ソニー製リチウムイオン電池回収の話題が再燃しています。とうとう自社製品も。
サブ機として使用している iBook G4 のソニー製バッテリーが交換対象になったと2か月ほど前にここに書きました。8月末にウェブ上で申告し、このほど新しいバッテリーが宅配で届きました。
応対した家人によれば、玄関まで持ってきてくれた福山通運のドライバーさんが、引き換えに古いバッテリーを引き取るとおっしゃったそうです。よくわからないと答えたところ、箱の包みをほどいて新品の実物を出し、これと同じものをと求められたので、テーブルの上に転がっていた旧バッテリーを差し出し、相手はそれをいま開封した箱に詰めて帰って行ったとのことです。
そんな一部始終を聞き、先方のあざやかな手際に心底、感心している次第。なるほどミスの処理とはかくありたいものですね。あっという間に物的証拠が手元から消滅、そのおかげでさっきまでの被害者意識が実はみずからがひねりだした妄想だったと、はからずも気づかされました。まったくお恥ずかしい。
このたびの騒動で回収を実施しているメーカーは、こうした適切な対応を実施しているかぎりブランドに傷つくことはさほどないと思います。金銭的な損害は製造社に請求するのでしょうしね。でもいちばんの痛手は、バッテリーが新品になるせいで、本体の買い替え需要が格段に減ってしまうことにあるのじゃないでしょうか。私も、蘇った当機にあらためて愛着が……。