- 所在
「阿修羅像の公開、9か月ぶりに再開 興福寺国宝館」
〈興福寺の国宝館で12月1日、国宝・阿修羅像の公開が約9か月ぶりに再開された。東京・九州での「国宝阿修羅展」、同寺仮金堂での特別公開を経て、同館での展示は3月10日以来。国宝館は来年1月18日から2月末まで改修工事が行われ、仏像の配置を変えるなどして、3月1日に拝観を再開する。〉(読売新聞12/2付Webから抜粋)
- 構造
「阿修羅様なぜ赤い 謎に迫った」
〈興福寺の国宝・阿修羅像が、地元産のニレの樹皮を混ぜた木屎漆という素材で造られた可能性があることがわかった。従来は県外に多いタブノキの樹皮を用いたと推定されていたが、奈良にごく自然に生えている植物を利用していたらしい。愛知県立芸術大の山崎隆之名誉教授らがニレの樹皮と水、漆を混ぜて実物大の模型を制作すると、天平時代の乾漆像と同じ赤っぽい発色になった。〉(朝日新聞12/22付Webから抜粋)
- 新刊1
『阿修羅』玄侑宗久=著
講談社 10/8刊 1785円
〈幾つもの人格が解離し、しかも同居する心。日本でも増えつつある解離性同一性障害という心の病いに、文学は救いの手を差し伸べられるのか? 記憶と意識、情念と無意識の深い闇に挑んだ畢生の傑作。〉
- 新刊2
『「阿修羅像」の真実』長部日出雄=著
文藝春秋 12/16刊 819円
〈その寄せた眉根の「悲哀」が物語るものは? 興福寺建立から東大寺大仏までの天平の世に、「日本的なるもの」の源流を解き明かす〉
- 新刊3
『句集 阿修羅』行方克巳=著
角川書店 12/24刊 3150円
〈「青丹よし」奈良の興福寺阿弥陀像は、仏教の守護神でもあるが、その三面六臂にはさまざまな姿がある。阿修羅像の内奥に惹かれ、「阿修羅」に集名を託した渾身の句集。〉
- 流行1
09年ヒット商品・5位
「国宝阿修羅展」
〈……人が殺到した秘密は、巧みな広報戦略にある。ファンクラブの結成など、参加型イベントを多く仕掛けたのだ。「ファンクラブの会員が伝道師として自分の言葉で魅力を語れば、無関心層にもクチコミで伝わるはずと考えた」(主催者の朝日新聞社)。その狙いはぴたりと当たり、以前からの仏像ファンである中高年のほか、20〜30代をも巻き込んだ。〉(『日経トレンディ』公式HPから)
- 流行2
ユーキャン新語流行語大賞・候補語
「アシュラー」
〈2009年に開催された「国宝 阿修羅展」が記録的な来場者を集めた。女子たちのお寺好きは今に始まったことではないが、仏像好きの「仏像ガール」はちょっと新しい。とりわけ阿修羅像に魅了された女子は「アシュラー」とよばれる。〉(流行語大賞公式HPから)