東日本大震災で被害を受けた文化財に関する報道の内容をメモします。あくまで記事が公表された時点での状況です。一部重複あり。
「文化財被害 国宝含む295件」(NHKニュース3/21付Web)
- 文化庁によると、東北関東大震災で被害を受けた文化財は、あわせて295件
- 被害が確認された国宝は4件。松島町の「瑞巌寺」でしっくいの壁の一部が崩落したり亀裂が入ったりした。仙台市の「大崎八幡宮」、いわき市の「阿弥陀堂」、山梨市の清白寺仏殿でも壁や彫刻が壊れるなどの被害
- 特別名勝や重要文化財のうち、「松島」が津波で甚大な被害、茨城県の「旧弘道館」、東京都の「旧浜離宮庭園」「江戸城跡」で石垣が崩落するなど。日光市の「東照宮」で石塔が倒れている
「あぁ松島、六角堂消失 被災文化財300件」(産経新聞3/26付Web)
- 東日本大震災で被害を受けた国宝や名勝、史跡などの文化財は、3月22日までの文化庁の調べによると19都道県で約300件
- 北茨城市の「茨城大学五浦美術文化研究所六角堂」(国登録有形文化財)が津波の直撃を受け、土台だけを残し消失
- 宮城県の松島(国特別名勝)や、八戸市の種差海岸(国名勝)は、津波による地形の変化や土砂・流木の堆積で大きな被害
- 松島町の瑞巌寺(国宝)の庫裏と廊下の壁が脱落
- 仙台市の大崎八幡宮(国宝)は板壁や漆塗装、彫刻が破損
- 仙台市の仙台城跡(国史跡)では数カ所で石垣が崩落
- 鹿嶋市の鹿島神宮本殿(重要文化財)は、屋根の千木が落下しかかり、表参道にある石造大鳥居が根元から折れて倒壊
- 水戸市の藩校「旧弘道館」(重文・特別史跡)で、鐘楼が全壊
- 平泉町の中尊寺金色堂(国宝)は被害を免れた。本堂の壁にひびが入るなど小さな影響はあった