9月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」
神奈川県立歴史博物館
9/1-9/28
〈鎌倉の禅宗文化に大きな影響をあたえた夢窓疎石のゆかりの寺院に伝わる頂相や中世文書など重要文化財を含む約50点の文化財を展示します。〉
- 「土偶・コスモス」
MIHO MUSEUM
9/1-12/9
〈国宝3点を含む縄文土偶約220点が、日本全国からやって来ます!〉
- 「祈りの形 古代から現代へ、人の心の在り方」
佐野美術館
9/1-9/30
〈古鏡や土器、平安時代(12世紀)の大日如来坐像(重要文化財)をはじめとする仏像や仏画のほか、仏教芸術を荘厳するために発達した截金技法による現代作品など、当館の収蔵作品の中から時代やジャンルを超えて「祈りの形」をご紹介します。〉
- 「湖北の観音 信仰文化の底流をさぐる」
長浜市長浜城歴史博物館
9/7-10/14
〈琵琶湖の北端に位置する湖北地方は、仏教文化財の宝庫です。中でも観音菩薩像が濃密に分布し、集落の数に匹敵するほど多くの観音像が今なおこの地に伝えられています。〉
- 「仏教美術の名作」
MOA美術館
9/7-10/3
〈「過去現在絵因果経断簡」や、「釈迦八相図」など釈迦の生涯を絵画化した作品。密教関係では、「八字文殊菩薩及八大童子像」、「不動明王二童子像」等の尊像、それら尊像の元となった「諸尊図像」等の図像資料を展示します。〉
- 「平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール」
根津美術館
9/8-10/21
〈『平家物語』を120図の扇形の紙に絵画化した「平家物語画帖」(上中下・3帖)を前後期で全画面紹介するほか、「源平合戦図屏風」や『平家物語』に取材した刀装具など関連作品10件余を展示いたします。〉
- 「琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展」
三井記念美術館
9/8-11/25
〈42の古社寺から、仏像、神像、仏画、垂迹画、絵巻物、経巻、工芸品など、国宝6点、重要文化財56点、滋賀県指定文化財21点を含む約100点の名宝が出品されます。〉
- 「足利の富士山信仰」
足利市立美術館
9/8-10/28
〈本展は、足利民俗セミナリー、足利絵馬の会の協力のもと、北郷地区ならびに田中町に伝わる富士山信仰の文物、習俗にスポットを当て、足利と富士を結ぶ隠された祈りの歴史を紐解き、現代に脈打つ信仰を紹介するものです。〉
- 「売茶翁 没後250年」
佐賀県立博物館・美術館
9/11-11/8
〈来年売茶翁の没後250年をむかえるのに先立ち、初公開となる売茶翁自筆の書1幅をはじめとする書の数々や肖像画など15点を展示することで、売茶翁のこころにふれ、その功績をたどります。〉
- 「湖北の観音 観音の里のホトケたち」
高月観音の里歴史民俗資料館
9/12-10/21
〈(テキスト情報なし)〉
- 「国宝鶴岡八幡宮古神宝」
鎌倉国宝館
9/14-10/14
〈例大祭の時期に合わせ、同宮に伝わる古神宝類や関連する社宝を一堂に展示いたします。今年度の展示では、「北条政子手箱図」の修理完成を記念して、同図をもとに復元制作された「沃懸地籬菊螺鈿蒔絵手箱」を特別公開いたします。〉
- 「竹取物語絵巻 高島藩主諏訪家伝来」
諏訪市博物館
9/15-10/8
〈中秋の名月に合わせて諏訪市博物館所蔵「竹取物語絵巻」を公開します。色彩豊かで華やかな絵と、流麗な筆文字との絶妙なバランスを、かぐや姫のお話とともにお楽しみください。〉
- 「幻の白鳳寺院 逸名の寺をさぐる」
栗東歴史民俗博物館
