仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 7月の展覧会

7月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


  • 「奈良・国宝室生寺の仏たち」
     仙台市博物館
     7/4-8/24
    室生寺奈良県北東部、清流が発する室生の地にたたずむ古刹です。女人禁制とされてきた高野山に対し、古くから女性の信仰を受け入れたことから「女人高野」の別称で親しまれており、山形県酒田市出身の写真家・土門拳が愛した寺としても知られています。国宝の仏像に代表される室生寺仏教美術や宝物の数々を一堂に展示します。〉



  • 「奇なるものへの挑戦 明治大正/異端の科学」
     岐阜県博物館
     7/4-8/31
    〈明治大正期、急激な近代化により科学への関心が芽生える一方、不可思議な現象が人々の興味をとらえ、心霊学や催眠術が千里眼(超能力)ブームを巻き起こし、精神療法・霊術が大流行しました。福来友吉田中守平ら、知的好奇心をもって野心的に超常現象に挑んだ近代郷土の先人の足跡を発掘し、知られざる近代史をひも解きます〉



  • 「連続・反復の美 文様に込められた想い」
     大和文華館
     7/4-8/17
    〈文様の連続性と図像の反復に注目し、「連続する文様」として東アジアを中心とした工芸作品を、「反復する図像」として千体仏や仏教版画などを展示します。〉



  • 「能を読む」
     永青文庫
     7/5-9/28
    〈細川家歴代当主直筆の謡本や番組などをもとに、そこに記される演目に合わせて能面、能装束、道具類、そして楽器を中心に展示します。〉





  • 「天に帰る 地に還る 死と墓の考古学」
     栃木県立なす風土記の丘資料館
     7/5-8/31
    〈発掘調査で明らかになった原始・古代の墓について、弔いの方法や副葬品の変遷など、栃木県出土の資料を取り上げて分かりやすく紹介します。〉







  • 「六斎念仏のお道具」
     佛教大学宗教文化ミュージアム
     7/7-9/6
    〈普段じっくりと見ることのできない、太鼓をはじめとする楽器や、衣装、面など六斎念仏で用いられている道具類、また関係資料を展示します。さらに京都から伝わったとされる若狭の六斎念仏のお道具も展示し、各団体でのお道具の違いにも注目して見ていただきます。〉







  • 「東北のオカザリ 神宿りの紙飾り」
     多摩美術大学美術館
     7/12-9/15
    〈千葉惣次氏により蒐集された東北地方(主に福島県宮城県岩手県)に伝承された切り紙飾り(オカザリ、切り透かし、御幣、梵天など)および東北の生活文化を伝える郷土人形や玩具、民具、古布なども展示します。それに加え、千葉氏と共に度々東北地方を取材した写真家の大屋孝雄氏による切り紙飾りや東北の生活文化の写真作品も展示します。〉



  • 「“桃源郷” 心をあらわす、文化をつなぐ」
     大分県立歴史博物館
     7/18-9/15
    水墨画には、画家にとっての理想世界、つまり“桃源郷”が表されているのです。この展示では、禅の精神と水墨を結びつけ、独自の世界を築き上げた白隠や、中国への憧れを山水に託した田能村竹田の作品、また、現代水墨画の大家・王子江氏の作品などをとおして、水墨画世界に表された心をみていきます。〉



  • 「仏教絵画の華 大型仏画による荘厳」
     福井県立若狭歴史博物館
     7/18-8/31
    〈若狭歴史博物館が誕生して最初の特別展として、若狭地域に伝来する曼荼羅などの大きな仏画を中心に不動明王や千手観音など特色ある仏画を多数紹介します。明通寺所蔵の曼荼羅、羽賀寺や萬徳寺所蔵の仏画など若狭の貴重な資料を企画展示室で一斉に特別公開します。〉



  • 「山の至宝 高野山内寺院所蔵名品展」
     高野山霊宝館
     7/19-10/5
    高野山にはかつて1000を越える寺院がありましたが、紆余曲折を経て現在は金剛峯寺境内地に117の寺院(これらは塔頭寺院、あるいは子院と呼ばれます)が存在し、弘法大師の法灯を今に伝えています。本展では塔頭寺院の所蔵品を中心として、高野山の歴史・文化を象徴する名品の数々を展示いたします。〉





