仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

2015年3月の展覧会

2015年3月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


東京国立博物館コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」3/17〜5/17
 インド東部の大都市コルカタ(旧カルカッタ)には、1814年に創立したインド博物館があります。アジア最古の総合博物館であるばかりでなく、古代インド美術のコレクションは世界的にも有名です。このたび、同博物館の仏教美術の優品を紹介する展覧会を開催いたします。古代初期を代表するバールフット遺跡の出土品、仏像誕生の地であるガンダーラやマトゥラーの美術など、インド仏教美術のあけぼのから1000年を超える繁栄の様子をたどります。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1701

相田みつを美術館「写真展 ブッダのことばとインドの風景〜今を生き抜くために〜」3/10〜3/29
http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html#

根津美術館「救いとやすらぎのほとけ-菩薩」3/7〜4/6
 根津美術館仏教美術コレクションから、菩薩を表した飛鳥時代から江戸時代の彫刻・絵画、約40件の優品をご鑑賞ください。
http://www.nezu-muse.or.jp/

早稲田大学會津八一記念博物館「黄檗僧の書と明清美術」3/2〜4/18
 費隠通容、隠元隆琦や木庵性?など黄檗僧の書、中国明清時代に制作された絵画、そしてさまざまな陶芸作品をあわせて展示します。
http://www.waseda.jp/aizu/201503tomioka.html

国立歴史民俗博物館「大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-」3/10〜5/6
 この企画展示では、「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によって、どのような原理で振幅してきたのかを明らかにしていきます。
https://www.rekihaku.ac.jp/index.html

永青文庫「細川家起請文の世界」3/21〜6/28
 永青文庫には、家臣が当主や上役に提出した熊本藩細川家の起請文が約270通あります。本展覧会では、家老から中老、奉行、毒見役、茶人、庄屋、御用商人まで、様々な起請文に着目し、御家騒動を乗りこえて熊本藩政の基盤が築かれる過程を提示します。
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html

江戸東京博物館大関ヶ原展」3/28〜5/17
 合戦に参加した各大名家の武具・絵画や、当時交わされた生々しい肉声を伝える古文書等を展示することにより、その全体像を振り返ります。さらに、今回の特徴となる最新の手法を取り入れた立体感のある映像空間によって、関ヶ原合戦の実像に迫ります。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2014/03/index.html

めぐろ歴史資料館「いのる・まつる・ねがう 目黒の信仰と芸能」3/24〜6/14
 目黒の信仰や芸能に関わる様ざまな資料(古文書や民俗資料など)をもとに、江戸時代から現代までの人々が、神仏に対して何を「いのり」、「ねがい」、「まつった」のかを概観します。
http://www.city.meguro.tokyo.jp/event/moyooshi/kikakuten.html

日本民藝館「愛される民藝のかたち―館長 深澤直人がえらぶ」3/31〜6/21
 柳宗悦の蒐集品を眺めていると、人を拒絶しない愛くるしさが滲み出てきます。あえて言葉にすれば「かわいい」でしょうか。一見軽率な意味に聞こえますが、この言葉は美学の普遍を深く鋭く突いており、柳の説く「平和思想」や「愛」とも密接に関係しているように思えます。本展ではその蒐集品の中から、とくに「愛らしさ」を宿す150点余りの品々を厳選し紹介します。
http://www.mingeikan.or.jp/

神奈川県立金沢文庫津久井光明寺 知られざる夢窓疎石ゆかりの禅院-2つの宝積寺を訪ねて」2/19〜4/19
 光明寺(旧津久井町・現相模原市)は、夢窓疎石を開山とする臨済宗建長寺派の古刹で、 その前身であった宝積寺の中世文書や絵画を今に伝えています。一方、鎌倉円覚寺にほど近い山崎にも、もう一つの宝積寺がありました。 この二つの宝積寺は、室町時代にはどちらも廃寺となりますが、近年、夢窓派の東国の拠点であった円覚寺黄梅院の有力な末寺であったことが明らかにされました。本展では、建長寺派四大重鎮の一つとして繁栄した光明寺文化財を一堂に展示し、あわせて初公開の宝積寺旧本尊十一面観音菩薩立像など、鎌倉の禅宗寺院の至宝とともにご覧いただきます。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html

山梨県立博物館「微笑みに込められた祈り 円空・木喰展」3/28〜5/18
 新発見・初公開を含む、円空・木喰による木彫像およそ250点が、時空を超えて一堂に会します。二人が像に込めた思いと、個性的な造形の魅力をご覧ください。
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_15tokubetsu001.html

須坂クラシック美術館「お上人さまが愛した品々展」3/14〜5/31
 "お上人さま"と多くの人々に愛着と尊敬をこめて呼ばれる善光寺第121世 鷹司誓玉(たかつかさ せいぎょく)上人。大本願住職、善光寺上人として善光寺創建当初からその歴史を共にしてきた大本願の伝統を継承されています。善光寺御開帳に併せて、お上人さまが愛した鷹司家所縁の品々を須坂市が寄贈を受けた所蔵品から展示します。
http://www.culture-suzaka.or.jp/classic/exhibition.html

福井県立歴史博物館「文化財公開展 滝谷寺の宝物」3/8〜4/5
 坂井市三国町に位置する瀧谷寺は、国宝や重要文化財を有する文化財の寺として知られていますが、越前有数の真言密教を学ぶ学問寺としても知られていました。今回、前期「瀧谷寺の誇る名宝」と後期「越前の真言密教」に分け、瀧谷寺の魅力をご紹介いたします。
http://www.pref.fukui.jp/muse/Cul-Hist/kikaku/index.html#kikaku_08

