仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

2015年9月の展覧会

2015年9月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


北海道博物館「夷酋列像 蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」9/5〜11/8
 極彩色の衣装に身を包み立ち並ぶ、12人のアイヌの首長たち。松前藩家老をつとめた画人、蠣崎波響が寛政2年(1790)に描いた「夷酋列像」は、時の天皇や、諸藩の大名たちの称賛を受け、多くの模写を生みました。蠣崎波響筆のブザンソン美術考古博物館所蔵本と国内各地の諸本が、はじめて一堂に会します。
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

秋田県立博物館「徳川将軍家と東北-泰平の世の歴史と名宝-」9/12〜10/25
 将軍の所用品や篤姫が用いた調度品など、重厚.華麗な江戸文化の精髄を紹介します。
http://www.akihaku.jp/index.htm

郡山市立美術館「サントリー美術館所蔵品展」9/5〜10/18
 「洛中洛外図屏風」や「南蛮屏風」(後期出品)などの都や異国へのあこがれを描いた近世絵画や、中国の乾隆ガラス、伊万里や鍋島の色絵磁器など約60点が出品されます。「洛中洛外図屏風」と「鼠草子絵巻」は高精細映像によるデジタル展示も同時に行います。
https://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/022-now.html

小杉放菴記念日光美術館「社寺を描いた絵画展」9/19〜11/3
 「日光東照宮400年式年大祭」を記念し、小杉放菴記念日光美術館が所蔵する「社寺を 描いた水彩画コレクション」をはじめ、世界遺産日光の社寺」の風景を描いた絵画を一堂に展示します。
http://www.khmoan.jp/report/2015/ex-131.html

千葉市美術館「唐画もん―武禅にろう苑、若冲も」9/8〜10/18
 本展は、知られざる大坂の絵師、武禅と?苑に光を当てた初めての展覧会です。今でこそ、知る人ぞ知る存在となってしまいましたが、彼らは流行の中国絵画を学んだ「唐画師」として独自の表現を追求し、おおいに人気がありました。二人の画業をたどるとともに、師である雪鼎や五岳、さらに同時代の大坂や京都で活躍した伊藤若冲曾我蕭白、松本奉時や耳鳥斎らの作品もあわせ、約150点の作品をご紹介します。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/0908/0908.html

五島美術館「秋の優品展-宗教と美術-」9/5〜10/18
 館蔵品の中から、装飾経を中心とした「古写経」、禅宗僧侶の「墨跡」「水墨画」など、名品約50点を選び展示(会期中一部展示替あり)。宗教と密接な書や絵画の世界を展観します。館蔵の日本陶磁も同時公開。国宝「紫式部日記絵巻」を10月10日[土]から10月18日[日]まで特別展示予定。
http://www.gotoh-museum.or.jp/index.html

根津美術館「根津青山の至宝 初代根津嘉一郎コレクションの軌跡」9/19〜11/3
 初代根津嘉一郎(号青山・1860〜1940)は、明治から大正期にかけて、いにしえより大切にされてきた古美術品がかえりみられることなく、欧米に売られている状況を見てこれを憂い、一層蒐集に励みました。そしてその遺志をついで美術品を戦火からまもりぬいた二代。財団創立75周年を記念する特別展として、書画と茶道具の名品を中心に初代のコレクションの軌跡を辿ります。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html

板橋区立郷土資料館「武蔵千葉氏」9/19〜11/1
 康正2年(1456)本国下総国内での内紛に敗れた千葉氏宗家は、武蔵国に落ちのび、鹿王院領赤塚郷に入部しました。以後赤塚郷を拠点に武蔵国内に所領を拡大していったのが、いわゆる武蔵千葉氏です。本展示は赤塚郷内を中心とする活動はもちろん、武蔵千葉氏のルーツを同氏の妙見信仰を通じて紹介します。また、近世中期以降の地誌・評論などにみられる武蔵千葉氏の姿を紹介します。
http://www.k5.dion.ne.jp/~kyoudo/tokukikaku.html

鎌倉国宝館「国宝 鶴岡八幡宮古神宝」9/11〜10/18
 本展覧会は、800年の伝統を今に伝えるこの例大祭の時期に合わせて、同宮が守り伝えてきた神宝を一堂に展示します。また、今年の展示ではこうした作品のほか、頼朝が東大寺に参列した折に手向山八幡宮から譲り受けられたと伝える菩薩面・舞楽面をはじめ、鶴岡八幡宮とゆかりの深い東大寺に関連する資料を特集展示します。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/

静岡県立美術館「富士山-信仰と芸術-」9/5〜10/12
 本展は、富士山に縁の深い静岡・山梨両県が手を携えて開催するもので、多岐にわたる富士山と文化の関わりのなかでも、特に富士山信仰を核として、その歴史的変遷はもとより、信仰を起点として生み出された芸術作品の数々についてもご紹介します。信仰という視点から捉え直すことにより、作品に託された重層的な意味を明らかにしていきたいと思います。
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2015/03.php

