仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

2015年12月の講演

東京近辺で12月に開かれる講演・講座をメモします。開催日順。詳細は各主催者または会場にお尋ねください。(12/2更新)


  • 第22回愛宕薬師フォーラム
     日時:12/2 14:00
     会場:別院真福寺地下講堂
     講師:諸橋精光
     演題:絵本・紙芝居で伝える仏の教え
     主催:智山教化センター


  • 成道会の集い
     日時:12/3 13:00
     会場:有楽町朝日ホール
     講師:堀澤祖門「枠を破る」
        舞の海秀平「可能性への挑戦」
     主催:東京都仏教連合会(詳細


  • 第25回佛教文化学会シンポジウム
     日時:12/5 13:10
     会場:大正大学3号館2階
     講師:弓山達也・鵜飼秀徳・名和清隆・長江曜子
     演題:地域社会と仏教 仏教文化の再発掘・創生
     主催:佛教文化学会 詳細




  • 東大寺東京講座
     日時:12/5 14:00
     会場:青松寺観音聖堂
     講師:平岡昇修
     演題:サンスクリット原典と共に読む般若心経(4)
     主催:東大寺


  • 摩天楼法話会
     日時:12/7 14:00
     会場:常円寺
     講師:大谷徹奘
     演題:幸せを邪魔する心の働き
     主催:日蓮宗東京西部社教会事務所(詳細



  • 南無の会辻説法
     日時:12/9 19:00
     会場:常円寺
     講師:市川智康
     演題:世の中のもの、みな法華経を説いている
     主催:南無の会



  • いのちを見つめる集い
     日時:12/10 13:30
     会場:江東区・正覚院
     講師:久郷ポンナレット
     演題:ガンディーのように、私はなりたい
     主催:仏教情報センター


  • 在家仏教講演会
     日時:12/12 10:00
     会場:大手町ビル
     講師:木村清孝
     演題:悟りと浄土 華厳思想とさとりの世界
     主催:在家仏教協会




  • 仏教カルチャー・セミナー
     日時:12/19 13:30
     会場:中野サンプラザ研修室
     講師:藤田一照
     演題:身心を調える道
     主催:日本仏教鑽仰会(03-3967-3288)



  • 第576回日曜講演会
     日時:12/20 10:00
     会場:武蔵野大学グリーンホール
     講師:淺田正博
     演題:どうして人を殺してはいけないかと問われれば
     主催:武蔵野大学



  • 第721回仏教文化講座
     日時:12/21 14:00
     会場:新宿明治安田生命ホール
     講師:山本浩「スポーツ界を取り巻く現代の法則」
        稲垣泰一「西国・四国霊場巡り事始」
     主催:浅草寺


  • 仏教聖典を生活に活かす会
     日時:12/24 13:30
     会場:仏教伝道センタービル7F
     講師:一島正真
     主催:仏教伝道協会


2015年11月の展覧会

2015年11月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


一関市博物館「修験の世界」11/21〜1/11
 栗駒山(須川岳)と里宮(駒形根神社)と修験のかかわりについて紹介。
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/news/article.php?p=130

國學院大學博物館「神仏・異類・人-奈良絵本・絵巻にみる怪異-」11/21〜2/7
 現実にはありえない不思議なこと〔怪異〕を描いた奈良絵本・絵巻を通して、物語のおもしろさや魅力を紹介します
http://www.kokugakuin.ac.jp/oard/museum_h27_kaii.html

東京国立博物館「一遍と歩く 一遍聖絵にみる聖地と信仰」11/3〜12/13
 当館所蔵の国宝「一遍聖絵」巻第7と江戸時代に狩野派の絵師によって写された模本を手がかりに、一遍が訪れた聖地やその背景にある信仰に関連する絵画、彫刻、考古遺物を紹介します。一遍とともに諸国の社寺を巡るような気持ちでご覧いただけますと幸いです。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1255

根津美術館「物語をえがく-王朝文学からお伽草子まで-」11/14〜12/23
 伊勢や源氏の王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、そして酒呑童子をはじめとするお伽草子まで、さまざまな物語を描いた多彩な形式の絵画作品を集めます。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html

三井記念美術館「三井家伝世の至宝」11/14〜1/23
 館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・博物館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに鑑賞していただきます。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index2.html

千葉県立美術館「香取神宮-神々を彩る美-」11/17〜1/17
 時代を超えて受け継がれてきた国宝や重要文化財,県指定文化財のほか,これまで紹介されることの少なかった近代美術の数々を一堂に展示し,香取神宮の神に奉げた美を4部構成でご紹介します
https://www.chiba-muse.or.jp/ART/katori_jingu/img/information.pdf

神奈川県立金沢文庫「国宝 一遍聖絵」11/19〜12/13
 第3会場となる県立金沢文庫では、高野山、熊野、四天王寺石清水八幡宮当麻寺の場面を描く巻二、三、八、九を展示します。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenjiyokoku.html

神奈川県立歴史博物館「国宝 一遍聖絵」11/21〜12/13
 第2会場として四、五、六、十巻を展示。
http://ch.kanagawa-museum.jp/tenji/toku/next-hijirie.html

フェルケール博物館(清水港湾博物館)「遠江の古刹 可睡斎と富永コレクション」11/7〜1/3
 曹洞宗萬松山可睡斎は東海随一の禅修行大道場です。徳川家の信仰も厚く、将軍家からの拝領品も伝わっています。可睡斎住職には能筆家が多くいました。因孝越渓・西有穆山・秋野孝道ら可睡斎住職の書画も紹介します。
http://www.suzuyo.co.jp/suzuyo/verkehr/exhibition/index.html#151107

