6月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「未来に伝える山形の宝 精神と美」
山形県立博物館
6/7-9/15
〈山形の精神(こころ)を今に伝える山形の宝を、第1部「考古(縄文の精神(こころ)−自然との共生−)」、第2部「歴史(山形を訪ねる−流通と往来−)」、第3部「民俗(民衆の楽しみ−出羽三山詣と霊場−)」で紹介します。〉
- 「信仰と美術穸 仏と神のすがた」
海の見える杜美術館
6/7-10/13
〈平安時代に書かれたきらびやかな装飾経や、室町時代の水墨仏画の名品《白衣観音図》など当館を代表する作品を筆頭に、今回初公開となる作品も多数まじえながら、魅力あふれる聖なる仏と神のすがたに迫ります。〉
- 「仏像のみかた 鎌倉時代編」
東京国立博物館
6/10-8/31
〈学校教材でとりあげられることの多い仏像彫刻。ただ、作品そのものというより信仰や時代背景の学習が中心です。ここでは彫刻の背景にある物語(場面)や、貴族と武士などがテーマです。鎌倉時代の名品を彫刻作品としてお楽しみください。〉
- 「徒然草 美術で楽しむ古典文学」
サントリー美術館
6/11-7/21
〈徒然草』流布の過程で、〈徒然絵〉とも呼ぶべき絵画作品が登場するようになります。近年館蔵品に加わった海北友雪(かいほうゆうせつ)筆「徒然草絵巻」二十巻を初公開するとともに、屏風や絵本などの美術作例を通して、一度は読みたい、今こそ知りたい『徒然草』の名場面をたどります。〉
- 「没後90年鉄斎 TESSAI」
出光美術館
6/14-8/3
〈幕末・明治・大正という激動の転換期において、文人画の伝統を継承しながらも、墨と色が織りなすダイナミズムを独自に追求し、近代画壇に異彩を放った鉄斎の画業を、個性的な先達との比較や、マチエール豊かな晩年80代の画業に注目しながらご紹介します。〉
- 「歴史に煌めく日本の美」
長野県立歴史館
6/14-7/13
〈「世界最古級の磨製石器」と目される石斧、縄文土器、曼荼羅や来迎図などの仏教画、合戦図・風俗図などの屏風、さらには錦絵や日本刀など、初公開作品5点を含む当館所蔵の優品34点を一堂に展覧いたします。〉
- 「松本城下町の繁栄・祭り・信仰 天神様400年」
松本市立博物館
6/14-7/27
〈慶長19年(1614)に松本藩主が現在地に天満宮を移して以降、神社は松本城下町の総鎮守として人々から崇敬されてきました。今年は天満宮が遷座して400年にあたります。今回の企画展では深志神社の貴重な文化財と400年にわたる人々との関わりを紹介します。〉
- 「法隆寺展 聖徳太子と平和への祈り」
静岡市美術館
6/14-7/27
〈法隆寺の「観音菩薩立像(夢違観音)」や、「観音菩薩立像(兵庫・鶴林寺)、「釈迦如来倚像」(東京・深大寺)など、白鳳期(7世紀後半〜8世紀初頭)の仏像や太子信仰に関する宝物によって、太子の「和」の精神をたどります。〉
- 「発見! 古文書の魅力」
[:title=岡崎市美術博物館]
6/14-7/27
〈古文書の色や形に注目して古文書を展示しています。展示内容の1つでも覚えていただけたら、今後の展覧会でももう少しだけ古文書が面白くなることと思います。しかし一方で、古文書を読むことで面白さが何倍にも増すことも事実です。また複数の古文書を比べることで、歴史の理解はより深まります。本展ではそうした魅力の一端も紹介していきます。〉
- 「多田等観展 大谷探検隊と多田等観」
花巻市博物館
6/14-7/13
