手当り次第に仏教書の情報を集めていますと時おり、拾い上げてからシマッタこりゃ違ったという本があります。それらを律儀にメモしておいて、まとめて放出するのがこのシリーズ《タイトルに惑わされるな!これは仏教書じゃない》です。今回で第15弾。なお前回は当ブログの2006-08-02付でした。
けっして内容を非難するといった意図はさらさらありません。本来の仏教書と間違えないため目印代わりに書き込んでおくだけです。
- 雛たちの寺 隠密廻り朝寝坊起内
木村友馨=著 廣済堂出版 650円 07.6月刊
〈両国で浪人たちが忍びの網代駕籠を襲撃した。たまたま現場に居合わせた売れない読み本作家、朝寝坊起内とその大家で南町奉行所臨時廻り同心、鳥居平次郎の活躍で駕籠の主は無事だった。ところが〉
- 寺を訪ねてラーメンに出逢った
藤本仁=著 渓水社 1500円 07.4月刊
〈コンクリート・ジャングルの一隅で、ふと出逢った、やや古風な人情。金でしかつながりがなくなってしまった現代砂漠の痛烈な戯画を描く小品・短編集。〉
- 鎌倉十二神将の誘拐
斎藤栄=著 光文社文庫 580円 07.2月刊
〈鎌倉の花火大会の夜、二階堂日美子の旧友が落としたテレホンカードから、京都全裸殺人の被害者の指紋が検出された。謎のテレホンカードの周辺で、京都では一億円の銀行強盗、鎌倉では仏像盗難事件が発生する。〉
- 花嫁新仏 菅原幻斎怪異事件控
喜安幸夫=著 徳間文庫 620円 07.1月刊
〈三年前の婚礼の夜、霊に憑かれた上落合村の治郎左を救った菅原幻斎。その折気丈に振る舞っていた嫁の伊与が亡くなったという。さらに四十九日が済んで間もないというのに後妻を迎えるらしい……。〉
- ふしだら曼陀羅
睦月影郎=著 祥伝社文庫 580円 06.10月刊
〈「生身の女の方が、ずっと良いんだよ」春画の摺物屋で働く藤介は、未亡人となった美貌の女将、深雪にいきなり迫られ、頭のなかが空っぽになった。〉