サンリツ服部美術館「和歌と物語の美のかたち」11/21〜1/31
 美術品を通じて伝えられた文芸の世界をご紹介いたします。「伊勢物語」「源氏物語」といった古典文学を、屏風や絵巻に描き、楽しみました。「三十六歌仙絵巻断簡」「弘法大師伝絵巻」「東北院職人歌合絵巻」ほか。
http://www.sunritz-hattori-museum.or.jp/schedule/next.html

大和文華館「花と鳥の楽園-花鳥を表した絵画と工芸-」11/20〜12/25
 花鳥画の範囲は広く、花、鳥のほか、樹木や草、虫、魚、小型の獣の組合せや単独のものも含みます。墨と彩色、写実と写意など、様々な技法・様式と関わりながら、時代や地域の好みを反映した花鳥画が描かれてきました。日本の花鳥画は、主に中国の影響を多く受けながらも、特色をもって展開します。時代や国、ジャンルを超えて豊かに展開した花鳥の美麗な世界をご覧いただきます。
http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/hanatotorino_rakuen.html

和歌山県立博物館「仮面は語る」11/10〜12/6
 世界各地で太古より使用され続けてきた仮面。プリミティブ(原初的)な祭礼から洗練された仮面劇まで、その多くのシーンで、信仰を背景にした聖俗の接点として仮面が機能しています。仮面の多様な造形からその魅力を伝えるとともに、仮面に映し出されたきのくに―和歌山の歴史を紹介します。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/kamen_kataru/frameset.htm

八幡市立松花堂美術館「ようこそ、神と仏の男山へ-石清水八幡宮太子堂の遺宝-」11/7〜12/13
 江戸時代の頃まで、石清水八幡宮を峰に頂く男山の中腹には「南無仏太子像」(聖徳太子二歳の像)を祀る太子堂がありました。明治の神仏判然令のもと、山中の仏教施設は取り払われましたが、「南無仏太子像」は大津の地に移され、奇跡的に現在まで守り伝えられてきました。「南無仏太子像」(お太子さん)と男山ゆかりの遺宝をご紹介する展覧会です。
http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev184

帝塚山大学附属博物館「東アジアのセン-その連続の美-」11/14〜12/19
 本学が所蔵する瓦コレクションのなかから東アジア各地の様々な?をとりあげ、その歴史と美しさを皆様にご紹介したいと思います
http://www.tezukayama-u.ac.jp/museum/special/2015/10/21/25.html

2015年11月の講演

東京近辺で11月に開かれる講演・講座をメモします。開催日順。詳細は各主催者または会場にお尋ねください。(11/1更新)


  • 摩天楼法話会
     日時:11/2 14:00
     会場:常円寺
     講師:藤田一照
     演題:仏教を学ぶ人生の方向づけ
     主催:日蓮宗東京西部社教会事務所(詳細








  • 第53回 禅をきく講演会
     日時:11/11 17:30
     会場:有楽町よみうりホール
     講師:木村太邦「嫌う底の法なし」
        野門光輪子「心豊かに暮らす高齢者のひとり住まい」
     主催:臨済



  • いのちを見つめる集い
     日時:11/12 13:30
     会場:江東区・正覚院
     講師:金岡秀郎
     演題:仏教における供養の意味
     主催:仏教情報センター



  • 在家仏教講演会
     日時:11/14 10:00
     会場:大手町ビル
     講師:阿満利麿
     演題:悟りと浄土 念仏と「真心」
     主催:在家仏教協会


  • 東大寺東京講座
     日時:11/14 14:00
     会場:青松寺観音聖堂
     講師:平岡昇修
     演題:サンスクリット原典と共に読む般若心経(3)
     主催:東大寺


  • 第575回日曜講演会
     日時:11/15 10:00
     会場:武蔵野大学グリーンホール
     講師:河智義邦
     演題:真宗の救いと大乗仏道 親鸞宗教的原体験の深まり
     主催:武蔵野大学


  • 川崎大師公開講演会
     日時:11/15 14:00
     会場:川崎大師教学研究所講堂
     講師:山陰加春夫
     演題:高野山開創1200年 その歴史と文化
     主催:川崎大師教学研究所



  • 興福寺文化講座
     日時:11/19 17:30
     会場:文化学園A館ホール
     講師:國樹彰「古建築の復元(中金堂の復元工事によせて)」
        多川俊映「奈良・祈り・心」
     主催:興福寺


  • 国際仏教興隆協会文化講座
     日時:11/19 18:00
     会場:JICA地球ひろば
     講師:小島裕子
     演題:日本文化の中に構築された「インド」 大仏を開眼したインド僧ボーディ・セーナの話から
     主催:国際仏教興隆協会



  • 仏教カルチャー・セミナー
     日時:11/21 13:30
     会場:中野サンプラザ研修室
     講師:藤田一照
     演題:(未発表)
     主催:日本仏教鑽仰会(03-3967-3288)


  • 仏教聖典を生活に活かす会
     日時:11/26 13:30
     会場:仏教伝道センタービル7F
     講師:ケネス田中
     主催:仏教伝道協会


  • 在家仏教講演会
     日時:11/28 10:00
     会場:大手町ビル
     講師:藤本淨彦
     演題:悟りと浄土 智慧と慈悲:法然
     主催:在家仏教協会


「慈光寺」展

埼玉県立歴史と民俗の博物館で、特別展「慈光寺―国宝 法華経一品経を守り伝える古刹」を見ました。奈良時代の創建とされる埼玉県ときがわ町天台宗慈光寺の寺宝をずらりと揃えた展覧会。坂東札所第9番として知られる観音堂の本尊千手観音立像は秘仏のため写真パネルで紹介し、御前立ち像を展示。

