東京国立博物館で特別展「皇室の名宝 日本美の華」2期を見ました。
混雑を避けて入館締切ギリギリの時間に入口を目指しましたら、見終わって次々出て来る人々の流れで前へ進めず、あわや間に合わないんじゃないかと焦りました。
無事入館、できたのはよかったけど、時間がないんでまた焦る。どうせ全部は見切れないので、工芸品類をすっぱり見限り、めあてを書だけに絞りました。以下、見た作品についてメモ。
- 「法華義疏」聖徳太子筆。ちっちゃい文字だなあと拝見するたび思います。小さいゆえにあの独特な丸みを帯びた文字になるのでしょうか。
- 「喪乱帖」王羲之筆。の写し。愛されすぎた書。やつれた様子もなくこの目の前にある不思議。
- 「孫過庭書譜断簡」伝空海筆。風信帖好きならばピンとくる、これは伝ではなく真でしょうと。
- 「玉泉帖」「屏風土代」小野道風筆。すいすい書かれた前者より、下書きだという後者のどっしり重い字に目を奪われました。
- 「恩命帖」藤原佐理筆。詫び状だというのにこの伸びやかな線。あっぱれです。
以上で時間切れ。仮名書と絵巻の前は行列が途絶えず。閉館5分前に第1室に戻りましたらもう誰もいません。光明皇后直筆をたっぷり再見し、定時に追い出されました。