- 『群像』が変わった
文芸誌の題字というとボッテリとした明朝体のイメージがありますが、これは明朝系をスタイリッシュにアレンジ。かっこいい! 同サイトにある目次も大胆です。思いっきり大きな級数で関連事項を重ね打ちして2色刷で仕分け。白抜き文字が最前面なのが上手いですねえ。目次なんてたいてい全体の台割が確定してから土壇場でそそくさと作るもの。このゲラは一体どうなってるんだろ。よくこれで間違いが起こらないなと要らぬ心配をしてしまいます。
- 『週刊現代』が変わった
〈「週刊誌革命」宣言。〉だそうです。うーん。このロゴって現代的なのかなあ。私にはなんだか、箸袋を折って並べたように見えました。
- 『一個人』が変わらなかった
このバックナンバーページを見ると一目瞭然なように、同誌は1年前に大幅リニューアルしまして、おっ!いいぞいいぞと応援していたのに、なぜか3か月で元の路線に戻しちゃったんですよね。で、一時的な軌道修正を経て次なる進化を、昨年刷新した月と同じ今回2月号に期待していたのですけど、残念ながら変わりませんでした。
雑誌のリニューアルってほんとに難しいなあと思います。過去の蓄積を踏まえつつ大転換を試みるぐらいなら、いっそ新たなメディアを立ち上げるほうがどんなにか気楽でしょう。
そういえば、マガジンハウスとかリクルートとか、売れている出版社の雑誌って、ロゴを変えることなどまずありえません。たいしたものです。