仏報ウォッチリスト

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 書の優品展を見た

台東区立書道博物館で「みんなが見たい優品展パート7」を見ました。タイトルどおり、同館所蔵の中村不折コレクションからリクエストに答えて展示する企画。甲骨文から楷書まで漢字五書体の歴史なども解説されていて勉強になります。
仏教関係では、「雁塔聖教序」は玄奘の功績に対し太宗と高宗が与えた序文を刻んだ石碑の拓本。「不空和尚碑」は西域出身で唐時代中期の高僧・不空を称えた碑の拓本。ほかに空海「風信帖」の写しや白隠十六羅漢図軸」など。
面白かったのは、王羲之楽毅論」とこれを光明皇后が臨書した「楽毅論」が向かい合わせに展示されていること。もちろんどちらも原本ではなく、王羲之のは明時代の、そして光明皇后のものは19〜20世紀の制作です(この「制作」というのがどういう工程なのかは不明。白黒が反転していますので、字を模写して木か石に刻み、それを拓本で写し取ったものでしょう)。光明皇后の文字はかなり独創的なものだと思い込んでいたのですが、こうして比べてみると、やはり忠実な臨書なのだなあと感じます。