〈本年4月19日〜6月8日に京都で開催される、龍谷ミュージアム2014年度春季特別展「チベット仏教の世界 もうひとつの大谷探検隊」の様子を交え、多田等観(1890〜1967)のチベット派遣の時代背景を探ります。〉
- 「出雲の社寺宝物展」
出雲文化伝承館
6/14-7/21
〈本展では郷土の社寺に伝わる文化財を紹介して、当地方の歴史と文化を改めて考察します(シリーズ第1回展)。また、あわせて江戸時代から明治時代にかけて広まった出雲の大国信仰について紹介します。〉
- 「大阪遺産 難波宮 遺跡を読み解くキーワード」
大阪歴史博物館
6/21-8/18
〈今年は、難波宮の第1次発掘調査が開始されてから60周年となる記念すべき年です。長年にわたる調査成果とその発掘史を、この間の出土遺物や当時の記録類、当館所蔵の山根徳太郎博士旧所蔵資料などを用いて、瓦や土器、文字といった簡明なキーワードから読み解きます。〉
- 「台北 國立故宮博物院 神品至宝」
東京国立博物館
6/24-9/15
〈台北 國立故宮博物院では、中国歴代にわたる優れた文化財を多数収蔵しており、同院の文化財を抜きにしては、中国の悠久の文化を理解することにはなりません。本展は、台北 國立故宮博物院が収蔵するひときわ優れた中国の文化財から、特に代表的な作品を厳選し、中国文化の特質や素晴らしさを広くご観覧いただこうとするものです。〉
- 「仏教の思想と文化 第1期」
龍谷ミュージアム
6/24-8/3
〈第1部アジアの仏教「大谷探検隊の軌跡」、第2部日本の仏教「日本の神とほとけ」〉
- 「寺社絵 神仏と人が交わる絵画」
大阪市立美術館
6/24-8/15
〈寺社は神仏をまつる聖なる空間です。神仏と人が交わるには不思議な物語、美しい風景、厳かな儀礼を描く絵画が必要でした。縁起絵、名所絵、祭礼図、肖像画など、彩り豊かな寺社絵の世界をご鑑賞ください。〉
- 「江戸の版本と百鬼夜行絵巻」
大阪市立美術館
6/24-8/31
〈江戸時代も後期になると、出版文化は隆盛を極め、さまざまな版本が刊行されました。それらの版本の中には、絵師による本格的な挿絵も多く見られます。当館所蔵の原在中筆「百鬼夜行絵巻」とともに、少し怖くてどこか面白い版本の挿絵をご紹介します。〉
- 「動乱の金沢 南北朝から戦国時代まで」
神奈川県立金沢文庫
6/26-8/17
〈古文書や記録を中心にして、今まで脚光を浴びたことのない南北朝時代から戦国時代の金沢の歴史をたどり、この地の支配をねらった権力者と、戦乱の中でたくましく生きた人々の姿を浮き彫りにする。〉
- 「祈りの造形展」
五島美術館
6/28-8/3
〈館蔵品の中から、奈良・平安時代の「古写経」、鎌倉・室町時代の「高僧の筆跡」「水墨画」「古版本」「古写本」など、仏教関連の名品約60点を展示。美しく装飾された経文や、仏の救いを説く高僧の著作に人々の祈りのかたちを見ます。〉
- 「オーソドックスな古文書展示 続編」
明治大学博物館
6/28-8/3
〈日本の至る所にある地方博物館には、“古文書”が、必ずと言ってよいほど残されています。順序立てて残されていない無体系の文書群を体系立てるのは「地域」なのです。また、地域の人々のまなざしで地域誌を描くことが体系をつくります。神奈川県津久井地方を中心に、学生たちの感性を生かして、オーソドックスな古文書によって地域の生活誌を紹介します。〉
- 「マンダラ チベット・ネパールの仏たち」
[:title=高知県立歴史民俗資料館]
6/28-7/31
〈主に国立民族学博物館の所蔵品からチベットやネパールのマンダラを展示します。今回の企画はマンダラとは何かに答える展示です。宇宙の縮図であり、同時に自己の心の図でもあるというマンダラの世界を紹介します。〉