展示の中心はこのたび修理が終了した「法華経一品経」です。これは驚きの美品。鎌倉時代と推定されるものの、詳細は不明の装飾経。各巻の意匠がまったく異なり、展示の右肩に「書写次第(書き手の名)/見返し/界線/本文」などが手短に提示されているのが親切です。見返し絵は花や僧侶、葦手などが目を引きます。料紙は天地の挿絵はもちろん、本文の背景を三分割したり、箔を撒いたりと小粋なセンスにうなります。中でも驚いたのは経文の行を区切る界線の工夫。棒線を引くにも書くのと截金を置くのとがあり、さらに境界線が1本、2重、3重のまであります。3本も入れて野暮ったくならない処理が見事。

修理直後なのに文字がほとんど読めないものもあります。これについて図録には次のような解説があります。「界線や経文部に真鍮泥が使われ…製作当時には珍しいもので、いわば最先端の顔料として使われた可能性がある…真鍮は銅と亜鉛の合金で比較的加工が容易とされるが、時間の経過とともに酸化・腐食しやすく、紙を傷め、剥落する…経の装飾のために使われた材料そのものが経を傷めることになったとすれば、残念なことである」。

33巻のうち6巻は当初の経が欠けて江戸時代の後補。簡素な作りが目立ちますが、中には金箔を散らしたものもあります。これも含めて国宝指定。

同展は一品経の全巻公開が売りとなっていますが、展示期間の関係からか前後半で半分ずつの出陳となっているのは残念。またスペースの都合もあって各巻が会場内にばらけており、国宝に包まれる感覚に浸れないのははがゆくもあります。それでも未展示の経巻はパネルで見せて、会場外には修理の様子を伝えるコーナーを設けるなど工夫が随所にあり、一品経にフォーカスした演出は十分に満足のゆくものでした。関東にこれだけのものがあることを地元は誇りにして、もっとアピールしていいと思います。

「一休」展

五島美術館で、特別展「一休 とんち小僧の正体」を見ました。担当学芸員の名児耶明先生が講演する時間に合わせて訪館。展示を見る前に特別展の意図を聞けたのは有意義でした。

お話は図録の論考「一休の墨跡」と重なる内容ですので、ここから引用する形でまとめると、
・一休の墨跡の現存品は桁外れに多い。ある調査で378点。次に多い夢窓疎石でも162点。
・茶会の掛物の記録を調べると、江戸時代に入って一休の墨跡が使われることが増える。それも一行書。
・江月宗玩による鑑定コメントは八割方が、怪しいとか偽物など。
・書かれた年齢を整理すると、勢いあふれる字は60代で、晩年の80代は和らいで落ち着いている。誰もが一休らしいと感じて人気があるのは60代の書風。

つまり、一休の人気上昇に乗じて60代の書きぶりを真似た一行書の贋作が量産されていったということ。だからそのたぐいは今回の展示から一切外したというのです。ただし真珠庵の「諸悪莫作/衆善奉行」は4字ずつ対の2幅の対聯だから例外、「初祖菩提達磨大師」は祖師号なので一行書とは別物という判断だそうです。

展示の冒頭は、掛け軸の一休宗純像がずらり。現存22点のうち19点を集めた(展示替えあり)というのですから恐れ入ります。ここで注目すべきは肖像画ではなく、その上に記された自賛です。ゆかりの寺に伝わる頂相に記された文章ですから、自筆を疑う余地はありません。これらを年代で追うと上述の60代と80代の特徴が明白です。

続いて圧巻は、号を与えた証書5点。大きく道号や軒号の2字が書かれ、その下に説明書きの小文字、末尾には日付と署名。大小の字の書き分けが見てとれると共に、内容も雀の死を哀れむとか、童女に与えたものなど奮っています。

梅画賛も贋作が多いジャンルだといいます。展示品の梅画は文面と筆跡の同じものが上記の2字書の中にあり、同じ日に書いた可能性もあるとか。ちなみに虚堂智愚を描いた絵が梅花像と呼ばれ、その虚堂の肖像に一休が自分は虚堂七世だと記している頂相も展示中。

同じ文言の遺偈が2点あり、片方だけ重文。ほかに著書や本人使用と伝えられる沓・笠・袈裟など。

この展覧会のテーマは2つ。まず上に挙げた一休の書についての考察。そしてもうひとつは、とんち話を虚像として検証すること。たまたま部屋の大きさでそうなったのかもしれませんが、没後のとんち話は第2会場にまとめて厳格に区分しています。説話集や講談本から近年の絵本まで、よくも集めたと思える資料の数々。ちなみにとんち話の主人公が小僧として描かれるのは意外に新しく、明治中頃以降とのこと。

虚像をただの作り話と切り捨てるのではなく、これもまた一休の大事な要素として扱われているのに好感が持てます。風狂で反骨精神の旺盛な実像の中にすでに、日頃から尾鰭がつきそうなふるまいがあったのかもと想像せずにはいられません。

