朝日新聞1/19付夕刊社会面の端にひっそりとある17行のベタ記事。ウェブ上に見あたらないので、手で入力します。
信心「ない」70% 霊魂「ある」46% 文科省意識調査
信仰や信心を70.6%の人が「もっていない、信じていない、関心がない」としながら、魂や霊魂の存在を「ある」と考えている人が46.2%を占めることなどが、文部科学省・科学技術政策研究所による意識調査でわかった。
調査は07年1月30日から2月2日にインターネット調査の「gooリサーチ」に登録した18〜69歳の男女9894人にメールを発信、2868人から有効回答を得た。
これが全文です。大事な数値だと思うんですけれど、記事の文章がなんともまずい。46.2%は有効回答のうちのパーセンテージなのか、それとも「信仰をもっていないのに霊魂があると考える人」なのでしょうか。
と思って、科学技術政策研究所(NISTEP)の公式サイトを開きますと、同調査の報告として全170ページのPDFファイルがありました。正式名称は「インターネットを利用した科学技術に関する意識調査の試み」(DISCUSSION PAPER No.45 )。
これを見ると……なんだ、項目が全然違うじゃないですか。
あらためて関連事項をいくつか引き写しますと、
【問16】星占いを見ることが、
- 「毎日」6.4%
- 「よく」15.3%
- 「たまに」37.6%
- 「ほとんどない」24.1%
- 「まったくない」16.3%
【問17】星占いは、
- 「ある程度科学的である」15.9%
- 「まったく科学的ではない」63.2%
【問18】魂や霊魂がこの世に、
- 「ある」46.2%
- 「ない」21.4%
- 「わからない」32.4%
(中略)
【問28-1】何か信仰とか信心とかを、
- 「もっている、信じている」15.1%
- 「もっていない、信じていない、関心がない」70.6%
【問28-2】「宗教的な心」というものは、
- 「大切」52.3%
- 「大切でない」13.7%