を一堂に展示します。彫刻、絵画、書跡、工芸の各分野にわたり、国宝10件、重要文化財 65件を含む、総計123件の鎌倉の名宝が一堂に会す、まさに百花繚乱の趣を呈した記念的展覧会です。〉


  • 「葛城修験 河内長野をとりまく山々の信仰」
     河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センター
     10/11〜11/30
    〈大阪・奈良・和歌山の県境に連なる金剛・和泉山脈の山中には、葛城修験の行場である葛城二十八宿の経塚が祀られており、現在もそれを巡拝する修行が行われています。本展では、光滝寺や岩湧寺を中心に、身近な山々に点在する経塚や行場での、山伏や地元の人びとの信仰を紹介します。〉


  • 「馬の神様仏様 彫像・肖像・聖教
     馬の博物館
     10/11〜11/24
    馬の博物館では平成4年に「馬頭観音信仰のひろがり」展を開催し、絵画・彫刻に表された馬頭観音を展示しました。しかし、馬頭観音以外にもさまざまな神仏、神仏に付随して現れる馬像、馬をモデルにした幻獣など未だ展示していないものも多数現存します。今回の企画展では、そうした当館初公開となる、馬にかかわる神仏や幻獣などの絵画や彫像を中心にご紹介します。〉


  • 「天下人を祀る 神になった信長・秀吉・家康」
     滋賀県立安土城考古博物館
     10/11〜11/16
    豊臣秀吉徳川家康は、死後それぞれ豊国大明神東照大権現となった。織田信長が死後ただちに神として祀られた形跡はない。本展では、天下人を神として祀ることの意義や必要性とその歴史を当時の政策に関連づけながら、残された資料や画像等から読み取ろうと試みるものである。〉







〔後半に続く〕