1月に始まる展覧会から、日本およびアジアの文化・芸術・宗教に関連した内容のものをピックアップします。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「新春特別陳列」
上原仏教美術館
1/1-2/16
〈前期期間には、金銀の文字が美しい「中尊寺経」や「飯室切」などの古写経、後期期間には、村上華岳の「観世音菩薩」などを展示します。なお、会期を通して、平山郁夫作品と、今年度新収蔵となった「紫紙金字華厳経断簡」を展示します。〉
- 「大倉コレクションの精華窂 工芸品物語 美と技が語るもの」
大倉集古館
1/2-3/30
〈コレクション展第3弾の本展では『工芸』を取り上げ、展観を行うことといたしました。それらのうち染織品の大半にあたり、コレクションの重要な位置をも占める備前池田家伝来の能装束をはじめ、漆工品、金工品、刀剣、陶磁器など、様々に取り合せながらその形や意匠に潜む豊かな感性、また技巧の妙を通し彩り鮮やかに伝統の諸相をご鑑賞いただける展覧会となるよう試みております。〉
- 「文字のチカラ 古代東海の文字世界」
名古屋市博物館
1/4-2/16
〈この展覧会では、近年の発掘や研究の成果をまじえながら、東海地方と関係する数多くの木簡を中心に、さまざまな文字資料から見えてきた古代日本人の活動を紹介します。〉
- 「入江泰吉 お水取り」
入江泰吉記念奈良市写真美術館
1/4-3/16
〈今回は、奈良時代より連綿と続けられてきた「お水取り」を取り上げます。行法の記録だけにとどまらず、練行衆の日常や行を支える人々の舞台裏までをとらえた 全容を紹介します。〉
- 「茶の湯交遊録 小林一三と松永安左エ門」
福岡市美術館
1/5-2/16
〈戦前から戦後にかけて日本の高度経済成長を支えつつ、茶の湯の世界に遊び、また公共に資するに至った二人の足跡を、逸翁美術館と福岡市美術館の、それぞれのコレクションの名品でたどる。〉
- 「煌めきの美 東洋の金属工芸」
大和文華館
1/5-2/16
〈東アジアの金属工芸を概観するとともに、白鶴美術館から唐時代銀器の白眉を、和泉市久保惣記念美術館から宋時代の愛らしい壺などを拝借し、大和文華館が所蔵する銀製鍍金宝相華文大鋺とともに、鍍金を施す豪華絢爛な唐時代から実用性が増す宋時代にかけての銀器の流れを特集展示いたします。
〉
- 「中国民間の紙々 祀られる紙、燃やされる紙、貼られる紙」
奈良大学博物館
1/3-2/6
〈祀られる紙々:正月の飾りの門神や神様の画像。1930年代の神像を特集しました。燃やされる紙々:紙は燃やされて煙となって神様や祖先に届きます。紙銭=お金、紙紮=グッズを中心に展示しました。貼られる紙々:新しい年を迎えるのに「年画」と呼ばれる、吉祥や芝居の画面の絵が貼り替えられます。〉
- 「日本信仰の源流とキリスト教」
國學院大學博物館
1/7-2/28
〈日本人は心の拠り所を“祈り”で表現する。日本人の信仰の源流にはなにがあったのか。今日に至るまでにどのような転機があったのか。祈りの変遷をたどるとともに、近代教育の姿にも迫っていく。〉
- 「和歌を愛でる」
根津美術館
1/9-2/16
〈館蔵品の古筆、屏風絵、蒔絵の硯箱、茶道具など和歌にちなんだ名品を厳選し、重要文化財9件を含む30件余を展示いたします。なお「扇面歌意画巻」は修理後初のお披露目であり、展覧会で100図すべてを公開する初めての機会となります。〉
- 「親鸞聖人絵伝と真宗美術」
龍谷ミュージアム
1/9-2/2
