4月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「清沢満之と真宗大学」
大谷大学博物館
4/1-5/17
〈大谷大学は、明治34年(1901)開校の真宗大学にはじまります。この企画展では、清沢満之、浩々洞、真宗大学東京開校の3コーナーを設け、本学が所蔵する資料から当時を回顧します。〉
- 「不立文字 禅の書画と典籍・六〇〇年」
花園大学歴史博物館
4/2-6/7
〈同研究所所蔵優品資料が一挙に公開されるのは本展が初の試みです。とりわけ50 名を超える禅匠による遺墨97 件。時代が異なれば、種類や画題も様々です。〉
- 「東寺百合文書 地域の記憶とその継承」
京都文化博物館
4/2-6/22
〈国宝 東寺百合文書は、東寺に伝来した古文書群で、現在は京都府立総合資料館に所蔵されています。百合文書の名称は、江戸時代の加賀藩第五代藩主 前田綱紀が古文書を整理し、百の桐箱を寄進してそこに納めたことに由来します。1000年以上にわたって大切に保存・管理され、約2万5千通もの古文書がまとまって残っていることは、世界的に見ても大変貴重です。〉
- 「書の美 平安古筆から光悦まで」
出光美術館(門司)
4/4-6/1
〈日本の書約50件を厳選して展示し、多彩な書の表現性を紹介します。平安から桃山時代の作品より、書道史の入門書や高校の教科書に準じた優品を取り上げながら、造形上の工夫や表現の具体的な特徴について解説します。「読まない」鑑賞のススメ。書を楽しく見るためのポイントを再発見できる展覧会です。〉
- 「武家のみやこ 鎌倉の仏像 迫真とエキゾチシズム」
奈良国立博物館
4/5-6/1
〈鎌倉時代の初頭に仏師運慶・快慶らが創始した新しい仏像様式は、やがて武士の都というべき鎌倉や東国の地に根づいてゆきます。本展では、鎌倉国宝館に保管される作品を中心に、鎌倉周辺に伝来した仏像彫刻を一挙公開します。〉
- 「日本絵画の魅惑」
出光美術館
4/5-6/8
〈日本絵画コレクションの内、鎌倉時代の絵巻物、室町時代の水墨画とやまと絵屏風、近世初期風俗画、桃山時代の長谷川等伯、狩野光信、江戸時代の寛文美人図から肉筆浮世絵、琳派、浦上玉堂・田能村竹田・渡辺崋山などの文人画、そして仙厓など、代表的なジャンルおよび作家の作品を選りすぐり、展示しています。〉
- 「歌・物語の世界」
五島美術館
4/ 5-5/11
〈館蔵品の中から、平安時代の「古筆」、鎌倉時代の「歌仙絵」、江戸時代の「物語絵」など、名品約60点を展示(会期中一部展示替あり)。『伊勢物語』など、和歌や文学が織り成す日本美術特有の世界を展観する。〉
- 「文藝の書 古筆・懐紙・墨跡」
センチュリーミュージアム
4/7-6/28
〈和歌・漢詩・物語など、文学作品の魅力を際立たせる書の美〉
- 「久保惣コレクション名品撰 美術館の国宝・重文」
http://www.ikm-art.jp[:title=和泉市久保惣記念美術館]
4/8-5/25
〈久保惣コレクションの中から、国宝、重要文化財を中心に、日本と中国の書画、工芸品など名品約40点を前期、後期に分けて展示します。本館の新展示室では、平成20年度以降に当館が新規購入した西洋の版画の中から、ゴヤ、ピカソ、藤田嗣治など、19〜20世紀のエッチングやリトグラフを陳列します。〉
- 「山の神仏 吉野・熊野・高野」
大阪市立美術館
4/8-6/1
〈吉野・大峯、熊野三山、高野山の三霊場は、参詣道を通じて有機的な繋がりを保ちつつ、それぞれ独自の文化圏を形成してきました。一方で、日本固有の宗教である神道と中国・朝鮮半島から伝わった仏教が、併存あるいは融合して現在にいたるという大きな共通点を持っています。世界文化遺産登録10周年を記念して開催する本展では、三霊場を中心として、篤い信仰をあつめる「神と仏」のすがたを一堂に展観します。〉
