京都新聞(3/16付Web)によれば、浄土宗宗祖の法然上人に対して「法爾大師(ほうにだいし)」の号が宮内庁から贈られました。同記事から必要事項を抜粋しますと、
- 大師号は高僧に対する尊称
- 大師号は寺院からの「願い出」により宮内庁長官名で伝達する
そして法然上人については、
- 法然の大師号は八つ目
- 1697年に「円光大師」が贈られ
- 500年忌の1711年以降50年に一度、大師号が贈られている
のだそうです。大師号を八つも持っている僧侶はほかにいらっしゃいません。これについて理由を明らかにしている資料が手もとになく、「慣例で」といった表現しか見当たらないのですが、おそらく増上寺が徳川家の菩提寺であるなど浄土宗が時の政権と密接な関係にあったことによるものでしょう。
ちなみに、八つの大師号とは次の通り。
(1)円光大師(2)東漸大師(3)慧成大師(4)弘覚大師(5)慈教大師(6)明照大師(7)和順大師(8)法爾大師 (浄土宗ホームページより)