  • 「お話し美術館 ストーリーの場面を描く」
     逸翁美術館
     7/19-9/15
    〈説話や物語、そして和歌や俳句など、文学作品をもとにして描かれた絵画がたくさんあります。ストーリーをつなぐ様々なシーンの中には、時代を超えて描き継がれたお馴染みの表情や仕草が、ひょっこりと顔をのぞかせます。主人公や脇役達の振る舞いによって共感を結ぶ、ストーリーテリングの絵画手法にご注目ください。〉



  • 「MIHO悲母観音と蓮華弥勒 二つの綴織」
     MIHO MUSEUM
     7/19-8/17
    〈前半部は悲母観音図にも描かれた楊柳観音と、芳崖による悲母観音図製作の推移を展望する二つの節で構成。後半部では法隆寺金堂壁画二号壁を介して綴れ織として現代に甦った蓮華弥勒像の心に迫ります。〉





  • 「庶民の祈り 御札・御守のさまざま」
     神奈川県立歴史博物館
     7/19-8/31
    〈当館所蔵の多様な御札・御守と、それらを保存しておくための札箱などを紹介します。また、江戸時代後期から長期間にわたって集積され続けてきた大量の御札・御守から、人々が神仏へ何を願ったのかをみていきます。〉



  • 「まじないの世界 儀式・呪文・霊的技術」
     山梨県立考古博物館
     7/19-8/31
    〈古代より人々は様々な形で祈りを捧げてきました。そして、遺跡からは昔の人々が願いや祈り、呪いを込めたと考えられる不思議な遺物が出土します。遺跡から出土した、人々が祈りを込めて祭祀に使ったと考えられる遺物や、私達にも馴染み深い身近な品などのさまざまなモノを通して、「まじないの世界」に託した、人々の「こころ」を探ります。〉



  • 知多市の寺院・神社に眠る美術工芸品」
     知多市歴史民俗博物館
     7/19-8/31
    知多市内の寺院・神社に伝えられている、普段はあまり見ることのできない美術工芸品を紹介します。愛知県指定文化財「涅槃像(法海寺)」や知多市指定文化財「懸仏(大興寺)」をはじめとした、絵画・仏像・考古資料などおよそ45点を紹介します。〉



  • 「松代の石仏 里山の祈りと信仰」
     十日町市博物館
     7/19-8/24
    〈博物館友の会いしぶみ研究グループが3年間をかけて行った松代地区石仏調査の成果に基づくものです。写真パネルが中心となりますが、一部については実物を展示します。〉





  • 「中国・四国地方荒神信仰 いざなぎ流・比婆荒神神楽」
     国立歴史民俗博物館
     7/23-1/12
    〈地域の生活・生業と関わる荒神信仰に注目して、民俗新展示の「おそれと祈り」の「比婆荒神神楽」コーナーを発展させて、中国地方の比婆荒神神楽と四国のいざなぎ流を中心とした歴史と伝承についての展示を行います。〉



  • 「能面と能装束 みる・しる・くらべる」
     三井記念美術館
     7/24-9/21
    〈日本の伝統芸能である能ですが、多くの日本人にとっては、一見難解なものと思われる傾向にあります。そこで、今回の展覧会では、当館所蔵の能面と能装束を、かたちや文様など多彩な角度から捉えることによって、日本の美意識が集約した能の世界をより分かりやすく紹介いたします。〉





  • 「涼風献上」
     根津美術館
     7/26-9/7
    〈美術作品の中には、「涼」を連想させる表現があります。絵画では、翻る衣やなびく樹木に画中に吹く風の強さや風向きを感じ、また瀧を眺める人物に自らを重ねることで、清涼な情景に心を遊ばせることもできます。工芸作品では、染付の青に代表される色彩による「涼」の演出が行われ、さらに形からも涼しさを想像させる、機知に富んだ作品が見られます。〉



  • 「人形の歴史 込められた想い」
     花巻市博物館
     7/26-9/28
    〈花巻人形を基点として、「日本の人形」の役割や時代による人との関わり、どんな想いが込められていたのか、時代ごとにわけ紹介します。〉



  • 「土偶」
     八王子市郷土資料館
     7/29-9/28
    〈郷土資料館で所蔵する、市内各地で出土した土偶や、井上コレクションの日本各地から収集された土偶から、代表的なものを紹介します。 〉



  • 良寛さまを知ろう」
     分水良寛史料館
     7/29-8/24
    〈夏休みを利用して、児童・生徒のみなさんから良寛さんをもっと知ってもらう企画展です。〉