「安宅」「鉄輪」

国立能楽堂お能「安宅」と「鉄輪」を見ました。

「安宅」は初見。言わずと知れた「勧進帳」の元版。作り山伏の逃避行、義経は剛力(強力)に身をやつし、弁慶が偽の勧進帳を読んで関所を突破する。総勢12人で威圧、弁慶が義経を金剛杖で打擲するしぐさが直接的で驚く。歌舞伎のような苦悩はなし。
「それ山伏といつぱ、役の優婆塞の行儀を受け、其の身は不動明王の尊容を象どり、兜巾といつぱ五智の宝冠たり。十二因縁の襞をすゑて戴き、九会曼荼羅の柿の篠懸(すずかけ)。胎蔵黒色の脚絆(はばき)をはき、さて又八つ目の草鞋(わらんづ)は八葉の蓮華を踏まへたり。出で入る息には阿吽の二字を唱え、即身即仏の山伏を、ここにて討ち止め給はん事、明王の照覧測り難う。熊野(ゆや)権現の御罰を当たらん事、立所に於いて疑ひ有るべからず」
結びに「虎の尾を踏み毒蛇の口を遁れたる心ちして、陸奥の国へぞ下りける」とあり、黒澤明の「虎の尾を踏む男達」の由来はここかと知りました。
渡辺保『能ナビ』によると、ポイントの一つは直面(ひためん)であること。「能は感情を全て抽象化するから」。もう一つは義経を子方が演じること。「表現しにくいものを空洞に……白紙の記号。あとは観客のイメージにまかせる」。
それにしても、この話はこの舞台で見る必要があるのでしょうか。お能に求めているものはこういうものではないという気がします。解説『マンガ能百番』の解説(増田正造)には、「出藍の誉れということわざがある。…能から出た歌舞伎の中でこれに当たるのはおそらく『安宅』を移した『勧進帳』だけだろう」とあり、納得。

つづいて「鉄輪」。これは3回目(前回は2014-04-11)。舞台前の解説で、浮気をされると男は相手の女を恨み、女は恋敵の女を恨むというお話がありました。たしかに、鬼となった女が打ちすえるのは、男女の形代のうちの後妻の髪。さらに怖いのは、「時節を待つべしや。まづ此度は帰るべしと、云ふ声ばかりは定かに聞え…目に見えぬ鬼とぞなりにける」、まだ気が済んでおらず、また来るというのだから、たまったものではありません。

2015年10月の展覧会

2015年10月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


仙台市博物館宇和島伊達家の名宝―政宗長男・秀宗からはじまる西国の伊達―」10/9〜11/23
 宇和島藩と仙台藩の歴史的なつながりを軸に、宇和島伊達家に伝来した名宝の数々を紹介します。江戸時代の宇和島藩の姿や、華やかな大名文化に触れることのできる貴重な機会です。
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/tenrankai/next.html

福島県文化財センター白河館まほろん「ふくしま復興展Ⅱ よみがえる文化財」10/17〜12/6
 東日本大震災等で被災した福島県内の文化財の救出活動と、その再生に向けた取り組みを紹介する企画展です。今回は、南相馬市須賀川市をはじめ、県内各地で被災した文化財等を展示し、東日本大震災以降に行われてきた文化財救出活動や、民俗芸能等の無形民俗文化財の保護活動等についても紹介します。
http://www.mahoron.fks.ed.jp/bosyu/2015_fukkou2_tenji.htm

福島県立博物館相馬中村藩の人びと」10/10〜11/29
http://www.general-museum.fks.ed.jp/01_exhibit/exhibit_top/exhibit_top.html

静嘉堂文庫美術館「金銀の系譜 宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」10/31〜12/23
 国宝 俵屋宗達源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が、このたび長い修理を終え静嘉堂に戻ってきました。今回、それぞれの代表作として名高いこの2点の新たな装いを修理後初披露するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示いたします。
http://www.seikado.or.jp/exhibition/next.html

増上寺宝物展示室「狩野一信の五百羅漢図展」10/7〜3/13
 開館第2弾企画として、幕末の絵師・狩野一信(1816〜63)による増上寺所蔵の仏画「狩野一信の五百羅漢図展」を開催いたします。一信は様々な過去の作例を踏襲しながら、2幅に10人ずつ、計500人もの羅漢を描く空前絶後の100幅を構想。その信仰心と自らの画業の集大成として恐るべき技量を駆使し、一心に制作を続けましたが、完成まであとわずかというところで没してしまいました。残り4幅は妻・妙安、弟子・一純らが補作して完成させ、文久3年(1863)増上寺に奉納されました。
http://www.zojoji.or.jp/treasure/500rakanz.html

東京国立博物館始皇帝と大兵馬俑」10/27〜2/21
 今から約2200年前に「最初の皇帝」を名乗り、中国大陸に統一王朝を打ち立てた秦の始皇帝。その陵墓のほど近くに埋められた「兵馬俑」は、20世紀の考古学における最大の発見のひとつと謳われ、出土以来、新しい知見と驚きをもたらし続けています。本展では、バリエーション豊かな兵馬俑始皇帝にまつわる貴重な文物を一堂に紹介し、始皇帝が空前の規模で築き上げた「永遠の世界」の実像に迫ります。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1732

早稲田大学會津八一記念博物館「日吉館をめぐる文化人 ─會津八一と奈良─」10/17〜11/28
 日吉館は、奈良を愛する文学・絵画・彫刻・歴史・建築・美術史などの研究者が奈良を訪れるたびに定宿として利用していた風格のある旅館でした。早稲田大学會津八一記念博物館は、2010年と2014年に日吉館関係資料の寄贈を受けました。寄贈品は、會津八一の書作品や宿帳など、すべてが芸術的かつ文化史的価値の高いものです。
http://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/

埼玉県立歴史と民俗の博物館「慈光寺-国宝 法華経一品経を守り伝える古刹-」10/10〜11/23
 この特別展では、天台宗の古刹である慈光寺をめぐる歴史と信仰を紹介します。慈光寺に伝来した国宝 法華経一品経は、平成20年度から修理が進められてきました。その終了を記念し、全巻を初めて公開します。修理の過程で新たに明らかになったことも合わせて紹介し、文化財保護への理解を深めていただく機会とします。
http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/?page_id=421