新潟県万代島美術館「三宝院開創900年記念 世界遺産 京都・醍醐寺展」9/19〜11/8
 京都の東南・山科盆地に位置する名刹醍醐寺は、平安の昔から桜の名所として知られ、豊臣秀吉が慶長3(1598)年に催した「醍醐の花見」でも有名です。天皇や公家、武家との深い関わりから貴重な文化財が多数伝わり、平成6(1994)年には世界文化遺産にも登録されました。本展覧会は日本海側初の大規模展で、灌頂院(三宝院)の開創900年を記念して開催されるものです。国宝《文殊渡海図》、重要文化財の快慶作《不動明王坐像》をはじめ、脈々と継承されてきた貴重な寺宝を紹介します。
http://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/open/

長野市立博物館「新たな国民のたから-文化庁購入文化財展-」9/19〜10/17
 このたび当館では、国が購入、所蔵している文化財をご覧いただく展覧会を開催します。仏教絵画の名品や大名道具が一堂に会します。 価値ある文化財を見ることができる貴重な機会です。多くの皆様にご来館いただければ幸いです。
http://www.city.nagano.nagano.jp/museum/tokubetsu/1509-1510.html

名古屋市蓬左文庫「豊かなる朝鮮王朝の文化」9/19〜11/8
 朝鮮王朝との関係修復に努めた徳川家康は、朝鮮で刊行された金属活字本をはじめ、隣国の優れた文化にも関心を寄せていました。尾張徳川家に伝わった家康旧蔵の朝鮮本や、高麗・朝鮮美術の名品、朝鮮通信使に関する記録などを通して、朝鮮王朝の豊かな文化と両国の交流を振り返ります。
http://housa.city.nagoya.jp/exhibition/next01.html

富山県[立山博物館]「立山と白山-北陸霊山の開山伝承-」9/19〜11/15
 立山と白山は、日本三霊山として古くから全国の人々の信仰を集めました。その信仰の姿を、開山者とされる慈興上人と泰澄大師の開山伝承を中心に紹介します。
http://www.pref.toyama.jp/branches/3043/kikakuten.html

石川県七尾美術館「本邦初公開! よみがえった等伯水墨画を中心に」9/19〜10/25
 当館は毎年「長谷川等伯シリーズ展」を開催していますが、本展は特別企画として開催するもので、修復によってよみがえった等伯水墨画屏風2点を、一般に本邦初公開いたします。
http://nanao-art-museum.jp/?p=5339

大谷大学博物館「大谷大学博物館の逸品-重要文化財「化度寺故僧邑禅師舎利塔銘」「信行禅師興教碑」拓本-」9/8〜9/26
http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/

京都文化博物館「再興十周年 洛陽三十三所-観音霊場の再興-」9/18〜11/23
 平安時代以降、西国三十三所等の観音菩薩巡礼が盛んとなり、京都(洛陽)においても三十三の観音を対象とする巡礼が行なわれるようになりました。応仁の乱明治維新による衰退もありましたが、平成17年(2005)に平成洛陽三十三所観音霊場会が結成され、再興されることとなりました。再興から十年を迎える2015年、「霊場の再興」に注目して、洛陽三十三所の多角的な魅力を伝える展覧会を開催します。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/rakuyou33/

京都市歴史資料館「古地図のいろいろ-手書き地図の世界-」9/12〜12/9
 京都の古地図の中でも手書きの地図を展示します。手書きの地図は,印刷された地図である「刊本図」に対し「写本図」と呼ばれます。刊本図は不特定多数を相手にしていますので,誰にでも受け入れられるように作られます。また,大きさやコストにも制限があります。それに対し写本図は,刊本図とは違い,作成上の制約が無いため,刊本図に比べて大きな多様性を持っています。そのようなバラエティに富んだ写本図をご覧いただきます。
http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000187252.html

東寺宝物館「東寺名宝展-国宝風信帖と弘法大師ゆかりの書-」9/20〜11/25
http://www.toji.or.jp/2015_autumn.shtml

花園大学歴史博物館「武蔵野の禅刹 平林寺 伝来の書画名宝展」9/24〜12/12
本展覧会では、歴世住持および中興開基・大河内松平家の関係資料のほか、平林寺にゆかりある黄檗僧・独立性易(1596〜1672)の品々や、松永安左エ門(耳庵、1875〜1971)の遺愛品をご紹介します。また、平林寺の永い歴史のなかで蓄積された多彩な美術作品のうち、元時代に遡る中国絵画をはじめ中世絵画や近世の禅画などの優品の数々をとおして、武蔵野に華開いた禅文化の魅力に迫ります。
http://www.hanazono.ac.jp/event/20150910-5227.html

栗東歴史民俗博物館湖国のへっついさん」9/19〜11/3
 発掘調査にともなって発見されるかまど関連資料から、近年まで目にしたタイルかまどまで、かまどの歴史を紹介するとともに、かまどに関連した信仰も紹介します。
http://www.city.ritto.shiga.jp/hakubutsukan/