- 「日本のこころ 相田みつを・入江泰吉、書と写真の世界」
足利市立美術館
4/12-6/15
〈相田みつをの書と、入江泰吉の仏像や奈良大和路の写真を各々一対にした展示を中心にして、そこから、未来へと通じる新たな「日本のこころ」を探ります。〉
- 「華麗なる宮廷文化 近衛家の国宝 京都・陽明文庫展」
[:title=九州国立博物館]
4/28-5/11
〈藤原道長の自筆日記『御堂関白記』、ユネスコ世界記憶遺産登録後、九州初公開 書の殿堂、陽明文庫の名筆が勢ぞろい〉
- 「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」
田辺市立美術館
4/ 19-6/22
〈宮沢賢治の文学と、それにインスピレーションを受けて生まれた作品の世界とを、この展覧会によってご紹介したいと思います。〉
- 「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」
龍谷ミュージアム
4/19-6/8
〈ダライラマ13世から多田等観に贈られた「釈尊絵伝」(25幅)を関西で初公開するほか、青木文教がもたらした「ラサ鳥瞰図」や彼が撮影した当時の現地の写真など二人のゆかりの作品資料を紹介します。〉
- 「燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う」
根津美術館
4/19-5/18
〈国宝「燕子花図屏風」の季節が、今年もやってきます。このたびは、尾形光琳の筆になる「燕子花図屏風」を、それからおよそ70年後、同じ京都で円山応挙が描いた「藤花図屏風」とともに展示し、美を競わせる趣向です。〉
- 「法隆寺展 聖徳太子と平和への祈り」
福岡市美術館
4/19-6/1
〈「聖徳太子信仰」と「平和への祈り」をテーマに聖徳太子ゆかりのさまざまな宝物を紹介します。国宝「観音菩薩立像(夢違観音)」を中心に、白鳳のほほ笑みから平和へのメッセージを感じていただき、仏教を通して聖徳太子が目指した平和がどのようなかたちで伝えられ、全国的な太子信仰へと広がっていったかをたどります。〉
- 「幕末下田の仏師 松本雲松」
上原仏教美術館
4/19-6/1
〈雲松の作品は伊豆南部地域の寺院や個人宅に現存。注目は修験者図です。仏像では常石寺の伝秋葉権現坐像が初登場。また傑作、真乗寺の吉祥天立像が登場します。〉
- 「笠置寺の涅槃図と南山城の仏画・大般若経」
京都府立山城郷土資料館
4/19-6/15
〈大型の涅槃図や南山城の大般若経を展示し、かつての村落の信仰の様子を探ります。〉
- 「文化財にかける技とねがい 保存修理の成果」
愛荘町立歴史文化博物館
4/19-6/1
〈金剛輪寺と西光寺(松尾寺)が所有する文化財の保存修理の成果と併せて、文化財の虫菌害対策として知られる燻蒸作業など、普段あまり見ることのできない保存修理や殺虫処理の舞台裏を紹介します。〉
- 「松 美と徳の造形」
黒川古文化研究所
4/19-5/18
〈関西の三館が連携し、松竹梅から1つずつテーマを選んで関連作品を陳列する「松・竹・梅」展の一環で、松の様々な造形と意味をご紹介します。〉
- 「南山城の古寺巡礼」
京都国立博物館
4/22-6/15
〈南山城はいまの京都府南部、木津川の流域にあたります。奈良と京都の間であるこの地域には古い寺院が点在しており、奈良時代以来の信仰の姿を今に伝えています。今回の展覧会ではそれらの寺院に伝来し、博物館の文化財調査を通じて明らかにされた仏像・工芸品・書跡・絵画など、静かな山里で守り伝えられてきた仏教美術の名品の数々をご紹介します。〉
- 「初公開の仏像と仏画 過去・現在・未来の三世に満ちる三千の仏」
岡山県立美術館
4/22-7/13
〈仏像は、和気町安養寺の秘仏本尊である三世仏を、本堂再建に伴い特別公開します。仏画では、岡山市岡山寺と玉野市金剛寺の「三千仏図」を公開します。〉