神奈川県立神奈川近代文学館「生誕140年 柳田國男展」10/3〜11/23
 柳田民俗学の出発点ともなった原体験から、日本人の源流を考究した最晩年の著「海上の道」へと至る87年の生涯を概観するとともに、幅広い読書経験、深い学識に支えられた著作の魅力を探り、その現代性を見つめ直します。
http://www.kanabun.or.jp/exhibition/3183/

神奈川県立金沢文庫「仏教説話の世界」10/2〜11/15
 仏の教えや経典の内容などについて説法するための台本「説草」には、説話的な内容を持つものが散見されます。 これは、僧が法会で難しい教えをわかりやすく説明するため、世俗的な話なども引き合いに出していたからで、 こうした説草は中世文学がどのように生成し、享受されていたかを物語る資料としても注目されるのです。 本展では、称名寺に伝わった説草を中心に、初公開の説話文学資料を含めて、中世の仏教説話の世界を紹介します。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

遊行寺宝物館「国宝 一遍聖絵」10/10〜12/14
 第一、七、十一、十二巻を展示
http://www.jishu.or.jp/na/exhibition-ippenhijirie

入間市博物館「板碑で読み解く武士と寺院-私の身近にある中世-」10/31〜12/13
 中世(鎌倉時代から戦国時代)に埼玉県内で盛んに造立された板碑をもとに、入間地域の武蔵武士や寺院の歴史を解き明かします。
http://www.alit.city.iruma.saitama.jp/

五島美術館「一休-とんち小僧の正体-」10/24〜12/6
 破戒の禅僧一休宗純(1394〜1481)。社会への鋭い風刺に満ちたその奔放な書画や詩が人々を魅了する一方、「とんち小僧」という虚像はどのように生まれてきたのか。肖像画・墨蹟・著作・所用の品を中心に、近世の絵入本・浮世絵等、変貌を遂げつつ現代にまで続く一休伝説にも光をあて、その全貌を捉えようとする展覧会。
http://www.gotoh-museum.or.jp/

センチュリーミュージアム「中世の墨跡と古筆」10/5〜12/19
 書に表現される風雅の境地
http://www.ccf.or.jp/jp/10about_museum/

鎌倉国宝館「鎌倉震災史-歴史地震と大正関東地震-」10/24〜12/6
 震災以降活発化している地震に関する研究成果をふまえながら、中世から近世に至る時期の鎌倉における歴史地震を概観するとともに、大正関東地震の被害状況やその後の文化財復興の歩みについて検証していきます
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/27-10jishin.html

島田市博物館「祈りの細道-島田の仏教美術-」10/31〜1/17
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutsukan/hakubutu_top.html

諏訪市博物館「諏訪の工匠・立川一門-社寺建築と山車彫刻-」10/10〜1/11
 諏訪大社上社本宮をはじめ、県内外の各地に優れた建築彫刻作品を残した、全国的にも名高い工匠・立川一門について、立川家に残されてきた 資料の数々から紹介します。
さらに、立川彫刻の代表作の一つである愛知県半田市の山車を特別公開します。
http://www.city.suwa.lg.jp/scm/index.htm

長野市立博物館「救い出された地域の記憶-神城断層地震から一年-」10/24〜12/6
 神城断層地震から一年が経過しようとしている今、 レスキュー活動によって救出・記録された文化財から、被災地の生活と文化を見直し、 災害によって何が起こるかを考えます。
http://www.city.nagano.nagano.jp/museum/tokubetsu/index.html

平山郁夫シルクロード美術館「平山郁夫コレクション ガンダーラ-美しき仏たち展」10/30〜1/11
 当館所蔵の、世界に名だたる「平山ガンダーラ・コレクション」の中から仏像と仏伝浮彫を中心に、仏教美術に多大な影響を及ぼしたガンダーラの仏たちの姿を展観します。
http://www.silkroad-museum.jp/exhibitions/index.html#2015_02

ふじさんミュージアム(富士吉田市歴史民俗博物館)「富士講のヒミツ」10/17〜12/20
 ふじさんミュージアムのリニューアルを記念して、(自称)世界一を誇る豊富な富士山信仰のお宝(資料)をお見せしちゃいます!!
http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=5753&preview=1

山梨県立博物館「富士山-信仰と芸術-」10/24〜11/30
 本展では、多様な富士山と文化の関わりのなかでも、特に富士信仰を中心として、信仰を起点として生み出された芸術品の数々についてもご覧いただきます。信仰という視点から見ることにより、今までよく知られた作品にも様々な意味が込められていることがおわかりいただけるでしょう。
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_15tokubetsu003.html

飯田市美術博物館「信州の祈りと美-善光寺から白隠、春草まで-」10/10〜11/8
 折しも平成27年は善光寺御開帳の年。本展では、これにあわせてまずは全国に広く発信されたこの善光寺信仰が生み出した祈りの美に触れるところから紹介を始めます。続いて近世に眼を転じ、伊那谷の民衆を教化した臨済宗中興の祖・白隠慧鶴の禅画墨跡と、各地で確認される在地仏師勇躍の一例として仏師井出家が制作した仏像を取り上げます。さらに、それぞれの時代の特質がいっそう際立つよう明治以降の作家まで目配りし、近代化のうねりの中にあってそれぞれに仏教の世界観を表現しようとした画僧源道和尚(天龍道人)と画聖菱田春草を中心とする近代日本画壇の巨匠たちの作品を紹介します。
http://www.iida-museum.org/

岐阜市歴史博物館「文化財保護条例制定60周年 先人からのギフト」10/9〜11/15
 今日までの岐阜市における文化財保護を振り返り、市内に伝わる文化財の中から、その伝来の仕方や住民との関わり、歴史の変遷などの観点から展示します。
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/2015gift/gift.html

