仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 今週の天声人語

このところ朝日新聞の「天声人語」がなぜか仏教づいています。

10/20(月)付
〔略〕(葬儀におけるお布施の)不透明さが仏教界への不信を招いているのではないか。憂える青年僧ら約20人が、東京で「寺ネット・サンガ」なる団体を旗揚げした。お布施について、施主に十分説明し、使途も明示するなどして、信頼を得る道を探るそうだ〔略〕
(代表の)中下(大樹)さんは、これまでにホスピスで多くの人を看取ってもきた。青年僧たちは、受け取ったお布施を様々な社会貢献にも充てるという。旧弊をゆさぶって吹く、新しい風になれ。


10/22(水)付
〔略〕静岡県で今年、お寺などの仏像計30体が次々と消えた。島田市で盗まれた千手観音像は室町後期の作。近くの競売会で、素性を知らない京都の古物商が49万円で競り落とした〔略〕
今年、仏像の売買といえば、運慶作と伝わる「大日如来像」である。〔略〕日本の宗教団体が1280万ドルで落とした〔略〕
信仰の対象には市場で決まらぬ値打ちがあろう。毎朝、近所のおばあさんが手を合わせていたかもしれない。「(競売されたビクトリア女王の)ブルマー」や「運慶作」とは違う、生きたお宝だ。


10/24(金)付
〔略〕禅僧から医師になった対本宗訓さんが、臨床実習での体感を近著に記している。「まさに生老病死が混在して、双方とまどいもあるのではないかと傍目に思うことがある」〔略〕
脳内出血の妊婦(36)が八つの病院に受け入れを拒まれ、亡くなった。〔略〕首都の夜、女性を守るべき駆け込み寺が、豪壮な門を閉ざして並ぶ図が浮かぶ。寺の担い手が足りなくては話にならない。〔略〕



内容の論評はしません。ただ単に、珍しいなあと思っただけ。思うに、ダライ・ラマ14世の訪日や世界仏教徒会議の開催が迫っていて、新聞社内にその周辺の題材がごろごろしているのかなと。
まだ続くのかもしれませんが、とりあえず現時点でメモしておきます。ちなみに10/26付の同欄では、キリスト教徒・八木重吉の詩を紹介しています。