- 「徒然草と兼好法師」
神奈川県立金沢文庫
4/24-6/22
〈謎の多い兼好の人物像を探ると共に、教科書等でおなじみの兼好法師像をはじめとした金沢文庫の徒然草コレクションを中心に、 他機関等の資料を交えて、『徒然草』の世界をご紹介致します。〉
- 「大坂の陣と常光寺」
八尾市立歴史民俗資料館
4/24-6/30
〈1615年5月6日、大坂夏の陣が八尾で戦われました。さらに、この戦いで戦死した人たちが、八尾の常光寺に埋葬されました。これによって、江戸時代を通じて八尾は大坂夏の陣の戦死者を弔う地として大切にされました。今回の展覧会は、大坂の陣と八尾の関係を考えます。〉
- 「いにしえの匠たち ものづくりからみた飛鳥時代」
飛鳥資料館
4/25-6/15
〈飛鳥時代の工房遺跡から出土した考古資料を通して、いにしえの技術者―匠たちの技術体系に迫りたいと思います。飛鳥時代の「ものづくり」の技や知恵をご覧いただくとともに、復元製作実験の成果など「古代と現代の匠の対話」もお楽しみください。〉
- 「京都相国寺と金閣・銀閣の名宝展」
八代市立博物館
4/25-6/1
〈足利義満・足利義政ゆかりの墨蹟・絵画、中国・朝鮮の陶磁器や本阿弥光悦・野々村仁清・尾形乾山らの名品、そして牧谿・雪舟・長谷川等伯・伊藤若冲ら巨匠たちの名画など、選りすぐりの名宝58点(重要文化財10点を含む)をご紹介します〉
- 「法隆寺 祈りとかたち」
東京藝術大学大学美術館
4/26-6/22
〈除災や国家安穏を祈って造られた金堂の毘沙門天、吉祥天をはじめ、奈良、飛鳥時代以降の優れた彫刻や絵画、色鮮やかな染織品を含む工芸など仏教美術の粋が出陳されます。また、フェノロサや岡倉天心による明治期の調査を発端として、法隆寺所蔵の文化財保護と継承に携わってきた東京美術学校(現・東京藝術大学)の活動や、法隆寺を主題に制作された近代の絵画・彫刻なども紹介します。〉
- 「弘法大師空海展」
愛媛県歴史文化博物館
4/26-6/8
〈空海と同時代の宝亀10(779)年に伊予国風早郡(現在の松山市北部)に生まれた光定の足跡についても紹介します。光定は「別当大師」と称され、日本天台宗の祖・最澄の弟子となり、嵯峨天皇の寵も受け、最澄の死後も天台宗の基礎を築くことに尽力しています。同時代の二人の僧・空海と光定に注目することで、平安時代初期の仏教界の諸相を「四国」の視点から展示紹介します。〉
- 「火災と高野山 よみがえるその歴史と暮らし」
高野山霊宝館
4/26-7/13
〈高野山は幾度となく火事に見舞われてきました。火災の歴史は、特に高野山で行われた発掘調査で出土した埋蔵文化財である遺構・遺物から窺え、これらは火災当時の山上の暮らしを如実に物語っています。また、高野山に今日まで伝世してきた彫刻、絵画、工芸品、文書などの文化財は、奇跡的に火災を潜り抜けて守り伝えられたものばかりです。これらの文化財を通じ、さらに後世に引き継ぐことの重要さを考える機会となれば幸いです。〉
- 「きのくにの城と館 紀中の戦国史」
和歌山県立博物館
4/26-6/1
〈和歌山県内には、たくさんの城跡が残されています。この特別展では、室町・戦国時代に活躍した畠山氏・湯河氏・玉置氏などの武士の活動とともに、大野城、広城、亀山城と小松原館、手取城、鶴ヶ城、平須賀城など、その拠点となった城館について紹介します。〉
- 「親鸞となむの大地」
新潟県立歴史博物館
4/26-6/8
〈1207年に越後に配流された親鸞。その教えは新潟の歴史や精神文化に大きな影響を与えました。美田が広がる現在の平野部の姿には、真宗門徒が氾濫する河川や雪とたたかい続けた歴史があり、その精神は県民性に色濃く残っています。親鸞聖人750年御遠忌を迎え、本展覧会ではゆかりの品々(国宝・重要文化財11点を含む約200点)をとおして、越後・佐渡の人々を支えた精神の源泉に迫ります。〉