越前町織田文化歴史館「神と仏-祈り・祟り・祀りの精神史-」10/3〜12/6
 越前出土の考古資料を中心に展示し、仏教・道教などの外来主教がわが国の文化に与えた影響について、みていきます
http://www.town.echizen.fukui.jp/webworks/web/event/detail.jsp?id=2080

福井県立美術館「大永平寺展」10/2〜11/8
 曹洞宗大本山永平寺は、鎌倉時代の寛元2年(1244)、開祖道元禅師により越前志比庄(現在の永平寺町)に創建された禅の修行道場です。以来770年以上の長きにわたり、道元禅師の教えと数多くの文化財を今に守り伝えてきました。本展覧会は、永平寺に所蔵される文化財のなかから、道元禅師ゆかりの品をはじめとする、絵画・彫刻・書跡・文書など、国宝・重要文化財を含む秘蔵の品々を一挙公開し、永平寺の歴史と信仰、その美を紹介します。
http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/bunka1.html

大津市歴史博物館「比叡山―みほとけの山―」10/10〜11/23
 世界文化遺産比叡山延暦寺をはじめ、広範囲にわたる比叡山の山麓に伝わる仏像や仏画、さらには比叡山の知識の宝庫である、叡山文庫の古文書や絵図などを展示することによって、その秘められた美しさと歴史を紹介します。
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/news/1510.html

大津市歴史博物館「ミニ企画展 阿娑縛抄」10/14〜11/23
 企画展「比叡山」の第2会場として、延暦寺西教寺などに現存する写本のいくつかを紹介します。
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/kikaku/minikikaku.html#MINIKIKAKU124

大谷大学博物館「生誕600年記念-蓮如-」10/10〜11/28
 蓮如の人となりを肖像や手紙で紹介する「本願寺蓮如」、寛正の法難以後の近江を中心とした教化活動を紹介する「寛正の法難と教化のあゆみ」、吉崎など北陸での布教の様子を紹介する「北陸教化と真宗繁昌」、洛東山科に本願寺を再建してから示寂に至るまでと、蓮如示寂後の遺弟たちによる蓮如への思慕のかたちを紹介する「山科時代とその後」の四つのテーマで構成し、八十五年間にわたる戦国乱世の念仏者・蓮如の生涯をたどります。
http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/

京都国立博物館琳派誕生400年記念 琳派 京を彩る」10/10〜11/23
 本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展です。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質をご堪能いただくとともに、琳派系譜をご紹介します。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html

京都府立山城郷土資料館「南山城の神社と祈り」10/10〜11/29
 南山城地域には、石清水八幡宮をはじめとして、古い歴史を誇る多くの神社があります。今回の展示では、南山城の神社に関する文化と歴史をとりあげ、村落の生産を守護するために、人びとが神社への祈りにこめた思いを探ります
http://www.kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/office.html#autumn

京都府立総合資料館「平成27年度 東寺百合文書展 ―今に伝わる2万5千通―」10/1〜11/8
 中世の昔から今に至るまでの数百年の間には、火災・戦乱・盗難などの危難で文書がなくなりそうになったこと、実際になくなってしまったこともありました。また、不要になった文書は反古になることもありました。今に伝わる2万5千通の東寺百合文書は、過去無数にあった、生き残るか・なくなるかという分かれ目のすべてで生き残る方をたどることができた幸運な文書です。その幸運な文書を使って、文書がなくなってしまうときを紹介し、東寺百合文書が今に伝わったことを実感していただけるような展示にしています。
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/tenrankai.html

佛教大学宗教文化ミュージアム「海を渡った祈りと踊り-袋中上人とエイサー-」10/24〜11/23
 琉球布教や経典蒐集などに代表される袋中上人について、ゆかりの寺院に伝わる貴重な文化財を通して類い稀なる向学心や求道心について紹介します。そして、上人ゆかりの地において伝承されてきたエイサー(沖縄)やじゃんがら念仏踊り(福島)、六斎念仏(京都)などの民間で伝承されてきた念仏踊りを一同に紹介したいと思います
http://www.bukkyo-u.ac.jp/facilities/museum/event/

龍谷ミュージアム「アンコール・ワットへのみち-ほとけたちと神々のほほえみ-」10/10〜12/20
 アンコール朝時代のカンボジア石造彫刻を中心に、タイ、ミャンマーの彫刻もあわせ、東南アジア史上に燦然と輝くその神秘的な造形の変遷をたどります。同時に、日本でもおなじみの様々なほとけたちや神々の姿をわかりやすく紹介します。
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html

奈良国立博物館「第67回正倉院展」10/24〜11/9
 聖武天皇ゆかりの北倉からは、七条?色紬袈裟が出陳されます。また彫石横笛・彫石尺八は、石でできた珍しい管楽器。また本年は年中行事に関わる宝物が多数出陳されます。平成21年〜24年に宮内庁正倉院事務所で行われた特別調査の成果を示す宝物が出陳されるのも話題の一つです。
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2015toku/shosoin/2015shosoin_index.html

茨木市文化財資料館「龍王山をめぐる信仰と人々‐山岳寺院の軌跡‐」10/17〜12/14
 今回の展示では、竜王山と関連が深い、忍頂寺および大門寺などの山岳寺院をとりあげます。初公開となる織田信長朱印状(「天下布武」印)や関連する仏像などを展示することで、竜王山をめぐる信仰と人々にスポットをあてます。
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/kyoikuiinkaikyoikusoumu/syakaikyoiku/menu/shiryokan/index.html

