仏報ウォッチリスト

ここは仏教の最新情報、略して《仏報》の材料をとりあえず放りこんでおく倉庫です。

 12月開始の展覧会

12月に始まる展覧会から、宗教関連のものをピックアップします。開始日順で、引用文は各館サイトからの抜粋です。(なお情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)

  • 静嘉堂文庫の古典籍 第6回 中国・日本の貴重書」
     静嘉堂文庫美術館 12/2〜12/17
    漢籍では、内容の正確さ、紙・彫り・摺りの美しさと共に、現存する最古の冊子型版本として極めて貴重な宋・元版(中国、12〜14世紀に印刷された木版本)を、国書では『伊勢物語』『和漢朗詠集』『徒然草』など日本を代表する古典の中より、室町時代以前の写本を中心にご紹介します。また中国、五代〜宋代初期(10〜11世紀)の写経を初公開します。〉
  • 「平泉の文化遺産展」
     イオン盛岡ショッピングセンター・イオンホール 12/5〜12/10
    〈黄金の浄土都市、復活。〉
  • 企画展「よみがえる鎌倉の学問 称名寺聖教重要文化財指定記念」
     神奈川県立金沢文庫 12/7〜2/12
    〈平成18年、金沢文庫に保管する「称名寺聖教」13,027点が重要文化財に指定されました。聖教とは、僧侶によって書写・収集された仏教の書物全体をさす言葉で、写本・版本・巻物・冊子など、その形はさまざまですが、中世の大寺院に属する学僧たちが営々と積み重ねてきた学問の姿を今日に伝える重要な文化遺産です。今回の記念展では、称名寺聖教の特徴を示すさまざまな資料を選び出し、全体像を一覧するとともに、その面白さの一端にふれていただきます。〉
  • 特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」
     奈良国立博物館 12/9〜1/21
    〈本展覧会では伝統ある春日若宮おん祭を取り上げ、祭の主役である若宮神の位置付けを考察した上で、絵画・文献史料、芸能資料等を通じて、おん祭の歴史と実相を展示します。また併せて春日信仰にまつわる美術工芸品を展観し、おん祭を支えた信仰の広がりと多様性を概観します。〉
  • テーマ展「庶民の神仏画 鎌田コレクション」
     岩手県立博物館 12/9〜2/25
    〈本展は、鎌田隆氏から御寄贈いただいた全国各地の寺社の神仏画や御札などの中から、岩手県内と近県の資料を中心に紹介します。人々が祈った素朴な木版摺りなどの神仏の姿から、近世〜近代の庶民信仰の様子を垣間見ます。〉
  • 企画展「武蔵武士と寺院」
     埼玉県立嵐山史跡の博物館 12/9〜3/4
    〈比企を中心とした埼玉県北西部の中世寺院の考古資料を中心とした文化財の展示を実施し、寺院と武蔵武士との関わりを探ってみたい。〉

秋の特別展はあらかた終わり、さすがに年末の押し詰まったこの時期に新企画をぶつけてくる館は少なく、ややおとなしめな当月です。この項、新年1月編に続きます。