10月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「石山寺縁起絵巻の全貌 重要文化財七巻一挙大公開」
滋賀県立近代美術館
10/6-11/25
〈石山寺の草創と本尊の霊験譚を描いた重要文化財・石山寺縁起絵巻全七巻を一挙に公開する、これまでになかった展覧会です。〉
- 「日本国の誕生 古事記が出来たころ」
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
10/6-11/25
〈(テキスト情報なし)〉
- 「祈りのかたち 円空展」
相生森林美術館
10/6-11/25
〈円空学会理事長・長谷川公茂氏の監修のもと、代表作のひとつに数えられる十二神将像をはじめ荒神像、薬師如来像、大日如来像ほか約五十体を展示紹介します。〉
- 「徳川家康の肖像」
江戸東京博物館
10/6-11/25
〈泰平の時代の基礎を築いた徳川家康は、数多くの肖像画に描かれました。本展では家康のさまざまな肖像に着目し、約35点の家康像を一堂に集め展示します。あわせて、自筆の書画や遺品などからその実績や人物像を紹介します。〉
- 「再発見!鎌倉の中世」
神奈川県立歴史博物館
10/6-12/2
〈世界遺産登録を目指す鎌倉の地に遺された貴重な文物について、出土品、古文書、古絵図等を中心に展示します。国重要文化財、県・鎌倉市指定文化財などを一堂に会し、中世都市鎌倉とはどのような場所であったのかを再発見してみたいと思います。〉
- 「インドへの道 美術が繋いだ日本と印度」
大倉集古館
10/6-12/16
〈日印国交樹立60周年を記念し、日本とインドを繋いだ美術作品を展観します。〉
- 「華麗なるインド神話の世界 神々が結ぶインドと日本」
横浜ユーラシア文化館
10/6-1/14
〈ヒンドゥー神話の面白さを絵画・彫刻・工芸品で堪能できる日本では珍しい特別展。古くは12世紀からインド近代美術の傑作まで、日本初公開作品を含む約160点を展示します。〉
- 「清雅なる仏画 白描図像が生み出す美の世界」
大和文華館
10/7-11/11
〈平安時代末期、能筆の僧侶や絵仏師によって描かれた白描図像には、特有の洗練された美しさがあります。切れのある描線で的確に描き出された尊像は、経典の規範に縛られない新たな仏画を制作する原動力となりました。単なる形の伝承に留まらない、白描図像が生み出す清雅な美の世界をお楽しみください。〉
- 「親鸞 真宗開顕」
大谷大学博物館
10/9-11/28
〈宗祖が念仏往生の仏道の綱格と真義の公開を志し、経論釈の要文を類聚して自身の領解を記した畢生の著述で、宗祖真筆の坂東本『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』(国宝)を中心に紹介します。〉
- 「出雲 聖地の至宝」
東京国立博物館
10/10-11/25
〈出雲大社の境内から出土した宇豆柱を含む出雲大社の宝物をはじめ、国宝の銅剣・銅矛・銅鐸、神像などの貴重な文化財を通し、聖地、出雲をご紹介します〉
- 「中国 王朝の至宝」
東京国立博物館
10/10-12/24
〈中国に誕生した歴代王朝の都ないし中心地域に焦点を当て、最新の発掘の成果を踏まえながら、それぞれの地域の特色ある文物を対比し、新たな中国文明像をひもといていきます。〉
- 「京都府コレクション 鎌倉・室町 古筆の世界」
京都文化博物館
10/12-11/25
〈鎌倉・室町時代のかな古筆に関する資料を展示します。書と料紙の美しさとそこに見える中世びとの美意識について紹介します。〉
- 「日本のこころ 大本山相國寺・金閣・銀閣名宝展」
富山県水墨美術館
10/12-11/25
〈室町時代から江戸時代の水墨画の名品にスポットをあて、また、やまと絵と水墨画の流れをくんで花開いた江戸時代の絵画、各寺院に伝来してきた名物茶道具など、あわせて68点を展示します。〉
- 「足利尊氏 その生涯とゆかりの名宝」
栃木県立博物館
10/13-11/25
〈運慶作の大日如来坐像2体が祀られていた樺崎寺が鎌倉公方足利氏によって大々的に整備されてから600年目の節目の年に、この大日如来坐像をはじめ、全国各地に残る尊氏ゆかりの文化財をとおして、尊氏の人物像を再評価するとともに、足利氏に代表される下野武士の文化的水準の高さを再確認します。〉
- 「“絵解き”ってなぁに? 語り継がれる仏教絵画」
龍谷ミュージアム
10/13-11/25
〈日本人と仏教絵画の結びつきを、“絵解き”という角度からとらえていきます。また、展示と同時に、全国で受け継がれている“絵解き”実演もご紹介。目と耳の双方から、仏教絵画の奥深さをとくとご覧ください。〉
- 「阿弥陀さま 極楽浄土への誓い」
大津市歴史博物館
10/13-11/25
〈大津における浄土信仰の流れを追い、そして様々な阿弥陀如来像の姿や、後の阿弥陀如来の姿のスタンダードを創出した仏師快慶・行快一派の作例を観覧し、さらには大津市内に所在する浄土宗寺院の寺宝の数々を紹介します。〉
- 「宸翰 天皇の書 御手が織りなす至高の美」
京都国立博物館
10/13-11/25
〈奈良時代から昭和時代までの紛うことなき宸翰、および関連作品144件(国宝17件、重要文化財66件、重要美術品11件をふくむ)を厳選し、一堂に展示いたします。〉