大阪大学総合学術博物館「金銅仏きらきらし-いにしえの技にせまる-」10/24〜12/22
 金銅仏の制作技法の謎―いにしえの技―にせまるべく、興福寺仏頭の制作工程模型、そしてアジア各地の金銅仏約40点を成分分析調査等の成果とともに展観いたします。
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/2015-09-25-9655/

高野山霊宝館「宥快・長覚没後600年記念 宝寿院の名宝」10/3〜1/11
 宝寿院には、宥快・長覚両先徳の遺品も含めて、宝性院、無量寿院に所蔵されていた名品の数々が、今もなお伝わっています。そこで、両先徳没後600年を記念して、「宝寿院の名宝」と題し、宝寿院に伝わる文化財を紹介します。
http://www.reihokan.or.jp/

和泉市久保惣記念美術館「笑いのかたち-絵が笑う絵で笑う-」10/10〜11/29
 笑う人物像と笑いを生み出すことを目的に作られた戯画を中心に構成します。笑う人物像では、笑い興じている人々を描いた遊楽図や、作例は少ないものの肖像画において笑みを見せるもの、純真さや無垢な姿としての道釈人物画などがを展示します。笑いにはさまざまな理由や意味合いがあることを展示品によりご覧いただきます。また、戯画からは絵画制作者たちの豊かな発想や奇抜な表現を楽しんでいただきます。
http://www.ikm-art.jp/tenrankai/index.html#anc04

高槻市立しろあと歴史館「大阪の修験と西方浄土 〜神峯・葛城山と日想観の山寺〜」10/3〜12/6
 大阪の山と信仰を取り上げ、仏教美術・文献・考古資料などから、その歴史を紹介し、山々に広がる宗教文化を探ります。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/shiroato/s_kikaku_tokubetu/1435294274940.html

生駒ふるさとミュージアム「お墓の話-古代の人のあの世へのお見送り方-」10/24〜11/29
http://ikoma-museum.jp/index.html

天理大学附属天理参考館「中国の霊獣百態」10/1〜11/30
 中国のモノに表現された特異な動物には、霊獣のほかに庶民の願いを叶えてくれる吉祥獣もいますが、悪神である魔獣もいます。今回の企画展ではこれらも含めて「霊獣」として一堂に展覧します。時代と共に変化する霊獣の表現をご覧頂き、モノに込められた人々の思いを感じ取って頂ければ幸いです。
http://www.sankokan.jp/news_and_information/ex_sp/sp075.html

東大寺ミュージアム「正倉院」10/21〜11/24
 奈良国立博物館で開催される「第67 回正倉院展」に合わせて「特集展示 正倉院」と題して、東大寺が所蔵する正倉院関係の絵図をはじめとする資史料を展示
http://culturecenter.todaiji.or.jp/news/20151022_95.html

平城宮跡資料館「地下の正倉院展造酒司木簡の世界-」10/17〜11/29
http://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/index.html

大阪青山歴史文学博物館「書の名品選」10/10〜12/6
 古写経・歌集をはじめとする古筆や名家の書状など、選りすぐりの逸品をご堪能下さい。近年所蔵品となった貫之集断簡(石山切)を初公開いたします。
http://www.osaka-aoyama.ac.jp/facility/museum/exhibition/

黒川古文化研究所「中国鏡でめぐる神仙世界」10/17〜11/29
 中国の鏡を体系的に紹介するとともに、その背面に表される文様に注目いたします。また、蛍光X線分析による金属組成調査の成果を紹介するなど、これまでとは違った視点で中国鏡をご覧いただき、当時のものづくりのありさまや人びとの精神に思いをめぐらせていただく展示といたします。
http://www.kurokawa-institute.or.jp/newpage2.html

島根県立古代出雲歴史博物館「古代出雲の祭祀世界 神 人 祈り」10/9〜11/29
 神を畏れ、丁重に祭った古代の人々。神宝類や絵図、発掘された神への捧げ物など、古代の祈りを物語る豊富な資料を展示し、祭祀の実態を読み解きます。
そして、多くの神々が坐す出雲の特質にせまります。
http://www.izm.ed.jp/cms/cms.php?mode=v&id=244

愛媛県歴史文化博物館「四国遍路と巡礼」10/10〜12/6
 本展では、絵図などに描かれた日本の代表的な巡礼を紹介するとともに、巡礼道具等から見た西国巡礼から四国遍路への影響について探ります。また、お遍路の所持品や札所や遍路宿などの地域に遺る遍路文化資料を通じて四国遍路の実態について紹介します
https://www.i-rekihaku.jp/exhibition/index.html

平山郁夫美術館「三蔵法師薬師寺の宝物」10/3〜12/6
 薬師寺ゆかりの宝物とあわせて平山郁夫が描いた玄奘三蔵の世界にスポットを当てて紹介します。
http://hirayama-museum.or.jp/event/369

広島県立歴史民俗資料館「尾道浄土寺の寺宝展-瀬戸内の精華-」10/9〜11/23
 浄土寺に伝わる貴重な寺宝の数々を紹介し、豊かな瀬戸内を背景に華ひらいた仏教文化の粋を御覧いただきます。
http://www.manabi.pref.hiroshima.lg.jp/rekimin/info_tenjikai27aki.html

中村元記念館「ジャイナ教の世界 -写真で見るインド伝統宗教の祝祭儀礼-」10/25〜12/25
 中村元記念館・東方学院松江校の矢島道彦講師が現地で撮影された、貴重な写真と絵画を特別公開いたします! ジャイナ教の祝祭に集う人々の生き生きとした様子を、先生の詳しい説明を聞きながらご覧ください。
http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp/
http://nakamurahajime.blogspot.jp/2015/10/3.html

