仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 お名前の読み違い

 前日の後半の記載はまったく意味が分かりませんね。たいへん失礼しました。反省を込め、もう一度説明します。
 次号ゲラの本文中に〈□□善教〉さんというお名前が出てきて、その傍らに「ぜんきょう」というふりがなが付いていました。ご当人が僧侶でもあるので、度重なる校正をなんなく通過しておりました。
 印刷手配が完了し、ほっとした気分で眺めていたときにはじめて、あれ?と引っかかるものがあったので、あらためて文献に当たってみたところ、「よしのり」と読むのが正しいことが分かりました。慌てて作業中断を指示。
 こういうときの処置は早いほど有効で、遅くなるほど時間もコストもかかります。段階的に並べると、
 1)まだ組版内容を直せる状況 → 文字訂正した版下で差し替え

 2)製版フィルムや刷版の段階 → 文字を削り取る(アキママ)

 3)すでに印刷が済んで製本中 → 刷り直すか、訂正紙を投込み
 で、今回は幸いにも(1)で対処できました。現場には多大なご迷惑をかけました。
 手配が済んだら検証です。執筆者の元原稿を引っ張り出して見ると、もともとルビの指示はありませんでした。組版現場では、日頃から明らかな誤字は修正してくださいますが、指示のないものを書き加えるはずはありません。ということは、私が書き足したとしか考えられないんですよね。まったく覚えがないんですけど。無意識って怖いものです。以後気をつけます。
 ちなみに、ミスとは全く関係ないものの、名前の音読みにまつわる覚え書きを1件。〈○○康明〉先生のお名前は、ご著書などでのふりがな表記は「やすあき」ですが、しばしば親しみを込めて「○○こーめい先生」と呼ばれています。けれど法名の場合は「こうみょう」と読むのだとご本人がおっしゃっていました。ご参考までに。