1月に始まる展覧会から宗教関連と思われるものをピックアップします。まずは1月前半分。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「運慶流」
佐賀県立美術館
1/1〜2/15
〈運慶の父康慶、運慶、その子湛慶、孫の康円、そして九州に足跡をのこす湛康、康誉、康俊ら運慶流の仏師たちの作品31件47点(国重文11件、府県重文12件)をご覧いただきます。寺外初公開は6件、九州初公開多数。〉
- 「新発見 肥前の神像」
佐賀県立美術館
1/1〜2/15
〈白石町・彦嶋神社の神像は、男神像、僧形像、女神像(唐装)、女神像(和装)の4体からなり、鎌倉末期から南北朝時代にかけて、14世紀前期の制作と考えられます。館蔵の6体の神像は、脊振山中の神社に伝わったものといわれ、昨年度に博物館が購入したものです。男神像、僧形像、女神像2体の4体が古く南北朝時代の制作でしょう。中世の神道美術の粋をご堪能ください。〉
- 「参宮・遷宮・伊勢神宮 鳥取と伊勢のつながり」
鳥取市歴史博物館やまびこ館
1/1〜3/1
〈ご遷宮の際に調進された神宝・御装束のほか、伊勢神宮・遷宮の歴史、また鳥取の人々が「講」を組織して伊勢参宮したようすを物語る資料など、重要文化財を含むおよそ100点の資料をご紹介します。〉
- 「年始特別陳列展」
上原仏教美術館
1/1〜2/28
〈1月は当館所蔵の日本画から平山郁夫、村上華岳の作品を、寄託品から西伊豆松崎町に伝来した吉田寺阿弥陀三尊像(鎌倉時代、静岡県指定文化財)を展示いたします。2月は、井上球二の童仏を展示いたします。〉
- 「湖北の深き信仰文化 オコナイと真宗の民俗から」
長浜城歴史博物館
1/3〜2/15
〈湖北地域の特色ある歴史や文化を検証し、特に私達の暮らしの中で息づく祈りの心に注目して展示を構成する企画展「シリーズ・湖北のくらしと祈り」の第4回目。この展示では、湖北のくらしに深くかかわりを持つオコナイと真宗の文化を、主に民俗の観点から検証しようと試みるものです。〉
- 「入江泰吉 大和歳時記」
奈良市写真美術館
1/4〜3/22
〈大和びとが国家安泰・五穀豊穣の願いを込めて続けてきた年中行事をはじめ、入江がこだわり撮り続けた「お水取り(修二会)」や「おん祭」など、四季を彩る大和歳時記を約140点で紹介します。〉
- 「天神画像と文房具」
石川県立美術館
1/4〜2/11
〈加賀藩主前田家は、三代利常の頃より「先祖は菅原道真である」と公言するようになり、藩政期を通して「天神さま」に深い崇敬を寄せました。本展では、そのなかから道真の姿を描いた「天神画像」と「学問の神」でもある道真にちなんで、前田育徳会に伝わる文房具を紹介します。〉
- 「富士山の法印さん 大宝院秋山家資料展」
富士市立博物館
1/6〜3/8
〈修験道本山派(聖護院門跡)に所属する富士宮市村山の大宝院秋山家(現在は富士市在住)では、近代に入り多くの修験者が廃業する中で、明治以降も修験道を実践し、昭和初期まで富士山で峰入行(富士峯修行)を行っていました。当館寄託の秋山家の修行道関係資料から、富士峯修行および法印山伏による地域社会における宗教活動について紹介します。〉
- 「京都御所ゆかりの至宝 甦る宮廷文化の美」
京都国立博物館
1/10〜2/22
〈この展覧会では、京都御所をはじめ宮内庁で伝えてきた品々に加えて、天皇の下賜品や移築された御所建物に付属する障壁画の名品までを一堂に展観するはじめての機会となります。〉
- 「修験の山・金峯山の秘宝 その歴史と文化財」
山形県立博物館
1/10〜4/22
〈摩耶山系に展開され、羽黒修験とは一線を画していた金峯修験は、その全貌が明らかにされることなく今日に至っています。本展では、金峯山所在の各寺社のご協力により、未公開資料を含めて一括公開することにより、謎多き金峯修験のようすを掘り起こします。〉
- 「文字の力・書のチカラ 古典と現代の対話」
出光美術館
1/10〜2/15
〈本展では、3つのテーマに沿って、「文字性」と「表現性」とから多様な書の魅力に迫ります。古典の名跡より、それを継承した近世そして現代までの作品約60件を厳選し、現代に生きる私たちの眼で、書の魅力との対話を試みます。〉
〔1月後半分に続く〕