毛利博物館「国宝」10/31〜12/6
 雪舟筆「四季山水図」をはじめとする国宝や重要文化財など、美術・歴史的に高く評価されている毛利家伝来の優品を一堂に展示します。
http://www.c-able.ne.jp/~mouri-m/nenkan/index.html

出雲文化伝承館「出雲の風外さん」10/16〜11/29
 曹洞宗の高僧で、画僧としても著名な風外本高(1779〜1847)は6度も出雲地方へ遊歴し、仏道を広め、また多くの禅画を描きました。風外和尚来雲200年を記念して出雲文化伝承館と平田本陣記念館を会場に同時開催特別展として県内外から初公開を含む約100点を展示し、その業績を顕彰します。
http://izumo-zaidan.jp/tag/izudensyo_event/528

甘木歴史資料館「黒川院調査と山岳宗教」10/6〜11/29
 群雄割拠の戦国時代-強大な武力をもった宗教集団へと発展した彦山。その頂点に立ち、彦山衆徒を率いた座主が住んだという「黒川院」―これまで伝承の中にのみ知られていたその存在が、近年の発掘調査によって確たるものに! 英彦山・求菩提山・首羅山といった、近隣の山岳宗教関連資料とともに、黒川院関連遺跡群における調査成果を初公開します。
http://www.city.asakura.lg.jp/ama-reki/

九州国立博物館「美の国 日本」10/18〜11/29
 縄文時代から鎌倉時代にいたるまでの日本美術の優品をご覧いただき、「日本の美」成熟への道程を象徴的に展望します。日本屈指の優品が集まる圧倒的な展覧会。国宝30余件、重要文化財30余件を数え、九博10年の特別展史上前例のない、豪華な展観となります。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s41.html

九州歴史資料館「四王寺山の1350年-大野城から祈りの山へ-」10/24〜12/6
 本展では、665年の大野城の築造にはじまり、四天王寺の建立や経塚文化の盛行、原山や崇福寺の興隆、南北朝の動乱や 岩屋城の戦い、祭祀・伝承にいたるまで四王寺山1350年の歴史を振り返ります。国宝・重要文化財約20件をはじめ、ゆかりの遺宝を通して「大野城」のすべて、そして、「四王寺山」の多様な姿をご紹介します。
http://www.fsg.pref.fukuoka.jp/kyureki/exhibition/index.html#p13

福岡市博物館「新・奴国展 〜ふくおか創世記〜」10/17〜12/13
今から約2000 年前、福岡市を中心とする一帯には『後漢書』や『魏志倭人伝』など中国の歴史書にも登場する「奴国」と呼ばれる王国がありました。福岡市博物館が所蔵する志賀島出土の金印は中国の漢帝国が奴国の王を認めた証しであり、奴国は弥生時代の日本列島を代表する大国であったと考えられます。
 福岡市博物館開館25 周年の節目に、日本文化の原点にもなった奴国の文化について見直し、東アジアの豊富な考古資料がモノ語る「奴国」の風景とその激動の時代にせまります。
http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/tokubetsu.html#shin_nakoku

福岡市美術館藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」10/6〜11/23
 日本屈指の東洋、日本美術のコレクションを誇る、藤田美術館大阪市)の所蔵品から国宝6件と重文25件を含む124件を、九州初公開します。藤田傳三郎は山口県出身の実業家で、美術品を精力的に収集し、海外流出をふせぎました。神秘の青い光をたたえた 国宝 曜変天目茶碗 のほか、国宝 玄奘三蔵絵 など名品の数々をお楽しみください。
http://www.fukuoka-art-museum.jp/jc/html/jc03/fs_jc03_tokubetsu_x15_1006.html

熊本県立美術館「ほとけの里と相良の名宝-人吉球磨の歴史と美-」10/14〜11/29
 熊本県球磨地域は、中世の仏教美術が栄えた「ほとけの里」です。鎌倉時代から明治維新まで、相良氏が700年にわたり領主であり続けた珍しい地域でもあります。本展は、そうした球磨の歴史と文化を紹介する初めての展覧会です。会場には、在来の領主が育んだ平安仏から相良氏ゆかりの都風の仏像、相良三十三観音まで、多彩な仏教美術作品を一堂に展示。ゆかりの歴史資料により、相良氏の球磨入部から肥後南部への勢力拡大、関ヶ原合戦に至るまで、動乱の歴史をたどります。
http://www.museum.pref.kumamoto.jp/event_cal/pub/detail.aspx?c_id=10&id=63&trk_kbn=A

大分県立美術館「神々の黄昏-東西のヴィーナス出会う世紀末、心の風景、西東-」10/31〜1/24
 クリムトの女神が、宇佐の天福寺に残る奈良〜平安時代の木彫仏像、大分のヴィーナスと、時空を超えた空前絶後の出会いを果たす。大分県北東部、宇佐・国東は、神秘の宝庫。古代宇佐神宮にはじまる八幡信仰、神仏習合の六郷満山の仏教文化を育んだ。大分の文化が、古来の祈りと「見えないものへの憧れ」を新しいヴィーナスに変え、現代の私たちへと甦らせる。
http://www.opam.jp/

大分県立歴史博物館「キリスト教王国を夢見た大友宗麟」10/16〜11/23
 キリシタン大名大友宗麟の保護の下、おおいたではキリシタン文化が花開きました。本展ではおおいたのキリシタン資料を一堂に会し、さらに国内に残る様々なキリシタン資料や近年の発掘調査と自然化学分析によって分かった新事実の紹介等をとおして、おおいたのキリシタン文化を明らかにします。
http://kyouiku.oita-ed.jp/rekisihakubutukan-b/ex/index.html