仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 朝日リニューアル

朝日新聞が4月1日に紙面をリニューアルしました。いろいろあった同紙、さて意気込みやいかにと注目しているものの、1週間ながめた感想としては、あんま変わんないなあ、という感じ。
私にとっては、べつに報道姿勢が左とか右とか上流とか下流とかはどうでもよく、興味あるのはあくまで「見せかた」についてですので、その点から申しますと……。
第1面の題字下にインデックスを設けて〈ひと目で「今日」がわかる〉ようにしたそうです。これ慣れるまでなかなか目が向きませんね。もともと広告だろうがなんだろうが全ページめくらなきゃ気が済まない私にとっては、目次はほとんど意味なし。かといってふだん新聞を読まない人がこのインデックスだけで事足りるかというとこれまた疑問なほど凡庸です。
むしろこのインデックス欄(縦に貫く約9センチ幅)を設置したことで、紙面の面積が狭くなったのはもったいない。とくに横長の見出しを置きづらくなって、この1週間迫力のないレイアウトばかりでした。いちおうこのインデックス帯があるということで、記事部分のハラキリはおとがめなしみたいですね。ハコ組みをおとなしく並べたこの第1面は中面より見劣りします。
ウェブのニュースサイトは各記事を均質化してしまうのが長所でもあり短所でもあると思うのですが、紙面上ではぜひとも独自の価値判断でアッと驚くようなメリハリを披露してほしいものです。
それと、これは言っていいものか……。なぜ題字ロゴを替えなかったのでしょうかね。まあ伝統的な経緯がいろいろあるのでしょうが。でも、せっかく華やかにしようとしている紙面にあって、墨一色のこの題字だけがくすんで見えます。
あと、3月末で連載「折々のうた」が終了し、その後釜が創設されなかったのは残念です。これもまたインデックスに殉じたのだとすると、ますますやりきれないね。
本日4/9付(東京本社発行)1面トップ記事は都知事選の結果で、《低姿勢 逆風かわす》《争点見えず》という見出しがついています。これってそのまま、このたびのリニューアルに当てはまるんじゃないでしょうか。もう一つの見出し《はや強気?》とまでは言いませんけど。