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仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 館仏三昧/禅機画

早稲田大学會津八一記念博物館で、企画展「禅機画」展と、特集展示「館仏三昧」展を見ました。
「禅機画」展は、主に江戸期の禅僧が描いた掛け軸20点あまりをまとめて公開。とりわけ仙がいの3作品が構図の妙で目立ちます。著名なのは仙がいくらいで、あとはあまり知らない作者ですから、巧拙よりも絵の含意におのずと目がゆきます。おかげでお決まりのモチーフがよく見えてきました。箒を持っていれば拾得か香巌、刃物を持っていれば南泉か慧可、錐なら慈明、網なら蜆子といった具合。
「館仏三昧」展はさまざまな経緯で同館が所蔵することになった仏像を一挙に展示。そういう性格上(大隈家旧蔵伝帝釈天像とか)まとまりに欠けるのは致し方ないものの、そのとりとめなさをつなぎ止めてくれるのが、随所に置かれた会津八一の歌の自書です。この仮名書きは言うなれば会場のBGM。展示の中にあった、八一が学生のためポケットマネーで買い集めたという複製の仏顔が、同コレクションを象徴しているようにも思えます。手作り感ある解説パンフレット(200円)が内容充実で、ありがたく読み返しています。