4月に始まる展覧会から、アジア・宗教関連と思われるものをピックアップします。まずはすでに始まっている4月前半分。開始日順。引用文は主催者サイトからの抜粋です。(情報収集にあたりましては、観仏三昧さんのデータを参考にさせていただきました)
- 「国宝 三井寺展」
福岡市博物館
4/1〜5/10
〈この度、密教の真髄を伝えた円珍が唐から帰朝して1150年目を記念して、不動明王を単独で描いた絵画としては最古とされる「不動明王像(黄不動尊)」や、円珍の遺骨を納めた「智証大師坐像(御骨大師)」、桃山時代を代表する絵師のひとり狩野光信が描いた絢爛豪華な障壁画など、国宝・重要文化財88点を含むおよそ250点を、九州で初めて公開します。〉
- 「みちのくの禅 松島瑞巌寺の寺宝」
花園大学歴史博物館
4/2〜6/27
〈瑞巌寺中興雲居禅師350年遠諱に際して、同寺に所蔵される雲居希膺の墨蹟および師ゆかりの品を中心にその寺宝をご紹介します。「延福寺」にはじまる長い歴史のなかで、新たに幕開けした「瑞巌寺」の歴史と、近世の傑僧雲居希膺の禅風に触れていただく機会になれば幸いです。〉
- 「紫式部源氏物語展 石山寺の美」
富山県水墨美術館
4/4〜5/17
〈『源氏物語』が誕生して約一千年。紫式部が『源氏物語』を起筆したとされる大本山石山寺には、各時代の画家が描いた『源氏物語』を題材にした作品が多数所蔵されています。本展では、これらの作品群とともに、国宝・重要文化財を含む石山寺の寺宝を展示し、時代を越えて人々を魅了し続ける『源氏物語』の世界と、石山寺の悠久の歴史を紹介します。〉
- 「国宝 鑑真和上展」
奈良国立博物館
4/4〜5/24
〈在りし日の和上の御姿を鮮明に伝える肖像彫刻の名作鑑真和上像をはじめとして、和上の出家から渡海そして遷化までを描いた東征伝絵巻、金堂安置の梵天・帝釈天・四天王像、金堂創建当初の鴟尾など数々の寺宝を展示し、鑑真和上の偉業を讃えるとともに、唐招提寺の1200年余の歴史と豊かな文化遺産を紹介するものです。〉
- 「“いのり”のかたち 善光寺信仰展」
長野県信濃美術館
4/4〜5/31
〈善光寺の御開帳にあわせて、最新の研究成果を盛り込み、古代仏、霊験仏、善光寺式阿弥陀三尊、善光寺仏師を手がけた仏像など、約60件を展示します。〉
- 「良寛遺墨展」
三条市歴史民俗産業資料館
4/10〜5/6
〈歴史民俗産業資料館始まって以来、初の良寛の展示です。市内に伝わる良寛の遺墨を展示します。文化、文政(19世紀はじめ)の頃、三条をよく訪れた良寛の書をお楽しみください。〉
- 「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」
九州国立博物館
4/11〜6/14
〈わが国初公開となるチベット自治区および河北省承徳にある世界文化遺産に登録された宮殿、寺院や博物館などからの名品多数が皆様をお迎えします。〉
- 「善光寺信仰 流転と遍歴の勧化」
長野県立歴史館
4/11〜6/7
〈善光寺信仰は、遷り動くなかで、さまざまな地域とのつながりを深めながら広がってきました。そうした壮大な歴史を貴重な霊宝や遺品によって紹介します。〉
- 「相国寺 金閣 銀閣名宝展 パリからの帰国」
承天閣美術館
4/11〜9/6
〈2008年10月15日から60日間にわたってパリ市立プチパレ美術館で開催された「相国寺 金閣 銀閣名宝展 京都における禅と美術」展は、国宝4点、重要文化財6点を含む、約100点にも及ぶ名宝の数々が大好評を博し、盛会のうちに終了しました。今回の展覧会は、出展作品のほぼ全てを相国寺承天閣美術館で展観する帰国展です。〉
- 「皇女たちの信仰と御所文化 尼門跡寺院の世界」
東京芸術大学大学美術館
4/14〜6/14
〈京都・奈良の尼門跡寺院である大聖寺、宝鏡寺、曇華院、光照院、円照寺、林丘寺、霊鑑寺、中宮寺、法華寺、三時知恩寺、 慈受院、宝慈院、本光院に関連する作品、180余点にてその世界を紹介いたします。〉
- 「称名寺の庭園と伽藍」
神奈川県立金沢文庫
4/16〜6/7
〈称名寺庭園は、金沢文庫に保管する称名寺伝来の古文書や文化財によって、造成の過程があとづけられることから、日本の庭園史のなかでも貴重な存在として注目され、登録推進中の世界遺産「武家の古都・鎌倉」の構成要素ともなっています。このたび、両橋のかけ替え工事が完成したことを記念し、称名寺の庭園と伽藍の形成と変遷を示す文化財を一堂に展示し、この史跡が有する価値に脚光をあててみたいと思います。〉
――4月後半分に続く