9/15-10/21
〈下鈎東遺跡を中心に、近江における逸名の白鳳寺院の中で、発掘調査などから伽藍配置・寺域・周辺遺跡の状況がある程度明らかになっているものを取り上げ、郷土に埋もれた白鳳寺院の姿とその役割にせまります。〉
- 「利休参上」
正木美術館
9/5-12/2
〈利休が、今の私たちにストレートに伝えようとしていることとは何なのだろうか。静寂に坐する、自己と向き合う、そうしたキーワードをもとに、利休が生きた時代の、利休の声が感じられるような展示空間をつくり、みなさまをお待ちいたしております。〉
- 「ウクライナの至宝 スキタイ黄金美術の煌めき」
大阪歴史博物館
9/15-11/25
〈キンメリオイやスキタイ、スキタイと共存していたギリシャ系都市国家、サルマタイ、さらにはその後の数々の遊牧民族、黒海からバルト海までを領域としたキエフ=ルーシ、ロシア帝国時代のウクライナなど、時代・民族・文化ごとの特徴的な資料約220点が一堂に並びます。〉
- 「空想動物の世界展 聖なる古代の物語」
古代オリエント博物館
9/15-11/11
〈「聖なる怪物」の姿を、西アジア、ギリシア・ローマ世界、南アジア・東南アジア、東アジアの作品に求め、その物語をひもといていきます。〉
- 「能のかたち NIPPON美の玉手箱」
福岡市博物館
9/15-11/11
〈重要文化財を含む能面や能装束の逸品を一堂に集め、能楽を彩る「かたち」の世界、そして能を支えた人々の歴史を紹介し、その魅力に迫ります。〉
- 「お伽草子 この国は物語にあふれてる」
サントリー美術館
9/19-11/4
〈本展では、絵巻を中心とした優品の数々によって、お伽草子ならびにお伽草子絵の新たな魅力をご紹介します。お伽草子の物語世界、そして描き出された当時の人々の息吹や内包された世相、中世末期の人々の豊かな想像力を心ゆくまでお楽しみください。〉
- 「飛騨・美濃の信仰と造形 古代・中世の遺産」
岐阜県博物館
9/21-10/28
〈飛騨と美濃の古代・中世の信仰関係の資料を展示し、地域ごとの文化の多様性を紹介します。今回の出品数は49件81点(うち国宝3件7点)です。〉
- 「受け継がれる東洋の至宝Part2 岩崎弥之助のまなざし 古典籍と明治の美術」
静嘉堂文庫美術館
9/22-11/25
〈貴重な和漢の古典籍をはじめ、多彩な趣味をもった彌之助を取り巻くバラエティ豊かな明治の美術品の数々を展示。彌之助の“文化への志”を幅広くご紹介します。〉
- 「箱は語る 茶の湯情報学ことはじめ」
サンリツ服部美術館
9/25-12/9
〈茶道具を収めた箱には、その道具が辿ってきた歴史が刻まれています。銘の由来や以前の持ち主など、数多くの情報を箱から読み取ることができます。普段はなかなか見ることのできない箱の中。そこから見える茶道具の魅力に迫ります。〉
- 「記憶をつなぐ 津波災害と文化遺産」
国立民族学博物館
9/27-11/27
〈文化遺産の復興の作業に目を向け、私たちにとっての文化遺産の意義を改めて見直すとともに、その文化遺産を通じて、この震災・津波の記憶をいかに未来に継承し、次代の社会を築き上げていくのかを考える契機となればと願っています。〉
- 「東アジアの古代瓦 その起源と伝播」
天理ギャラリー
9/28-11/11
〈天理参考館が所蔵する東アジアの軒瓦を中心に、瓦の歴史と瓦がもつ紋様の美しさを、考古学と美術史の両面から眺めてみたいと思います。〉
- 「芭蕉 広がる世界、深まる心」
名古屋市博物館
9/29-11/11
〈芭蕉の真筆約50点を中心に、芭蕉を生み出した文化、芭蕉の影響を受けて生まれた絵画など、芭蕉を中心として広がる世界をお楽しみください〉