仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 9月の展覧会

9月に始まった展覧会からアジア・宗教関連と思われるものをピックアップします。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)


  • 円空・木喰展 「庶民の信仰」の系譜
     奥田元宋・小由女美術館
     9/4〜10/25
    円空・木喰が制作し、全国の寺社に祀られている神像や仏像、および書や絵画などを含めた資料を合計約 200点あまりを展示し、円空・木喰独特の造形表現と、彼らの仏像が再発見されたことの意義を紹介します。〉


  • 「所蔵資料展 富士講の世界」
     新宿歴史博物館
     9/5〜10/18
    〈新宿歴史博物館では、区民の方から寄贈され、あるいは寄託された富士信仰民具を多く所蔵しています。本展示会では、そうした富士信仰に関するさまざまな資料を展示し、ほとんどが活動を停止してしまった富士講富士信仰のあらましを紹介します。〉


  • 「南條文雄と近代仏教学」
     大谷大学博物館
     9/7〜9/26
    〈南條文雄は、日本における近代仏教学の礎となった先駆者であり、のちには大谷大学の第二代学長を務めました。南條文雄のほか、チベット語チベット仏教文献の研究に功績を残した小栗栖香頂・能海寛・寺本婉雅をとりあげ、その学問や人となりについて紹介します。〉


  • 熊野三山の至宝 熊野信仰の祈りのかたち」
     和歌山県立博物館
     9/8〜10/18
    〈平成17年から19年までの3年間、新宮・那智山・本宮の順に熊野三山のそれぞれを地域ごとにとりあげ、悉皆的な調査に基づいて特別展を開催してきました。世界遺産登録5周年の今年は至宝約300点を集め、これまでの研究成果や新たな発見を踏まえて、熊野三山の重層的な歴史とさまざまな熊野信仰の祈りのかたちをご紹介します。〉


  • 柳宗悦の世界 生誕120年記念特別展」
     日本民藝館
     9/8〜11/23
    柳宗悦の業績を「『白樺』と木喰仏」「朝鮮を想う」「日本民藝館と日本の民藝」「民藝と個人作家」「手仕事の日本」「琉球の富」「先住民族への眼差し」「茶と美」「美の法門」といった9のテーマに分け、独自の審美眼により蒐集された古今東西の逸品約400点を柱に、自身の筆になる書軸や原稿、美しい装丁の私家本や写真などの関係資料を交え展示紹介する。〉


  • 「奥信濃飯山の仏さま展」
     飯山市ふるさと館
     9/8〜11/23
    〈奥信濃飯山には、現在も数多くの寺院が建ち並び、また各集落では「講」などで受け継がれてきた仏さまが残されています。この企画展では信仰の篤い飯山で大切に守られてきた仏像を中心に展示し、その精神文化を紹介します。〉


  • 道教の美術 TAOISM ART」
     大阪市立美術館
     9/15〜10/25
    〈いつの時代にも中国から日本へと無限の広がりをみせ、気づかぬうちに私たちの生活にまで浸透していた道教の世界。本展ではこれまで埋もれていた中国や日本の絵画・書・彫刻・工芸作品を近代にまで時代をひろげて、日本各地から約330件結集させ、わかりやすくご紹介いたします。〉


  • 「特集展示 東京大学東洋文化研究所の貴重図書」
     奈良国立博物館
     9/15〜10/4
    東京大学東洋文化研究所には、中国や日本で出版された貴重な典籍が数多く所蔵されています。当館では、2年前より、その一部をお預かりし、展示にも活用してまいりましたが、このたび特集展示を企画し、まとめて出陳することになりました。宋から元、明代の中国での印刷・出版の歴史がたどれるような内容となります。〉


  • 「東北の群像 みちのく祈りの名宝」
     東北歴史博物館
     9/18〜11/1
    〈東北ゆかりの文物のうち、人々の祈り・信仰に関わる名宝を一堂に会し、それぞれの分野や時代など様々な角度から、祈り・信仰を中心とした東北の歴史・文化を浮き彫りにして、東北の歴史群像を描こうとするものです。〉



  • 「美しの和紙 天平の昔から未来へ」
     サントリー美術館
     9/19〜11/3
    〈和紙の発展を促した写経をはじめ、今に伝わる伝統的な造形、暮しの身辺を潤した品々など現存する最古の戸籍から、イサム・ノグチの光の彫刻までを展示します。〉




  • 「美しきアジアの玉手箱 シアトル美術館 日本・東洋美術名品展」
     神戸市立博物館
     9/19〜12/6
    〈日本美術では、鎌倉時代の仏教絵画の名品「地獄草紙断簡」や、漆工の名品「浦島蒔絵手箱」、<琳派>の巨匠・本阿弥光悦俵屋宗達の合作「鹿下絵和歌巻」、圧倒的な存在感を放つ屏風絵「烏図」など、貴重な作品が里帰りします。中国美術では、全米屈指のコレクションとして知られる陶磁器をはじめ、青銅器、玉器、銀器、漆器など、工芸の優品が勢ぞろいするほか、韓国、東南アジア、インドの逸品の数々も紹介します。〉


  • 芭蕉奥の細道〉からの贈りもの 併設仙がい展」
     出光美術館
     9/19〜10/18
    芭蕉俳人としての生涯を、俳風の変化に沿って三つに分け、特に芭蕉の真跡仮名の内でも最も優雅で美しいといわれる、第2期の作品群を集めることに力を注いだ展示構成にして、「出光コレクション」の中から芭蕉の真跡26件に、山形県内の各御所蔵先、早稲田大学図書館、大垣市立図書館などから拝借した50余件の作品で構成いたします。〉



  • 「高岡の名宝展 前田家と瑞龍寺・勝興寺を中心に」
     高岡市美術館
     9/25〜10/25
    〈高岡開町400年を記念し、開町の祖・前田利長公および中興の祖・利常公の遺徳を偲び、当時の名宝を紹介します。出品作は前田家の古典籍や宝物を今に伝える財団法人前田育徳会、利長の菩提寺として利常が建立した瑞龍寺、ならびに、開町に先立ち伏木に移り、利長・利常と深いゆかりをもつ勝興寺などの所蔵品です。〉