7月に始まる展覧会からアジア・宗教関連と思われるものをピックアップします。開始日順。まずは7月前半分。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「黄泉の世界 地獄から極楽へ」
河鍋暁斎記念美術館
7/1〜8/25
〈盂蘭盆(お盆)の季節に合わせて、当館では暁斎が描いた黄泉の世界を辿る展示を企画しました。狂斎時代の傑作「地獄極楽めぐり図」(静嘉堂文庫美術館蔵)は、狂斎を贔屓にしていた小間物問屋・勝田五兵衛の娘たつが14歳で夭折したことを悼んだ暁斎が追善のため、たつが極楽へ往生する旅を描いたものです。〉
- 夏季コレクション名品展「蓮の清香 君子の花 浄土の花」
高麗美術館
7/3〜9/27
〈「蓮」にテーマを定め、朝鮮の蓮のありようをご紹介します。今回の展示では、高句麗・百済・新羅・統一新羅時代の瓦、高麗時代の高麗青磁、朝鮮時代仏像、仏画、墨蹟、絵画を中心に収集第一号の白磁壺もあわせて出品いたします。〉
- テーマ展「垂迹曼荼羅の世界」
滋賀県立安土城考古博物館
7/4〜8/2
〈垂迹曼荼羅は、神仏習合美術を代表する美術工芸品で、わが国在来の神々を仏教の曼荼羅風に表現した絵画作品を指していいます。このたびのテーマ展では、各種の垂迹曼荼羅を通じて日本の神々のこころとかたちに迫ります。また、神像彫刻や懸仏などの関連資料もあわせて展観し、わが国特有の文化的現象である神仏習合について紹介します。〉
- 新館開館一周年記念企画展「ガンダーラ 仏像のふるさと」
平山郁夫シルクロード美術館
7/5〜12/13
〈仏陀像・菩薩像をはじめ、釈迦の生涯を表した仏伝図の浮彫、ガンダーラとその周辺地域を治めた王侯たちが発行したコイン、当時ガンダーラに生きた人びとの生活や文化の一端をうかがわせる宝飾品など、約130点を展示します。これとともに、平山郁夫自身が描いた、ガンダーラの仏たちの素描を併せて展示します。〉
- 特別展「道教の美術 道教の神々と星の信仰」
三井記念美術館
7/11〜9/6
〈中国と日本の文化に深く根ざす道教の美術を紹介する日本で初めての展覧会です。特に道教とかかわりのある修験道や、安倍晴明でおなじみの陰陽道、星曼荼羅など星の信仰にも焦点をあてます。日本各地に埋もれ散在する国宝4点、重要文化財20点を含む約170点が結集。〉
- 夏季特別展「仏たちの物語」
MIHO MUSEUM
7/11〜8/16
〈(テキスト情報なし)〉
- 特別展「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」
北海道立近代美術館
7/11〜8/23
〈世界文化遺産に登録されたチベット自治区と河北省承徳に残る、ポタラ宮をはじめ、多くの宮殿や寺院などで守られてきた珠玉の名品123件(うち36件は日本の国宝に相当する国家一級文物)によって、チベットの歴史と文化の精髄がご覧いただけます。〉
- 特別展覧会「シルクロード 文字を辿って ロシア探検隊収集の文物」
京都国立博物館
7/14〜9/6
〈ロシア科学アカデミー東洋写本研究所所蔵の文献類を、同研究所の全面的な協力を得て、「敦煌学発祥の地」である京都で公開します。コータン・クチャ・カラシャール・トルファン・敦煌・カラホトで発見された文献を中心に、その中から世界的にもよく知られた写本・版本類の優品約150件を展示します。そのほとんどが日本初公開です。〉
- 特別展「伊勢神宮と神々の美術」
東京国立博物館
7/14〜9/6
〈式年遷宮を記念し、伊勢神宮の神宝をはじめ、『古事記』『日本書紀』などの古文書や、考古遺物、絵画、彫刻、工芸品から伊勢神宮の歴史と信仰、式年遷宮の様子、さらに遷宮による工芸の伝統技術の継承などをたどります。〉
- 特別展「国宝 阿修羅展」
九州国立博物館
7/14〜9/27
〈興福寺・脱活乾漆造の八部衆像と十大弟子像合計14体のうち9体が一堂にそろいます。すべての彫像をガラスケースなしの露出展示を行ない、360度から全容をご覧いただけます。〉
〔後半に続く〕