- 「出羽国成立1300年」
山形県立博物館
10/13-12/9
〈和銅5年(712)から、明治時代の統一山形県成立までの歴史を考古資料と歴史資料・民俗資料を中心として振り返り、出羽国から山形県へのおよそ1300年間の歴史的な動きを県民の皆様にごらんいただきます。〉
- 「鎌倉興隆 金沢文庫とその時代」
神奈川県立金沢文庫
10/13-12/2
〈北条時頼以後、蒙古襲来に揺れ動く激動の時代に焦点をあて、爛熟期を迎えた鎌倉の姿を追うとともに、北条氏の遺産である金沢文庫の歴史的意義を考え、鎌倉に導入された仏教が独自の展開をとげていく様相を明らかにしたい。〉
- 「行列にみる近世 武士と異国と祭礼と」
国立歴史民俗博物館
10/16-12/9
〈将軍以下武士領主たちの行列、外交使節の行列という実際に政治的意味をもつものから、祭礼行列まで幅広く扱うとともに、祭礼行列のなかに領主の行列や外交使節の行列が仮装行列として組み込まれる(「演じられる」)ようになることについても示します。〉
- 「喫茶の世界 お茶と日本文化」
大分県立歴史博物館
10/19-11/25
〈日常生活の中で、あるいは伝統として親しまれている“茶”。その歴史と文化を、茶碗等の茶道具や記録類をとおして紹介します。〉
- 「高野山麓 祈りのかたち」
和歌山県立博物館
10/20-12/2
〈山上と山下が密接に関わり合い築きあげた高野山麓における重層的な信仰の歴史は、仏像や仏画、仮面などの祈りのかたちとして今日に守り伝えられています。初公開資料を多数含むこれらの優れた文化財を通じて、高野山麓の知られざる新たな魅力をご紹介します。〉
- 「足立の仏像 ほとけがつなぐ足立の歴史」
足立区立郷土博物館
10/20-12/9
〈区制80周年を迎えるにあたり、郷土博物館では、足立区仏教会のご協力のもと、仏像・仏画を中心とする仏教遺産調査を行なってきました。その集大成として、足立区の歴史を踏まえ、区内各寺院に受け継がれてきた仏像・仏画の一部を展示します。〉
- 「古都鎌倉と武家文化」
鎌倉国宝館
10/20-12/2
〈第1章「武家の信仰と造像」では、鎌倉武士たちの発願した仏像が一堂に会します。第2章「鎌倉文化の展開」では、開幕当初の京都文化摂取の様相から、中国宋元文化を積極的に受容し鎌倉独自の文化を築いていく過程を、絵画作品や工芸作品を中心に跡付けていきます。第3章「頼朝と鎌倉武士」では、古文書や歴史資料を中心に、源頼朝をはじめとする源氏三代、そして北条氏や御家人たちの事跡をたどり、また鎌倉における寺社の発展の様相についても焦点を当てます。〉
- 「慈光寺展 越後禅宗寺院の歴史と宝物」
五泉市村松郷土資料館
10/20-12/2
〈霊峰白山の麓に座す曹洞宗の古刹、慈光寺。遥か昔から人々の信仰を集め、江戸時代には越後四ヶ道場の一つとして繁栄を極めました。当寺院が所蔵する数々の資料から、慈光寺の歴史を紐解いてゆきます。〉
- 「家の神さま仏さま」
府中市郷土の森博物館
10/20-4/7
〈お札や掛け軸、祠などを通して、府中市域の家でまつられている神さま仏さまを紹介します。〉
- 「上総の仏教美術」
千葉県立中央博物館大多喜城分館
10/26-12/9
〈上総地方の寺院等で収蔵している仏像、仏具、仏画、古文書等の展示をとおして、同地域の歴史や文化を紹介します。関連事業として講演会やセミナーを開催します。〉
- 「第64回 正倉院展」
奈良国立博物館
10/27-11/12
〈本年の正倉院展は、数ある正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵4件の総計64件が出陳されます。例年通り正倉院宝物の全体像が展望される構成となっており、初出陳も9件ございます。〉
- 「泰澄ゆかりの神仏」
福井県立歴史博物館
10/27-11/25
〈「泰澄和尚伝」に生地と記される福井市浅水町にあり、大師の生家を寺院に改めたと伝えられる「泰澄寺」をはじめ、浅水にほど近い冬野町の「猿田彦神社(旧蕗野寺)」、さらに鎌倉時代の秘仏・聖観音像を祀る「朝日観音福通寺」、朝日観音の別当・福通寺の旧仏といわれる内郡地区「日吉神社」から諸仏・神像がお出ましになります。〉
- 「江戸の大名菩提寺」
港区立港郷土資料館
10/27-12/16
〈港区域に存在した大名菩提寺を、「葬る」「詣でる」「納める」の3つの視点から紹介し、墓に収められた副葬品や寺院に奉納された経典・美術品、さらには大名家に残された参詣資料などから大名家と寺院の関係を考えます。〉
- 「瓦が語る美原の古代寺院 黒山廃寺をめぐって」
堺市立みはら歴史博物館
10/27-1/27
〈黒山廃寺出土瓦を中心に、周辺の寺院跡・遺跡から出土した古代瓦と比較しながら当寺院について考え、美原の古代寺院建立に関わる氏族や集落と寺院間の関係について考察します。〉
- 「高麗版大蔵経の諸相」
佛教大学宗教文化ミュージアム
10/28-11/18
〈日本に所在する高麗版大蔵経諸本のうち京都の大寺院に伝来する資料を中心に、寺外初公開の資料を含む各最大49点の経典を展示します。諸本の比較によって従来明らかでなかった摺印の時期・順番についても明らかになる画期的な展覧会となります。〉