〈2013年度、西本願寺の親鸞聖人絵伝が新たに重要文化財に指定されました。この6幅からなる絵伝は鮮明な色彩と緻密な筆致が特筆される個性あふれる遺品で、南北朝時代の貴重な作です。新指定を記念してこの迫力ある絵伝を公開するとともに、大阪・天満定専坊の本願寺聖人親鸞伝絵2巻など真宗美術の数々を併せて展示します。〉
- 「茶と美 柳宗悦の茶」
日本民藝館
1/10-3/23
〈柳宗悦がこころみた第一回民藝館茶会(1955年)は、既成の「茶」に囚われずに選んだ茶器と、自身考案の道具を用いたもの。それは「美しき器物なくば『茶』は『茶』とはならぬ」という理念に基づいたものでもありました。今展はその第一回茶会と新撰茶器特別展(58年)、などを再構成し、柳の「茶」を顕彰するものです。〉
- 「とおくてちかい 仏教美術」
大阪市立美術館
1/10-2/11
〈仏がまします浄土は、現世と隔絶した彼方の聖なる世界。弥勒の済む浄土を描いた兜率天曼荼羅図、雲間をただよう飛天像。まだ見ぬ仏国土の諸尊と情景を表した絵画・彫刻・工芸を通じて、人々が抱き続けた往生への憧憬を追体験しませんか。〉
- 「仏教の来た道 館蔵仏教美術展」
石洞美術館
1/11-4/6
〈まずガンダーラの石彫により、仏教の始祖である釈迦(ゴータマ・シッタールタ)の生涯をたどります。そして、インドで生まれた仏教が、パキスタン、中国、朝鮮、日本と伝わる過程で、土地土地の文化・習俗と融合しながら、どのような仏教美術を育んできたかをご覧頂きたいと存じます。〉
- 「仏教 アジアをつなぐダイナミズム」
東洋文庫ミュージアム
1/11-4/13
〈『懺悔三十五仏』18世紀〜19世紀、『妙法蓮華経』17世紀、『梵語千字文』9世紀頃、『百万塔陀羅尼』770年などを展示致します。〉
- 「国宝 大神社展」
九州国立博物館
1/15-3/9
〈日本人は古来、山、岩、木など自然物の中に神を見出し、畏れ敬ってきました。やがて神々を祀る神社が建てられ、祭神の調度品である神宝や、祭神の姿をあらわした神像などがつくられました。この展覧会は、全国の神社の全面協力のもと、日本の神々に関する文化財を総合的に展観する、空前絶後の神道美術展となるでしょう。〉
- 「クリーブランド美術館名品展」
東京国立博物館
1/15-2/23
〈全米屈指の規模と質を誇るクリーブランド美術館の日本美術コレクションより、平安から明治に至る、選りすぐりの日本絵画40件余に、中国や西洋絵画の優品を加えた総数約50件を紹介します。〉
- 「文化財の「ことば」と「なまえ」」
和歌山県立博物館
1/25-3/2
〈博物館で展示しているような日本の文化財には、難しい「ことば」や「なまえ」が使われています。この企画展では、実際に展示している文化財をわかりやすい言葉で説明することで、和歌山の文化財を、もっと身近に感じていただく機会とします。〉
- 「大津の仏教文化15 獅子・狛犬」
大津市歴史博物館
1/21-3/16
〈日吉大社の八王子山上の牛尾宮像や地主神社像などといった、初公開7件を含む、大津に伝わる13件の興味深い獅子・狛犬を展示します。〉
- 「日本美術のことば」
山口県立美術館
1/28-4/6
〈「六曲一双」「土坡」「画中画」・・・日本美術に関する説明に「?」なことばが登場したことはありませんか? その多くは、作品の数え方や描かれたもの、技法にまつわる、いわゆる専門用語。だからといって敬遠するのはもったいない! それこそが、日本美術にもっと親しむための、キーワードなのです。〉