仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 日本の書跡を見た

泉屋博古館分館で企画展「日本の書跡 かな古筆と近世雅人の書」を見ました。
館蔵の住友コレクションから計45件。かな古筆は平安〜鎌倉の和歌が中心、近世雅人の書は禅僧の偈頌や茶人の一行書など。
仏教関連の作品は次の通り。

  • 「紺紙金字仏説賢首経」(合わせて神護寺経帙を展示)
  • 「白河切」(後撰集巻六断簡)伝 西行
  • 「古筆手鑑」(※後述)
  • 「偈頌 来」木庵性トウ(=黄檗三筆、萬福寺第2世)
  • 「七言絶句」即非如一(=黄檗三筆)
  • 「心外無法満目青山」玉室宗珀(=大徳寺第147世)
  • 「明頭来」江雪宗立(=大徳寺第181世)



このうち、「古筆手鑑」は達筆の断片を集めたスクラップブック。経文を5行くらいとか、和歌1首とかを台紙に貼って、収集者がその右肩に付箋で書き手の名を記しています。冒頭から順に、

すごい顔ぶれ!だけど、ホントかなあ……。まあコレクターご自身が悦に入っているぶんには、言ったもん勝ちってところですかね。