4月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。まずは4月前半分。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「佐川美術館所蔵 平山郁夫展 大唐西域画への道」
北海道立函館美術館
4/2-5/22
〈本展は、晩年の代表作のひとつである《大唐西域画》など、平山郁夫の幅広い収蔵で知られる滋賀県守山市の佐川美術館のコレクションから約70点の秀作を選りすぐり、その深遠な魅力あふれる絵画世界を紹介するものです。〉
- 「釈尊と親鸞」
龍谷ミュージアム
4/5-2012/3/25
〈今回、改めて仏教の源流をたどり、釈尊や親鸞聖人の足跡に触れていただく機会とするため、仏教を開いた釈尊と、浄土真宗の開祖となった親鸞聖人について、それぞれ「仏」(生涯と足跡)、「法」(教え)、「僧」(教団とその後の展開)の3つの視点から紹介します。〉
- 「誕生!中国文明」
奈良国立博物館
4/5-5/29
〈第一部「王朝の誕生」では、文明の誕生と深い関わりをもつ古代王朝の誕生と展開の歴史を、王朝の権威を示す祭器や財宝によって明らかにします。第二部「技の誕生」では、豊かな暮らしへの願望から、中国文明の特色の一つである高度な工芸技術が次々に生まれていった様子を、精緻な工芸品によって示します。第三部「美の誕生」では、現実の世界や宗教的な世界を表した書画、彫刻などによって、中国芸術の伝統が遠い昔に生まれ、発展してきたさまを示します。〉
- 「芸大コレクション展 春の名品選」
東京藝術大学大学美術館
4/7-5/29
〈特集展示として、(1)国宝《絵因果経》関係文書、(2)藝大所蔵の仏教彫刻をテーマとするコーナーを設け、これまであまり出品の機会のなかった作品や資料もご紹介いたします。〉
- 「桃源万歳! 東アジア理想郷の系譜」
岡崎市美術博物館
4/9-5/22
〈生きづらい今、私たちが求めるのは、小さくとも豊かな、この桃源的世界ではないでしょうか。せわしない日常から、ちょっとだけ足を伸ばし、桃源への迷路に迷いこんでみてください。〉
- 「棟方志功 祈りと旅」
香川県立ミュージアム
4/9-5/15
〈「祈りと旅」をテーマに全長26メートルに及ぶ超大作「大世界の柵」や四国をめぐった旅を版画にした、「南海道棟方板画」など、生涯における制作を網羅し、300点におよぶ作品を一挙大公開いたします。〉
- 「祈りの書 写経と経筒」
センチュリーミュージアム
4/11-7/30
〈真摯な仏教信仰が生み出した、端正かつ荘厳な写経と経筒を展示。〉
- 「常設展 観音菩薩に出会う旅 西国三十三所 ア・ラ・カルト」
大阪市立美術館
4/12-6/5
〈観音振興に基づく西国三十三所巡礼は一千年以上もの長い歴史をもち、近世以降、その札所寺院は庶民信仰の中心としてにぎわいました。彩り豊かな参詣曼荼羅をはじめ、三十三所ゆかりの仏教美術を絵画、工芸、彫刻、書蹟にわたってご紹介します。〉
- 「日本とタイ ふたつの国の巧と美」
九州国立博物館
4/12-6/5
〈本展は日タイ共同で企画され、両国の文化財が一堂に会する初めての展覧会です。「国のはじまり」、「仏教」、「出会い」、そして今日に生きる「伝統」という視点から両国の造形と美意識を探ります。先史時代の稲作文化と祈りの形、仏教美術、文化交流によって作りだされた美術品の数々。ふたつの国の長い固有の歴史と出会いの中で生まれてきた造形美をご覧ください。〉
- 「えがかれたほとけさま」
上原仏教美術館
4/15-5/31
〈今回の展示では、描かれた仏として、当館所蔵の村上華岳『観世音菩薩』、『如意輪観音』と、寄託品より、挿絵画家・井上球二が描いた連作『童仏』を展示いたします。〉
- 「美と祈り 金剛輪寺経典の世界」
愛荘町立歴史文化博物館
4/16-5/29
〈昨年修理を終えた滋賀県指定有形文化財「観音玄義科」のほか、愛荘町松尾寺に生まれた天台の高僧、豪恕大僧正(光賢)のものと考えられる角筆文献や室町時代の馬の医学書である「医馬抄」なども併せて展示します。〉
- 「曹洞宗大本山總持寺 名宝100選」
神奈川県立歴史博物館
4/16-5/22
〈本年は、總持寺が横浜に移転して100年目の節目にあたります。本展では瑩山紹瑾頂相(重文)、前田利家夫人像(重文)などの能登伝来の品々とともに、移転後、「たばこ王」と呼ばれた実業家村井吉兵衛から寄進されたものを中心に近代蒐集の品々を紹介します。〉
《4月後半分につづく》