三重県総合博物館「親鸞 高田本山専修寺の至宝」3/21〜5/10
 津市の真宗高田派専修寺では17年に1度、栃木県から一光三尊仏とよばれる仏像を招いて御開扉の行事を行います。この仏像は、浄土真宗の開祖・親鸞が関東の門弟らに伝えたとされます。そして専修寺には、親鸞にまつわる数々の宝物が伝わります。この企画展では、御開扉の行事にちなんで、これらを一挙に公開、阿弥陀信仰の世界を展観し、親鸞の思想を今に伝える枢要の寺としての専修寺を紹介します。
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/temporary_exhibitions/temporary_exhibitions_H26/shinran.htm

高野山霊宝館「初公開! 高野山の御神宝」3/21〜7/5
 高野山の壇上伽藍御社に、地主神として祀られる丹生・高野両明神。平成16年に行われた御社本殿保存修理の際、懸仏かけぼとけや刀剣など多数の奉納品が発見されました。高野山の開創に深く関わる両明神の御神宝を一挙初公開し、御社信仰の歴史に迫ります。
http://www.reihokan.or.jp/tenrankai/list_tokubetsu/2015_04.html

和歌山県立博物館「みほとけのすがた」3/14〜4/19
仏教への信仰のために描かれた絵画のことを仏画とよびます。仏画には多くの種類があり複雑ですが、美しく彩色して描かれた作品もあり、独特の魅力があります。この企画展では、博物館に収蔵される仏画を紹介して、作品に込められた人々の祈りのかたちに迫ります。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

京都国立博物館「天野山金剛寺の名宝」3/4〜3/29
 金剛寺は、平安時代後期、高野山で修行した阿観(あかん・1136〜1207)が再興して真言宗の寺院となり、鳥羽院の第三皇女八条院暲子(1137〜1211)の祈願所にもなっています。この展観では、平安時代初期の律令の施行細則を記した『延喜式』四巻(国宝)ほか、「日月山水図屏風」(重要文化財)をはじめとする絵画・典籍・甲冑類などの優品と、近年の調査によって見出された国文学・漢文学関係の重要な資料もあわせて展示いたします。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/theme/floor1_5/f1_5_korekara/kinko_20150304.html

京都国立博物館 名品ギャラリー
護法神/日本とアジアの彫刻」3/31〜6/28
室町時代の社寺縁起絵」「彼岸と浄土」「宋元の道釈人物画」3/17〜4/12

京都文化博物館「聖護院門跡の名宝-門跡と山伏の歴史-」3/21〜5/10
 「門跡と山伏の歴史」と題して、①寺門派門跡、②門主と家臣、③入峯、④修験の本山という四つの視角から、特に重要な古文書・古絵図や山伏の道具類を紹介します。整理事業が1977年に始まり2010年に完了した「聖護院文書」は、大半が寺外初公開です。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun.html#syougoin

龍谷ミュージアム「聖護院門跡の名宝-修験道と華麗なる障壁画-」3/21〜5/10
 900年の歴史を誇る聖護院は、江戸時代に一時仮皇居となった門跡寺院であると同時に、本山修験宗総本山で勇壮な山伏の寺という一面もあります。伝来の文化財も、修験道にかかわる仏教美術と、仮御所を彩った豪華絢爛たる金碧障壁画の二本立て。ふたつの異なった京都文化の華を感じ取って頂けるでしょう。
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html

奈良大学博物館「発掘された古代国家」3/16〜5/23
 奈良県の飛鳥・藤原京平城京とその周辺の生産遺跡、さらには西日本の拠点、大宰府をとりあげ、その出土品やパネルを通じて、古代国家の成立やその実像についてご紹介いたします。
http://www.nara-u.ac.jp/museum/exhibition/#CATEGORY_D

石水博物館「津観音大宝院の名宝-新指定文化財を中心に-」3/13〜5/17
 「津の観音さん」と親しまれ、古くより多くの信仰を集めてきた津観音大宝院は真言宗の古刹です。本展では同寺所蔵の貴重な密教美術をはじめ、地元津に関連が深い文化財の数々を公開します。
http://www.sekisui-museum.or.jp/

高槻市立しろあと歴史館「人とほとけのきずな-平安の名宝とさまざまな仏像たち-」3/14〜5/17
 地域で伝来した仏像・仏画を中心に、祭具・古文書などを展示し、高槻の信仰文化を紹介します。また、奈良・平安時代の仏像の祖形といえる本市最古級の重要文化財・菩薩坐像(慶瑞寺蔵)を特別公開します。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/shiroato/s_kikaku_tokubetu/1418605446756.html

白鶴美術館「仏教美術と中国陶磁-愉快な鑑賞への誘い-」3/3〜6/7
 仏画、経巻、仏教工芸作品や中国陶磁を前にした時、私たちはどこに注目し、また、何を拠りどころに鑑賞すれば良いのでしょうか。仏教美術が有する奥深い宗教世界に皆様を誘い得るような展示を工夫致しますと共に、独りよがりかもしれませんけれども、それらを少しでも身近なものとして楽しく鑑賞して戴く術をご紹介し、また、中国陶磁の愉快な鑑賞方法をいろいろとご提案して参りたく存じます。
http://www.hakutsuru-museum.org/2015spring/index.shtml

下関市立考古博物館「下関の文化財Ⅰ―仏教絵画と古文書の世界―」3/26〜4/19
 現在下関市には、国・県・市あわせて225件の指定文化財があります。今回はその中から、仏教絵画と古文書・古記録を紹介します。特に仏教絵画は、重要文化財および県指定文化財、市指定文化財が初めて一堂に会するもので、保存修理を終えたばかりの神上寺の曼荼羅二幅からは、わが国の文化財修復の技術力を窺い知ることが出来ます。
 http://www.koukohaku.shimonoseki.yamaguchi.jp/tenrankai.htm