仏報ウォッチリスト

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 『巡拝の旅』創刊

週刊『古社名刹 巡拝の旅』全50巻の刊行が4月7日から始まりました。版元の集英社では昨秋、新書『神と仏の道を歩く(神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック)』を出しており、その内容をパートワーク(=分冊百科。当シリーズの呼び方は「ウィークリー・コレクション」)にして、神仏霊場会参加152寺社を地域ごとに巡るという構成。神仏霊場会については公式ページ(準備中)参照。
第1号は「平城の都・奈良」と題して東大寺春日大社興福寺の3カ所を採り上げています。各々の歴史や宗旨の説明は堅実。実際の来訪者の便宜をまず考慮し、散策ルートをはじめ、祭事や秘宝公開の期日などを紹介、境内地図にはお手洗いや朱印、撮影ポイントの表示も。旅行ガイドとして持ち歩くにはサイズが大きすぎるのが惜しまれます。でも随所に「参拝」や「お詣り」などの語があり、祈りという基本姿勢が貫かれているのには好感を持ちました。
創刊号特典が2つ。「センターパノラマフォト」は観音開きで横長に東大寺法華堂内陣の写真。これは1枚の画像ではなく左・中・右の3枚を横に並べただけ。縮尺は3枚とも同じようですが天地のトリミングがちぐはぐで、相対的に伝日光・月光菩薩像がちんまり見えてしまうのが難。
もう一つの特典「立体地図」は折り込みで、広げるとB2判のサイズに神仏霊場会参加社寺全図(大)、京都ジオラマ地図(中)、奈良鳥瞰立体地図(小)の3点その他を印刷。面白さから言うと、京都ジオラマをいちばん大きくして欲しかった。けれどもこれって「ストリートビュー」ですからね。むやみに拡大すると訴えられるかも。
なお、〈全50巻集めると神仏霊場巡拝が誌上満願します!〉と広告はうたっています。