7月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「経筒に託した祈り 平清盛の時代」
北九州市立いのちのたび博物館
7/2-8/27
〈平清盛が登場した12世紀、仏教では「末法思想」が流行し、この不安から逃れるために、経典を容器に入れて、土中に埋め「経塚」を作ることが各地で流行しました。本展では、博物館所蔵の経塚関係資料を展示し、平安時代末期の社会の一端を再現します。〉
- 「地上の天宮 北京・故宮博物院展」
新潟県立近代美術館
7/3-8/5
〈約180万点にものぼる膨大な所蔵作品をもつ北京・故宮博物院から、后妃や宮女など故宮に生きた女性たちの知られざる波瀾万丈の生涯とそのまなざしをテーマに、絵画、工芸、服飾、宝飾などの国家一級文物を含む名品約200点を通して、華麗なる中国宮廷文化の精髄を紹介いたします。〉
- 「没後400年閑室元佶展 鍋島藩を救った高僧 」
小城市立歴史資料館
7/7-9/2
〈平成24年は、小城市出身の僧・閑室元佶(かんしつげんきつ)の没後400年にあたります。この機会に、三岳寺に伝わるゆかりの品や古文書、その他資料により元佶の足跡をたどります。〉
- 「美のワンダーランド 十五人の京絵師」
九州国立博物館
7/10-9/2
〈近世絵画の巨匠である与謝蕪村、池大雅や円山応挙、個性的な表現で関心をあつめる伊藤若冲、曾我蕭白や長沢芦雪。彼らに加えて近年では、渡辺始興や鶴沢派など伝統を受け継いだ正統派の画家たちも高い評価を受けています。本展覧会では、この時代の京都を代表する十五名の絵師に光をあて、魅力的な絵画世界の広がりをご紹介いたします。〉
- 「伊豆山神社の隠れたお宝展」
伊豆山郷土資料館
7/11-9/上旬
〈「波の伊八」こと武志伊八郎信由の作と云われている向拝彫刻「龍神」をはじめ、源実朝の舎利を納めていると云われている「宝篋印塔嵌装舎利厨子」など、普段公開されていない伊豆山神社の隠れた名宝を特別展示しています。〉
- 「草原の王朝 契丹 美しき3人のプリンセス」
東京藝術大学大学美術館
7/12-9/17
〈契丹(遼王朝)は10世紀に北アジア草原地帯で生まれた遊牧民を主体とする強大な王朝です。契丹で生きた3人のプリンセスに関する遺物を中心に、約40カ所の契丹遺跡から出土した至宝を一堂に公開いたします。〉
- 「にほん美術夏期學校(サマースクール)」
埼玉県立歴史と民俗の博物館
7/14-9/2
〈この展覧会は、誰でもおなじみの「学校で習う教科」を鑑賞の手がかりとすることで、美術品のイメージや鑑賞ポイントをわかりやすくしました。日本美術を新鮮に感じ、親しんでもらえる展覧会です。〉
- 「お墓の考古学 亡き人を送る心と形」
ふるさとミュージアム丹後
7/14-9/17
〈丹後地域における葬送儀礼の変遷について、木棺・土器棺・石棺や副葬品など様々な葬具を手がかりに振り返ります。〉
- 「マンダラ チベット・ネパールの仏たち」
石川県立歴史博物館
7/14-9/2
〈仏教の世界を立体的・視覚的に表現するマンダラの不思議な魅力を、チベット、ネパールをはじめとするアジア各国の仏像・神像・絵画を通して紹介します〉
- 「よみがえるな! 国富中村古墳のお葬式」
出雲弥生の森博物館
7/14-9/24
〈国富中村古墳は,出雲市国富町にある6世紀末〜7世紀初頭の未盗掘古墳です。約30mの円墳で,死者を埋葬する部屋が2つある横穴式石室が内蔵されています。展示では,約250点の豊富な副葬品の紹介と,この古墳のお葬式に焦点を当てています。〉
- 「平清盛とその時代 尊経閣文庫にみる」
石川県立美術館
7/19-8/28
〈『平家物語』に登場する平清盛や源頼朝をはじめ、保元・平治の乱、南都焼き討ち、倶利伽羅峠の戦い、壇ノ浦の戦いなどの主要な人物や事件をとりあげて展示構成するとともに、あわせてその時代を紹介いたします。〉
- 「平山郁夫 讃岐の道をゆく」
香川県立ミュージアム
7/21-9/2
〈昭和62年から平成6年にかけて香川県を取材した平山郁夫と平山郁夫が終生所属した日本美術院において作品を発表する香川ゆかりの3人の画家たちの作品を紹介します。〉
- 「ガンダーラ」
松戸市立博物館
7/21-9/17
〈当館所蔵のガンダーラ美術品33点とその関連資料を公開します。また、関連作品としてマトゥラーの仏頭も展示しています。〉
- 「きのくにのむかしばなし」
和歌山県立博物館
7/21-9/2
〈物語を絵と言葉であらわした絵巻物には、空海や西行などの有名人を描いたものもあれば、熊野や道成寺など神社や寺院にまつわる物語を描いたものもあります。今回の企画展では、和歌山ゆかりの神社や寺院、有名人にまつわる絵入りの物語(昔話)を紹介します。〉
- 「當麻寺縁起絵巻 中巻」
葛城市歴史博物館
7/21-8/20
〈本年の企画展では、中将姫にまつわる継子いじめの物語などを納める『中巻』を中心とし、絵巻の物語をわかりやすく鑑賞することができるよう、絵巻を出来るだけ広くひろげ、一回の巻き替えを行うことにより、会期中に『中巻』の全てを鑑賞することができるようにいたします。〉
- 「頼朝と重源 東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆」
奈良国立博物館
7/21-9/17
〈運慶・快慶らによって生み出された新時代の幕開けを象徴する仏像の数々や、重源の思想が色濃く反映された宝物、再興の経過や当時の時代の空気を伝える品々を一堂に集め、また大勧進を引き継いだ栄西・行勇の活躍にも光を当てることで、半世紀余りに及ぶ再興の軌跡をたどります。〉
- 「大出雲展」
京都国立博物館
7/28-9/9
〈古事記編纂1300年、そして平成25年に約60年ぶりで行われる出雲大社大遷宮を機に、出雲の古社、そして関わりの深い古寺の宝物と、出雲の重要遺跡から出土した品々を一堂に紹介します。〉
- 「大和の祭りと芸能」
奈良県立民俗博物館
7/28-11/11
〈大和の人々は県内各地で日々の労働に励みながら、季節毎に豊かな祭りと芸能の文化を育み続けてきました。各地に伝えられたこうした祭りと芸能のうち、指定文化財を中心に、大和人の敬虔な祀る心と躍動する芸能の心を辿り、現代社会における祭りと芸能の意味を探ります。〉
- 「江戸絵画ふしぎ探検」
徳川美術館
7/28-9/2
〈今の眼から見ると、江戸時代に描かれた絵画には、不思議がいっぱいあります。何が描かれているの?という素朴な疑問から、どんな画材を使ってどんなふうに描かれたのか、あるいは「ホンモノ?ニセモノ?」にいたるまで、江戸絵画の不思議に迫ります。〉