有田市郷土資料館「ありだのみ仏たち-有田市指定文化財から-」9/19〜11/1
https://www.city.arida.lg.jp/kyouiku/kyoudosiryoukantokubetuten.html

和歌山県立博物館「弘法大師と高野参詣」9/19〜11/1
 平安時代の初め、弘仁7年(816)に弘法大師空海高野山金剛峯寺を開きました。それ以来、弘法大師高野山に想いを寄せ、多くの人々が高野山へお参りにやって来ました。この特別展では、高野山開創1200年にあたり、高野山へ寄せた想いや参詣を通じて、あらためて高野山の歴史とその魅力について紹介したいと思います。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/kouboudaisi/frameset.htm

大阪市立美術館「コレクション展 仏教彫刻」9/12〜11/1
 中国南北朝時代北魏西魏(5〜6世紀)、および平安、鎌倉、室町時代(9〜16世紀)の仏像・神像を展示します。制作された地域や時代により移り変わる、様々な「かみほとけのすがた」をご覧ください。
http://www.osaka-art-museum.jp/def_evt/b-cyokoku/

東大阪市立郷土博物館「東大阪の寺跡と信仰」9/17〜12/6
http://www.bunkazaishisetsu.or.jp/k_hakubutsukan/sub65.h27.tokuten.html

湯木美術館「禅僧と茶道具 大徳寺を中心に」9/1〜12/20
 「禅」と「茶の湯」は密接な関係にありながら、その実際は必ずしも明らかではありません。今回はこの関係を「禅僧」と「茶人」という担い手の視点から、さらに両者が実際に創り出し、使用した茶道具から探ります。禅僧が所持した茶道具や創り出した茶道具、その周辺の作品を通して、禅僧がどのように茶の湯に関係したかを明らかにします。前後期で約60点を展示いたします。
http://www.yuki-museum.or.jp/exhibition/

奈良県立万葉文化館「見る・知る-万葉と春日- 飛鳥と春日大社の宝物」9/19〜12/13
 春日宮曼荼羅など信仰の対象となる絵画、祭神に奉納された宝物、祭礼に用いられる装束や楽器や仮面など、春日大社の宝物は、美術的に高い価値を持つと同時に、奈良時代から現代に至るまで春日大社が歴史の中で果たしてきた役割を反映するものでもあります。
本展では、中臣祐定による「春日本万葉集」(複製)、「春日懐紙」(重要文化財)、「古葉略類聚鈔」(重要文化財)などもあわせて展示し、そうした春日大社の宝物や関連する作品を通して、古代から現代に至るまでの大和の文化と伝統を紹介します。
http://www.manyo.jp/event/detail.html?id=130

岡山市立オリエント美術館「香りのシルクロード古代エジプトから現代まで-」9/19〜11/8
 信仰に根ざした香炉から、華麗な香水瓶だけでなく、乳香や没薬、麝香などの香料や香辛料、現代の香水に至るまで、体感する「香りの文化」を紹介します。私たちはどうして香りを感じることができるのか、香りが心に与える影響について、など、私たちと香りの付き合い方などにも思いをはせていただければ幸いです。
http://www.orientmuseum.jp/exhibitions/2015kaori/top.html

広島県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)「国の重要文化財 紙本白描遊行上人絵」9/18〜9/27
http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/

島根県立石見美術館「祈りの仏像-石見の地より-」9/19〜11/16
 石見地域を中心に隣接する出雲、安芸、周防、長門の各地の仏像を通して、古代から時代ごとに特徴ある、この地域に生きた人々の祈りのかたちをご覧いただきます。
http://www.grandtoit.jp/museum/exhibition/2015/09/post-109.html

国東市歴史体験学習館「六郷満山霊場の寺宝展」9/19〜1/17
 今回の企画展では、国東市内や隣接の市町村の指定文化財を中心に六郷山に関係する寺院や、六郷満山霊場の各寺院が持つ寺宝を多数公開する予定です。「木造如来坐像」など一般未公開の文化財や、「全光寺木造観音菩薩立像」「万徳寺木造如来立像」など通常は、なかなか見ることのできない文化財も多数展示する予定です。今回の企画展は六郷満山開創1300年祭のプレイベントとして当館の開館以来、最大のイベントとなります。
http://www.city.kunisaki.oita.jp/soshiki/bunkazai/rokugou-zihouten.html

沖縄県立博物館・美術館「琉球弧の葬墓制-風とサンゴの弔い-」9/25〜11/23
 琉球弧の葬墓制について先史時代から現代まで地域や時代ごとに整理して紹介することを目的にしています。人々が協力して行ってきた葬送儀礼や洗骨等に関する資料の展示をはじめ、各地に現存する多様な墓やふだんめったに見ることができない墓室や厨子の内部等を紹介します。
http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=1450